眠り姫とバンパイア の商品レビュー
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休日を利用して我孫子作品を続けて2冊読んじゃいました。 先に読んだ狼と兎のゲームで智樹と心澄望という小学5年生が主人公の作品を読み、あまりにも面白かった為、著者が同じ小学5年生を主人公にした本作もそのままの勢いで一気に読んでしまいました。 本作の主人公は小学5年生の相原優希ちゃん。 彼女は母親とふたりで暮らしています。 なぜふたりかと言うと、3年前に優希ちゃんの父親は交通事故で亡くなっていたから。 しかし、そんな事実は知らない家庭教師の荻野歩実。 本作は優希と歩実それぞれの視点で描かれながら、優希が歩実に打ち明けた「パパはバンパイア」という謎を解き明かす。 謎解きといえば、雰囲気の暗くて重いミステリを想像するが、本作には全くそういった要素は含まれない。 どちらかと言えば、小学5年生の女の子の心の中を読み解いていくと言う方が近い。 父親がバンパイアとなって帰ってきた。 なぜ優希がそう思っていたのか。 答えは読まずにはわからない。 説明 内容紹介 母親とふたり暮らしの小学5年生の相原優希。彼女の家庭教師を引き継いだばかりの荻野歩実は、パパが3年ぶりに会いに来てくれたと打ち明けられる。父親が一緒に暮らしていない理由を知らない歩実が前任の柚木美沙に尋ねると、そこには家族を襲った悲劇が……。パパはバンパイアだという優希の思いとは?(講談社文庫) 母親とふたり暮らしの小学5年生の相原優希。彼女の家庭教師を引き継いだばかりの荻野歩実は、パパが3年ぶりに会いに来てくれたと打ち明けられる。父親が一緒に暮らしていない理由を知らない歩実が前任の柚木美沙に尋ねると、そこには家族を襲った悲劇が……。パパはバンパイアだという優希の思いとは? 内容(「BOOK」データベースより) 母親とふたり暮らしの小学5年生の相原優希。彼女の家庭教師を引き継いだばかりの荻野歩実は、パパが3年ぶりに会いに来てくれたと打ち明けられる。父親が一緒に暮らしていない理由を知らない歩実が前任の柚木美沙に尋ねると、そこには家族を襲った悲劇が…。パパはバンパイアだという優希の思いとは? 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 我孫子/武丸 1962年兵庫県西宮市生まれ。京都大学文学部哲学科中退。’89年講談社ノベルス『8の殺人』で鮮烈デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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母親とふたり暮らしの小学5年生の相原優希。 彼女の家庭教師を引き継いだばかりの荻野歩実は、パパが3年ぶりに会いに来てくれたと打ち明けられる。 父親が一緒に暮らしていない理由を知らない歩実が前任の柚木美沙に尋ねると、そこには家族を襲った悲劇が……。 パパはバンパイアだという優希の思いとは? (アマゾンより引用) 何て言うか、もう少し何かしらの展開があったら、もう少し面白かったのに、と思う。 やっぱりそうなんだって終わり方でイマイチだった。
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母親とふたり暮らしの優希の元に家庭教師に行った歩実は、彼女からパパが3年振りに会いに来てくれたと告げられる。しかし優希の父親は交通事故により亡くなっているはずだった。しかも優希は父親がバンパイアだと思っているのだった。 元々「かつて子どもだったあなたと少年少女のための」という惹句...
