凹凸を楽しむ 東京「スリバチ」地形散歩(2) の商品レビュー
いやー面白かった。見やすいスリバチ地形図がサイコーです。東京のスリバチを見に出かけたくなることうけあい。今回は横浜・仙台編もアリ。
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2018年7月16日読了。前作が好評だったという東京スリバチ学会の第2弾。前作の残り物かと思いきや、高輪に上野の、等々力・尾山台や、横浜の興味深いスリバチ地形が多く取り上げておりこの世界の奥深さに改めて感じ入る。個人的に東京でジョギングしているときにいきなり現れる丘や坂道には苛立...
2018年7月16日読了。前作が好評だったという東京スリバチ学会の第2弾。前作の残り物かと思いきや、高輪に上野の、等々力・尾山台や、横浜の興味深いスリバチ地形が多く取り上げておりこの世界の奥深さに改めて感じ入る。個人的に東京でジョギングしているときにいきなり現れる丘や坂道には苛立たせられることもあるが、この本を読んでおけば「おおっ!出たスリバチ地形!」と逆に嬉しくなり腹が立つ事はなくなるメリットがあるか。巻末で新潟・仙台にも遠征しており、スリバチ視点の広がりを感じる…他国にもこういう街歩きの観点はあるのかな。
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<目次> はじめに 第1部 「スリッバチ」を楽しむ~スリバチ再入門 スリバチ地形のおさらい スリバチの愉しみ方の深化 スリバチが教えてくれたこと 第2部 「スリバチ」を歩く~断面的なまち歩きのすすめ2 都心の気になる谷 地形マニアの悦楽 ...
<目次> はじめに 第1部 「スリッバチ」を楽しむ~スリバチ再入門 スリバチ地形のおさらい スリバチの愉しみ方の深化 スリバチが教えてくれたこと 第2部 「スリバチ」を歩く~断面的なまち歩きのすすめ2 都心の気になる谷 地形マニアの悦楽 台地と低地の狭間で スリバチの本場 スリバチ学会の遠征 <内容> 東京スリバチ学会の第2弾。地図のページに進みつ戻りつためすがめす文章を読む楽しみ。このエリア凸凹地形図が秀逸で、何度も眺めてしまいます(仙台編と新潟編が地名などの注記が読みにくいのが玉にキズ)。文章もわくわくします。すぐにでも現地を歩いてみたくなる。学会の方々は教養がかなりお有りだが、多くがグラフィック系の方々で、何かあるのですかね?タモリさんもこうしたジャンルは大好物で、彼の貢献なくしてこのジャンルがこのように陽の目を見ることもなかった気もしますが、私も学会に属したいですね。地形と歴史は密接な関係にあること、この本は見事に証明しています。それにしても神社の立地が、舌状台地の先にあるのはなぜ?
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とにかく圧倒的な情報量で愛する地形をカシミールで再現しながら解説をたっぷり加えた本。 ライトな地形ファンとしてはいささか食傷気味になりました。
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前作から引き続いて購入。 タモリ氏は高低差を、著者はスリバチと名付ける窪地を愛でる。 東京の様々な場所の地形紹介のような本。記述はサクサク読みやすく、巧まざるおかし味がある。暗渠化された川の記憶や池、商店街、神社やお寺、墓地などスリバチの現在と歴史、地学と視点は多岐に渡る。 等...
前作から引き続いて購入。 タモリ氏は高低差を、著者はスリバチと名付ける窪地を愛でる。 東京の様々な場所の地形紹介のような本。記述はサクサク読みやすく、巧まざるおかし味がある。暗渠化された川の記憶や池、商店街、神社やお寺、墓地などスリバチの現在と歴史、地学と視点は多岐に渡る。 等々力渓谷の形成過程、河川争奪は驚いた。真打の横浜市鶴見区下末吉の記述には、地学を勉強し直したくなったよ。 大森の谷を挟み、ミサキに神社が対峙する記述に中沢新一「アースダイバー」を思い出す。まあ、どうしたって縄文時代の話になるからねえ。
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1で登場した場所の周辺のスリバチスポットや新たに登場したスポット、ついにはタイトルの東京以外のスリバチスポットが出てきて飽きない内容だと思いました。2では自分の高校がまさにスリバチスポットだった事を知ったり、またこの地名はここからきているなどの豆知識要素などもあり、勉強になりまし...
1で登場した場所の周辺のスリバチスポットや新たに登場したスポット、ついにはタイトルの東京以外のスリバチスポットが出てきて飽きない内容だと思いました。2では自分の高校がまさにスリバチスポットだった事を知ったり、またこの地名はここからきているなどの豆知識要素などもあり、勉強になりました。NHKでやっていたブラタモリで紹介された内容もけっこうあったので、番組を見ていた方もこの本はおススメです。
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待ちに待ったスリバチ本第2弾。 すいすいと読み進められるが、そこはあえて地図を見ながらゆっくりと味わいつつ読む、楽しい読書。 表紙が「あっ、馬込だ」とテンションが上がり、実際に歩いたところとなると、地形図を舐めるように見てしまう。なかなか本文には入れない。いきなりトラップに引っ...
待ちに待ったスリバチ本第2弾。 すいすいと読み進められるが、そこはあえて地図を見ながらゆっくりと味わいつつ読む、楽しい読書。 表紙が「あっ、馬込だ」とテンションが上がり、実際に歩いたところとなると、地形図を舐めるように見てしまう。なかなか本文には入れない。いきなりトラップに引っ掛かってしまうが、それも楽しい時間。 職場のある番町・麹町や四半世紀近くほぼ毎日通らない日はない新宿、学生時代の飲み会や映画、ボーリングなどで利用した池袋、知り合いの家のある落合、古墳を見たり涼を求めてちょくちょく足を運んだ等々力などなど。あぁ、あそこのことだ、そんな高低差気付かなかったぞ…とひとつひとつに反応してしまう。 それにしても「気付く視点」を持たないといかに多くのことを見逃して歩いているか、楽しみをとりこぼしているかを痛感する。皆川さんが訪れて取り上げた街の多くに私自身も足を運んでいるのに、地形的な見方を持たなかった頃は道が曲がりとか、街の名前とかのほとんど平面的な地図上の記憶しかない。カシミール画像も全くの正統派で山歩き用の地形図としてとらえていただけに、スリバチ本と出会って3Dの視点で街並みを見る楽しみをもらって、山以外にも起伏があることに改めて気づけた。そういう意味では、この本は啓蒙書ともいえる。
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