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イヴ愛してる(2) の商品レビュー

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2014/04/07

ストーリーが深く、人の有り様を理詰めで追及するかのような、ちょっと重い雰囲気が作品内に醸されているので、単純に笑える四コマ漫画で鬱々としたモノを吹っ飛ばしたい、と思ってる読み手の人には少し不向きかな? 大袈裟かもしれないが、四コマ漫画の形を取っている、堅苦しさのない哲学書のよう ...

ストーリーが深く、人の有り様を理詰めで追及するかのような、ちょっと重い雰囲気が作品内に醸されているので、単純に笑える四コマ漫画で鬱々としたモノを吹っ飛ばしたい、と思ってる読み手の人には少し不向きかな? 大袈裟かもしれないが、四コマ漫画の形を取っている、堅苦しさのない哲学書のよう キレのある絵柄、それで描かれる悪魔とは思えないような明るさを持つ悪魔らの騒ぎ方、独特だがハメを外し過ぎてはいないテンポもまた、この作品を語る上で忘れてならない魅力だが、私は、ここにはコレしかないと読み手に思わせるような名作の名文の引用、それこそが一番に、『イヴ愛している』を面白い面白くない、でなく、質の良い四コマ漫画に仕上げている魅力だ、と思っているっつーか、思わざるを得ないセレクトなんですよね、実際 伊藤先生が、この作品を描く以前から多くの文学に触れている事が理解できる。でなければ、ここまでしっくりと収まる引用は叶わないだろう また、チョイチョイ、いや、頻繁にグロい表現が使われているのも、その手のジャンルが大好物で「カモン!」と手を振れちゃう私には嬉しいトコ 一巻ではグロリア、この二巻ではリジイアが、四コマ漫画には似つかわしくない、重いにも程がある疑問を、主役のイヴだけでなく、私ら読み手にまでブン投げてくるのも凄いトコだろう どんなに頭が良かったり、勘がとんでもなく鋭い人間が、いくら考えたって、絶対に非の打ち所がない絶対的に正しい答えなんて出ない問題はイチイチ小難しく考えたりしない、イヴの良い意味で適当な性格が、この作品がそれなりの大円団で締め括られるのか、逆に読み手の気がとことん滅入っちゃうようなオチになるのか、そこを容易に読ませないのもまた、読み手としては嬉しい限り 今後、彼女がどんな問題児を引き寄せて、彼女らしい“力技”で解決するのか、楽しみ

Posted byブクログ