母親とふたり暮らしの優希の元に家庭教師に行った歩実は、彼女からパパが3年振りに会いに来てくれたと告げられる。しかし優希の父親は交通事故により亡くなっているはずだった。しかも優希は父親がバンパイアだと思っているのだった。 元々「かつて子どもだったあなたと少年少女のための」という惹句で刊行されたミステリーランドの1冊として出ています。そのためページ数は少なめで判り易く書かれてはいますが、我孫子武丸の持ち味が遺憾なく発揮されています。 優希と歩実ふたりの視点が章ごとに入れ替わることや、はじめに性別の取り違えがあったので、これは叙述トリックが仕掛けられているのか? と身構えて読みましたが、そのため別に仕掛けられていたことに気付かずに進んでしまうということになりました。児童書体裁では扱いにくいものでしょうが、そこが読者を子どもだけに想定しないミステリーランドの強みでしょうね。シリーズの他の作家もかなりなことをしていますが、ここでもその醍醐味があります。
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わりと短めのお話。母と2人で暮らす小学5年生の女の子、その家庭教師の2人の視点から描かれる。軽い気持ちで読み始めたら、ぐいぐい読みたくなった。 2015/11/6
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三年前に死んでしまったはずのパパがバンパイアとなって会いに来てくれる。 少女の体験した不思議な出来事の謎を家庭教師が解きほぐす。 そして伝える。 パパの秘密、ママの想い、少女が縋り付いた妄想の正体。 家族のあるべき姿。
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最後はみんなハッピーになる珍しい展開のミステリなんだけど、なんかそれが逆にスッキリしない。たぶん我孫子武丸にこういう物語を描いてほしくなかったんだろうなあ、と思う。あるいは主人公の少女には、もっと現実の生々しさ、悲劇性を味わってほしかった、という嗜虐的な期待も寄せていたかもしれない。多分我孫子武丸を知らない、あるいはいつもの我孫子武丸の小説を嫌悪するようなタイプの読者ならこの作品を楽しめるのかもしれない。
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一緒に暮らせない父親がバンパイアだと信じる少女と、家庭教師との交流を描いた物語。謎は主に、父親は本当にバンパイアなのか、という点にありますが、ずっと影にかくれていた謎(というか問題)があり――それは問題であることすら匂わせず、そこにずっとあるのですが――その影にかくれた問題を解く...
一緒に暮らせない父親がバンパイアだと信じる少女と、家庭教師との交流を描いた物語。謎は主に、父親は本当にバンパイアなのか、という点にありますが、ずっと影にかくれていた謎(というか問題)があり――それは問題であることすら匂わせず、そこにずっとあるのですが――その影にかくれた問題を解くことで、バンパイアの謎も解決されます。少女の成長を描いていますが、成長せざるを得なかったように思え、後味はあまりよくありませんでした。
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我孫子さん、こんな心温まるお話も書くんですね…。あっという間に読み切っちゃったから物足りないわ。せっかく個性的なキャラなんだし、美沙先生にもっと活躍してほしかった!!
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小学五年生の女の子とその家庭教師の視点から描かれるちょっと不思議なミステリ。 ある時、三年振りにパパが会いに来てくれたと家庭教師は打ち明けられるも、後日その父親は亡くなっていると知ります。同じくして、彼女の通学路には不審者が現れるという噂が広がって…。 不審者が「パパ」に成り代わ...
小学五年生の女の子とその家庭教師の視点から描かれるちょっと不思議なミステリ。 ある時、三年振りにパパが会いに来てくれたと家庭教師は打ち明けられるも、後日その父親は亡くなっていると知ります。同じくして、彼女の通学路には不審者が現れるという噂が広がって…。 不審者が「パパ」に成り代わって出入りしている?それとも、彼女の幻想? 家庭教師は心配になり、調べていくのですが…。 タイトルの「眠り姫」は、小学五年生の女の子のことなんですけど、その設定と相まって、大人の視点から見ると、父親を亡くした子供が見る幻想、夢なのかなと考えてしまいがちです。 ただ、本作で面白いのは、その子供の視点でも描かれていること。 交互に繰り返すそれぞれの語り手の視点を読み進めて行くと、どうも幻想ではないんじゃないかと思えてくるわけです。そして最後には…ここから先は本編でどうぞ。 本作は「ミステリーランド」という児童向けの叢書に書かれたそうで、正直なところちょっぴり物足りない。特に文章量が。ただ、内容はシンプルで人が死ぬわけでもないですし、文章のテンポも良いので、児童のためのミステリ入門としては良いのかもしれません。 逆に大人の皆さんにお勧めかどうか、と尋ねられると少々迷います。数時間で読了してしまうので、内容と合わせて考えても高価かな、と。もちろん、無駄に長くされるのも遠慮したいところですけども。 下手な短編よりはずっと面白い、とさせてください。
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