字手紙入門 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
近くの図書館で、この2020年の読書週間として、「大人の本の福袋」と、いうものがあり、紙袋に本が入っていて、その本の題名でなく、開けてのお楽しみ!という感じの工夫のされた催しをしている。 そこで、借りたのが、「「簡単で一味違う心の贈り物は、如何でしょうか」という紙袋に書かれた題の本である。 それがこの本である。 絵手紙より、描きやすく、取り掛かるのには最適であると思う。 道具は、習字道具と相手への思いがあれば良い! 断捨離で、もう、子供の習字道具も、廃棄してしまったが、亡き母の小さい習字の箱は、大事にしていたので、それを出して来た。 もう、居ないのに、『恩』の字を書いてみたのと、この硯箱を見て、何故か涙が、出て来た。 一言の言葉で、心を打つ文字を、考えながら、筆をおいた。 母は、子供に対しても、丁寧な文を墨で書く人であり、私が、賞状を貰った新聞社へも、巻紙に筆で、したためた手紙を送り、新聞社の中で、余りに綺麗で、全員で、回し読みをした!と、電話を頂いたことがあった。 親子だから、して貰う事に、何も感じる事も無かったが、今になって、いろんな事を気に掛けてして貰っていたと、・・・・ 当たり前の事が、有難いのと同じで、何も感じてなかった自分の甘さを最近 年と共に感じる事が、多くなった。 ふと、手にした本であったけど、私には、母の思い出を思い出す本にもなった。 次に、借りる方は、どんなふうに感じて、読まれるのだろうか?
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