「自己啓発病」社会 の商品レビュー
面白くない、政権はこういう失敗をしたというだけの本。 自助論には確かに光と影の面が大きい、特に弱者に厳しいし格差を生み出す結果となった。 ただ、それを政治の失敗のように話すのはおかしい。 それらの基本は世界的な産業構造の変化である。そこを語らずに自国内だけ見ているようでは視点が低...
面白くない、政権はこういう失敗をしたというだけの本。 自助論には確かに光と影の面が大きい、特に弱者に厳しいし格差を生み出す結果となった。 ただ、それを政治の失敗のように話すのはおかしい。 それらの基本は世界的な産業構造の変化である。そこを語らずに自国内だけ見ているようでは視点が低すぎる。 自助論のところはちゃんとまとまっているのに。 結局は自己啓発はこんなところが問題があると愚痴を言っているだけのように見えた。 みんなで等しく苦労するのを称賛しているところが見られて、共産主義が好きそうと感じた。 そして結論は、個人として自助をする事が大事という自己啓発本らしい結論。
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勝間さんは他人に与えることも言っていたような…それはともかく、最近は 「世の中がこうなんだから仕方がない」 「世界が変わらないなら、自分が変わるしかない」 「状況に適応し、少なくともオレは負け組にはならない」 しょうがないとは思うのですが、これってちょっと間違うと著者の批判す...
勝間さんは他人に与えることも言っていたような…それはともかく、最近は 「世の中がこうなんだから仕方がない」 「世界が変わらないなら、自分が変わるしかない」 「状況に適応し、少なくともオレは負け組にはならない」 しょうがないとは思うのですが、これってちょっと間違うと著者の批判する「利己的自助」になりかねないのでしょうね。
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題名が残念だが、「自助」の解釈変化を的確に分析した万人向けの良質な思想書である。執筆当時は311で変化する兆しが見えたようではあるが、結局何も変わらなかった現状をどう理解すればよいのか。
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小泉純一郎や竹中平蔵がやった新自由主義的なものに対するマトモな反論。敵の敵は味方かといえば必ずしもそうではない。きちんとした立場から批判しないと、あまりのバカさ加減からかえって敵を利することに。「自助論」の読み解き方に顕著に現れているという自助のありかたの誤り、これから何が大切か...
小泉純一郎や竹中平蔵がやった新自由主義的なものに対するマトモな反論。敵の敵は味方かといえば必ずしもそうではない。きちんとした立場から批判しないと、あまりのバカさ加減からかえって敵を利することに。「自助論」の読み解き方に顕著に現れているという自助のありかたの誤り、これから何が大切かというのを著者の立場から語っている。全面賛成という感じでもないけど、新自由主義的なことを建設的に批判していてタイトル以上の中身がある。
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われわれは、これから、成長なき時代、勤勉が成功を呼ぶことがない時代をいきなければならない。そういう時代を生き抜いていくためには、まず、みずからでみずからを助けようとする自助精神が必要。だがその必要な自助精神は、現代日本の「自助論」礼讃者たちがいうような自助の精神ではない。「カネ儲...
われわれは、これから、成長なき時代、勤勉が成功を呼ぶことがない時代をいきなければならない。そういう時代を生き抜いていくためには、まず、みずからでみずからを助けようとする自助精神が必要。だがその必要な自助精神は、現代日本の「自助論」礼讃者たちがいうような自助の精神ではない。「カネ儲けのための自助」「成功のための自助」ではない。 「利己的自助」ではなく、他人のためにすることが自分のためになるという関係がおたがいに成り立っているような社会関係。「相互的自助」であるべき。 藤井聡教授は「なぜ正直者は得をするのか-『損』と『得』のジレンマ」で、この関係を説明している。
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