石川県人と富山県人のえっホント!? の商品レビュー

矢野新一【著】

2014/03/02

先日、金沢に行ったときに購入。

全国のデータの中から、両県で特色のあるものをピックアップして紹介。１テーマにつき図表入りで４〜５ページの構成で読みやすい。

いわく、富山県は東に行けば行くほど合理性を重視、西は加賀百万石の影響か、それが和らぐような感じとのこと。そして、日本屈指の豪雪地帯だけあって、粘り強さがあるそうな……。

北國新聞社から刊行されているので、若干のひいきはあるのでしょうが、著者は東京出身横浜育ちとあるので、ある程度客観性はあるということにし、地元富山が大好きなおいらとしては、美徳とするところが認められたようでうれしい気持ちになったのでありました。

ちなみに、統計的には平均睡眠時間が６時間を切っている富山県人は、日本で一番ショートスリーパだそう。まわりの友人・知人を見ていると思い当たるところがあったので訊いてみたけど、みなさまからは「んなこたぁない」。このあたり、謙遜だとするとまさに県民性を象徴しているのかなと思いつつ…県人の宴、ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。

心の師匠、和辻哲郎先生の『風土』には、モンスーンの影響下にある日本人の特色として、「しめやかな激情」「戦闘的恬淡」という表現が使われています。
湿気による夏の地獄のような暑さと、冬の豪雪と寒さが１年の中にある富山は、まさにこれを純化させたところ。そこで育ったおいらたちは、もしかして最も日本人らしい県民では、と密かに思っています（いいところも、悪いところも）。

年間降水量トップでいつもクラウディだけど、その分水が美味しくて自然にお肌と髪がつやつやになる富山。

よろしければ、ぜひ足をお運びください。