原発は滅びゆく恐竜である の商品レビュー
この本の著者と言うべき 水戸氏は1986年に亡くなっている。 しかし、この本は 2014年に発行された。 そんな 昔の人の講演録が本になる? いえいえ。。水戸氏の先見の目が素晴らしかったのです。 とはいえ、こういう先見の目は当たって欲しくなかったですね。 ずっと 原子力発電所の...
この本の著者と言うべき 水戸氏は1986年に亡くなっている。 しかし、この本は 2014年に発行された。 そんな 昔の人の講演録が本になる? いえいえ。。水戸氏の先見の目が素晴らしかったのです。 とはいえ、こういう先見の目は当たって欲しくなかったですね。 ずっと 原子力発電所の事故が 絶対にないと言い切れないと 警告を発していたそうです。 この本は 難しい事も書かれていますが、わかりやすい言葉でも書かれています。 ので 多くの人に読んでもらいたいです。 今回私が はじめて 知った事実ですが、 原子力発電所では 毎日沢山の温排水を海に流しているそうです。 温排水は 海水を温めて 溶存酸素量を低下させて塩素などが加えられて 海に戻されます。 てことは、海に暖かいお湯を、しかも、生き物が死んでしまうような液体を毎日流すそうです。 という事は、放射能汚染も悪い事ですが これも海洋には良くないんじゃないのでしょうか??? そして、火力発電と比べると 火力発電が 熱効率が60%に対して 原発は30%だそうです。 これだけ読んでも 海の環境を悪くして 更に効率が悪いなら 原発ってどうなのよ?って 事になりますよね。 さて、本題の事故被害についてですが、 なんと 100万キロワットの原子力発電所が1年運転すれば ヒロシマ原爆の約1000発分の死の灰が蓄積されるという事です。 ビキニ事件で 第五福竜丸の船員達が 亡くなった。 すぐにではなく、死の灰を浴びて、甲状腺障害や癌などに苦しめられて・・・ ビキニの時は ヒロシマの6-10倍だそうです。 そして、 日本で運転されていた一基の死の灰は そのビキニの100倍近くである。 もう 100倍とか1000倍とか言われても 見当もつきません。 ただ、いつかは起こりうる事故なのです。(実際に福島で起きてしまったが) 事故がこれから起こるかもしれないし、 廃棄物をいつまでも保管しなくてはならない。(保管する建物の限度の方が放射能の寿命より短いので これも大変なことです) この本の中の 講演は30年も前に 水戸氏が話した内容です。 もし、水戸氏がまだ生きていたら 福島の事故を見て どう思われたでしょう。 とても悔やまれると思います。 こんなに前から 原子力発電はいらない。 って言いつつけていたのに。 できれば この本は 原発推進の人にも 勿論、反原発の人にも 多くの人に 読んでもらいたいです。 そして、読み終わった後、 本当に 原発が 必要なのかどうか、考えてもらいたいと思いました。
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