原発3キロメートル圏からの脱出 の商品レビュー
本は、文字で伝えられる範囲を決して超え ない。 超えないけれども人の経験を記録し、広く共有するための、人類の(非戦闘的な)武 器だと思ってる。 この時代に日本という時代で生かされて、 東日本大震災の経験から学ぼうとすること は、一つの責務だという思いで本書をとっ た。 被曝...
本は、文字で伝えられる範囲を決して超え ない。 超えないけれども人の経験を記録し、広く共有するための、人類の(非戦闘的な)武 器だと思ってる。 この時代に日本という時代で生かされて、 東日本大震災の経験から学ぼうとすること は、一つの責務だという思いで本書をとっ た。 被曝したとして謂われなく受ける差別、無 人となった家々への窃盗とそれを防ぐため に家人すら入場を規制してしまうバリケー ド支援。 避難生活者同士の嫉妬、失われてしまった 思い出の品々。政治的主張に利用される取 材への違和感、被災地への人口増報道は帰 還者ではなく他県からの流入者。 つらさが分かるなどとは到底いえない。そ れでも事実を事実として知ろうとすること だと思う。 身に着けていたものが全財産という、避難 生活を余儀なくされた御経験から特に挙げ られていた内容は以下(一部要約)。 1.ガソリンは常に満タンを心がける 2.車を停めるときは前進で発車できる ように停める 3.防災グッズは一カ所に大量にではな く、車、玄関、物置などに分散して置いて おく 4.荷物が多くなっても、最小限のものは、いつも持って歩く(携帯充電器、メガネ、メモ用紙、できたら一組の下着、ナイロン袋、濡れティッシュ)
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