仮面舞踏会 新装版 の商品レビュー
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なんか……一言でいうと、なんとも言えない作品だった。それなりに面白いんだけど、ところどころしっくりこない。 あんまり救いがないというか、短編だからサラッと読みやすいけれど、どのお話もちょっとモヤモヤする。登場人物にまともな"普通の人"がいないのと、いまいち感情の変化にリアリティーを感じられないのが一番のモヤモヤかな。 『消えたアイドル』は、ストーカー気質があり思い込みの激しい、自分を傷つけてこようとした人に、そこまで同情&行動できるか?と主人公が謎すぎた。 オチ、というか終わり方が最も腑に落ちなかったのが、『見知らぬ恋人』かな。ぶっちゃけ無理心中して殺そうとしてきた相手に、そんな感情を抱けるか?という疑問。 『影の反乱』は、途中までは好感が持てたヒロインが、本来なら深く傷つくようなひどい目に遭っておきながら、切り替えが早すぎてがっかりしたし。 『忘れられた姉妹』は、結局よく分からなかった。双子なの?二重人格なの? "もう一人の私"について、もう少し分かるようなヒントがあれば良かったのだけど。 『私だけの境界線』は、もうなんとも言えなすぎた。切ない感じにきれいに締めようとしているけれど、誰も彼もクレイジーな感じなので、誰にも感情移入できなくてついていけなかった。 設定は面白かったけれど。不倫とか浮気とか二股とかしておきながら、自分は悪くないわよって正当化しているクズっぽい人物が多くて、は?ってなった(呆)。
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それなりに楽しめたけど、短編だからか軽すぎた。 「もう一人の私」は、結局なんだったのだろう。「もう一人の私」の方が「一人称の私を殺した? ーーー 杉田あるのは、別人のような顔にメークされた。人気アイドルが誰にも気付かれない「普通の人」になったのだ。TV曲を抜け出して過ごした一夜が波紋となって……。(「消えたアイドル」) 大事故で整形手術を受けた女子大生・真知子。違う顔立ちになった彼女に、元恋意図が声をかけてきた。(「見知らぬ恋人」) 別の顔を持った「もう一人の私」が事件を巻き起こすミステリー五編。
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