本をめぐる物語 の商品レビュー
本をテーマのオムニバス短編集~一冊の本〔大島真寿美〕:私設図書館館長だった父の葬儀で父の書いたでたらめな喪主挨拶を娘は読み,それがWebで公開されて評判となったが,父を変えた一冊の本とは多分父が書いたのだ。水曜日になれば(よくある話)〔柴崎結香〕:水曜の7時に来れば行き着ける本屋...
本をテーマのオムニバス短編集~一冊の本〔大島真寿美〕:私設図書館館長だった父の葬儀で父の書いたでたらめな喪主挨拶を娘は読み,それがWebで公開されて評判となったが,父を変えた一冊の本とは多分父が書いたのだ。水曜日になれば(よくある話)〔柴崎結香〕:水曜の7時に来れば行き着ける本屋で賀衆を買うと,物書きとして地位が確立されていない不安が吹き飛ぶ。ぴったりの本あります〔福田和代〕:明日から来るなと上司に言われた場僕が古い本屋でぴっぱりの本をDLするが,気に入らなければリセットが2回までできるという。「馬および他の動物」の冒険〔中山七里〕:持ち主が死んで古書店に売られたダ・ヴィンチの画集は,興味なさそうに店を覗き込んで写メしている女の男友達に強奪されたが,古書マニアを殺した時に飛び散った血を彼は指でぬぐっていたのだ。僕たちの焚書まつり〔雀野日名子〕:ゴミコンテンツをプリントアウトして廃ビルで燃やそうとしたら本作りの亡霊達が出現する。トリィ&ニニギ輸送社とファナ・デザイン〔雪舟えま〕:火星から金星へ本を届ける母子が洗濯に立ち寄った惑星で,船の魂が抜けてしまったが,本と一緒に乗り込んだファナは本達に金星までの魂の役目を担わせる。カミダーニ〔田口ランディ〕:沖縄の離島にユタを探しに行き,古書店で自分と同名のユタを発見した作家は神懸かり状態となった。解釈〔北村薫〕:父母と女子高生が外食帰りに立ち寄った本屋でそれぞれ手に取った坊ちゃん,走れメロス,蛇を踏むを宇宙人が解釈する~まあ・・・それぞれの特徴が出るよね。特に北村さんなんかは結構歳だから
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「本」をテーマに推理を巡らせたりぞっとしたり、思わず笑ってしまったり、書き手様によって色々なテイストが楽しめる一冊でした。うわ怖っとおもうのもいくつか入っているのもまたいい感じ。ちょっとした息抜きにぴったりの一冊です。
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一冊の本-大島真寿美 父の遺言である作家の話題が出る トリィ&ニニギ輸送社とファナ・デザイン-雪舟えま ファナデザインがちょー美人。 水曜日になれば-柴崎友香 ファンタジーと恋物語で心地よい
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本にまつわるアンソロジー。 どのお話にも本が登場し、不可思議なストーリーに仕上がっています。 柴崎友香や北村薫の短編も面白かったのですが、一番印象に残ったのは中山七里の「『馬および他の動物』の冒険」というお話。 古書を主人公に据えることによって醸し出される静謐な雰囲気が心地よ...
本にまつわるアンソロジー。 どのお話にも本が登場し、不可思議なストーリーに仕上がっています。 柴崎友香や北村薫の短編も面白かったのですが、一番印象に残ったのは中山七里の「『馬および他の動物』の冒険」というお話。 古書を主人公に据えることによって醸し出される静謐な雰囲気が心地よく、心に深い余韻を残してくれました。 物語に入りこむ前に読み終わってしまった話もありましたが、割と全部面白く、楽しんで読みました。
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「一冊の本」には共感できるところがあった。 ほかの作品は、期待したようなものではなかったので、私はこの本を読む必要はなかったのだな、と結論した。
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本にまつわる不思議な話がいっぱい♪副題のとおり栞が夢を見たら、こんな感じなのかなぁ…と思いながら読んだ(^^;)北村薫さんの「解釈」が一番好き(^^)
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北村薫さんと雪舟えまさん目当てで購入。 面白かったのは、北村薫さんの『解釈』と、福田和代さんの『ぴったりの本あります』。
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タイトル通り本をめぐるアンソロジー8編。 SFあり、ファンタジーあり、ホラーあり、食い違いコントのようなものあり。いろんなジャンルがあって興味深かった。でも、全体的に不思議な話が多かったかな。 そういう時勢なのか、紙媒体の本が過去のものとなった世界を描いたものが複数。たとえ原始的...
タイトル通り本をめぐるアンソロジー8編。 SFあり、ファンタジーあり、ホラーあり、食い違いコントのようなものあり。いろんなジャンルがあって興味深かった。でも、全体的に不思議な話が多かったかな。 そういう時勢なのか、紙媒体の本が過去のものとなった世界を描いたものが複数。たとえ原始的で効率の悪い商業形態で、かつ不衛生だと言われようが、紙をめくる感触とか装丁をみる楽しみとかは、やっぱり捨てがたい。
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好きな作家が何人か参加していたし、暇つぶし程度の期待で購入したが、予想よりは大分面白かった。 基本的にファンタジーだが、いくつかハッとするシーンもあり。
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意表を突いた作品が多く、ちょっと読みづらかったかも。大島真寿美さん、北村薫さん、柴崎友香さんの作品が良かった。前作の方が好みでした。
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