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養鶏場の殺人/火口箱 の商品レビュー

3.7

23件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    10

  3. 3つ

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2023/10/05

大好きなミネット・ウォルターズも本作入れて残り3作 大事に読んでいきたい ミネット初めての中編集、制約のある中で書かれたものらしく、ミネットらしい朗らかさがあまり感じられなかったので残念 『養鶏場の殺人』 うわー、こんな女いるよなーというかなりめんどくさい女性が登場 そりやそ...

大好きなミネット・ウォルターズも本作入れて残り3作 大事に読んでいきたい ミネット初めての中編集、制約のある中で書かれたものらしく、ミネットらしい朗らかさがあまり感じられなかったので残念 『養鶏場の殺人』 うわー、こんな女いるよなーというかなりめんどくさい女性が登場 そりやそうよね実話がもとらしいので さすがの筆運びで、ほんとこの女性がイライラさせられる 上手い 上手いけど面白いかといったら、う〜ん 『火口箱』 偏見による思い込みが悲劇を生むのと同様にその逆も…という社会派ミステリー こちらはミネットらしい朗らかな女性が登場して少し好み あ、でもよく考えるとミネットらしさってとことん後ろ向きな女性ととことん前向きな女性の書き分けのような気がする そうか片方しか登場しない中編だとまさにミネットの魅力半減なのか

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2023/07/11

中編2編。私には初めてのウォルターズ。 読みやすく面白い。スピード感も毒気も切れ味もある。 古き良き時代の英国ミステリではなく、現在社会のミステリ。 大矢博子の解説も普通で良い。(筆の力に同感)

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2021/10/29

やってしまった。以前読んでたのにブックオフで買ってしまったー。 内容覚えてなかったから普通に楽しめたからいいのだけど。 養鶏場の殺人は、実際の事件が元になっている。犯人の青年が少しずつ追い詰められて、劇的なことは起こらないのに徐々にどうしようもなくなっていくのが怖い。その過程の...

やってしまった。以前読んでたのにブックオフで買ってしまったー。 内容覚えてなかったから普通に楽しめたからいいのだけど。 養鶏場の殺人は、実際の事件が元になっている。犯人の青年が少しずつ追い詰められて、劇的なことは起こらないのに徐々にどうしようもなくなっていくのが怖い。その過程の描写がさすが。 火口箱はこの作家らしい偏見とか差別意識がつよくはびこっている村の話で、真実が見方によって本当に正反対の方向に見えてしまうのが面白かった。視点をひっくり返される。そして偏見あるが故に、人の話の真髄が見えなくなり、自分が損する恐ろしさ。

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2020/03/08

「養鶏場の殺人」と「火口箱」の2編が収録されている。 「養鶏場の殺人」は、イギリスの「クイック・リード・シリーズ」の一冊。本をあまり読みつけていない大人に向けて、平易な言葉で書かれた本を読むことによって読書になじみ、読む力を高めてもらうという計画の一環で刊行された。 実際に起き...

「養鶏場の殺人」と「火口箱」の2編が収録されている。 「養鶏場の殺人」は、イギリスの「クイック・リード・シリーズ」の一冊。本をあまり読みつけていない大人に向けて、平易な言葉で書かれた本を読むことによって読書になじみ、読む力を高めてもらうという計画の一環で刊行された。 実際に起きた殺人事件を、経緯も人名もそのままに、作者の推理を展開した作品。犯人は絞首刑になるのだけれど、被害者でもあったのでは?と考えさせられる。 「火口箱」は時系列が入れ替わり、お話が進んでいく。 イングランド人とアイルランド人の偏見や差別意識が犯罪を大きくしていくというお話。 読了した時に「なんでこんなことになったんだろ?」とクエスチョンマークが沢山。結局、結末がわかっている段階で、もう一度読み返し、「なるほどね~」と納得。 時系列に沿って書かれていないことで面白さが増す。

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2018/10/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

珍しい中編集。 サラ・ウォーターズと混合してて未読だったけど、英国女流作家の容赦なさが随所に効いてていい感じ(*^◯^*)

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2018/07/01

彼女の作品としては珍しい中編集。とは言っても読み応えは十分。養鶏場の殺人はワタシ的には今ひとつでしたが、火口箱の方は良かったです。思い込みってだめですね。色々見えなくなってしまう。面白かった。

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2017/09/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

人々を読書に誘うために書かれた二編。 目的が何とも粋。 その目的よろしく、さくさく、ぐいぐい物語は進んでいく。 本格ミステリ的な謎を究明するような物語ではなく、人間の心理がもたらす事件性をサスペンスフルに描いたウォルターズらしい作品。 個人的には『火口箱』の方が好き。偏見、思い込みをうまく仕立てた作品と思う。そういう終着点にするとは思わなかった。

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2016/05/29

中編2本。1本目は実際の殺人事件がもとになってるそうだが、一体どちら側が狂気なのか?楽しめた。2本目は登場人物が入り乱れてちょっと混乱。海外小説は名前がすんなり入ってこないと楽しめないこともある。

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2016/01/17

「火口箱」は人生ベスト級の中編。素晴らしい!!読みやすさを意識して書かれているので、初心者にもオススメ。オチを知って再読すると、この中編の凄さがよりわかった。

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2015/10/26

私の評価基準 ☆☆☆☆☆ 最高 すごくおもしろい ぜひおすすめ 保存版 ☆☆☆☆ すごくおもしろい おすすめ 再読するかも ☆☆☆ おもしろい 気が向いたらどうぞ ☆☆ 普通 時間があれば ☆ ...

私の評価基準 ☆☆☆☆☆ 最高 すごくおもしろい ぜひおすすめ 保存版 ☆☆☆☆ すごくおもしろい おすすめ 再読するかも ☆☆☆ おもしろい 気が向いたらどうぞ ☆☆ 普通 時間があれば ☆ つまらない もしくは趣味が合わない 2015.10.24読了 養鶏場の殺人と火口箱の二つの中編。二篇とも、日ごろ、小説を読んでいない人向けに書かれたものらしく、読みやすい 養鶏場の殺人 実際にあった事件を書いているとのことで、最後に作者の推理というか、事件に対する考えが書かれている。 物語としては何ということはないが、作者の筆力や構成力によって面白い読み物に仕上げられている。結末は大体、予想出来そうなものだが、どんな展開をするのかと、どんどん読み進めてしまう。 現代であっても、この事件はなかなか真相究明は難しそうだ。 だから、事件の最初の報道は死体損壊遺棄になるんだな。 火口箱 これは最近のミネットウォルターズらしい小説です。 犯人も、ミステリーを読み慣れている読者は最初から斜めに読むので、大体検討がつくが、そうでない読者は惑わされて面白いんじゃないかと思う。 まあ、ひねた読者はもう少し捻りがあってもいいんじゃないかとか、いやらしい見方をしたりするわけですが。 でも、この読む楽しさとか、最近感じられることの多い、集団の偏見や差別意識とか、集団心理における正義とか、ものすごく大事なことがスムースに頭の中に入ってくるので、物語の力を感じさせる作品になっているなあと強く思うのであります。

Posted byブクログ