情熱を貫く の商品レビュー
少し前に読み終えていたけれど、あえてこのタイミングで。 川崎フロンターレのFW大久保嘉人が、父と二人三脚でたどってきたサッカー人生を振り返る。 激しい言葉でぶつかり合うこともあるけれど、この父子は本当に強い絆で結ばれている。父の厳しい言葉を息子は感謝に替え、父亡きあともその言葉...
少し前に読み終えていたけれど、あえてこのタイミングで。 川崎フロンターレのFW大久保嘉人が、父と二人三脚でたどってきたサッカー人生を振り返る。 激しい言葉でぶつかり合うこともあるけれど、この父子は本当に強い絆で結ばれている。父の厳しい言葉を息子は感謝に替え、父亡きあともその言葉たちをずっとプレーの原動力にし続けている。 6月のFIFAワールドカップ、ブラジルの空から、遺書にしたためた言葉を父は何度も繰り返すだろう。「ガンバレ 大久保嘉人」と。「日本代表になれ 空の上から見とうぞ」の最期の言葉を胸に秘め、ぎりぎりの努力を続け、ついに最後の最後でそれを実現させてみせた息子に向かって。 この本は、僕の息子がお小遣いで購入したものを借りて読ませてもらった。 大久保父子とはお互いの性格も育て方も違うけれど、自分の投げかけているいろいろな言葉を、息子が1つでも心に留めていてくれたらうれしい。
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涙なしには読めません。強くて人間味のある『嘉人』になった理由がわかりました。 前日になってしまったけど、ブラジルW杯のメンバー発表の前に読めて良かった。よりいっそう大好きになりました。
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大久保嘉人選手の半生をつづった本。 特に昨年亡くなった父親との関係を中心に書かれている。 以前は大久保選手の事を素晴らしい能力の選手だが反面気性が荒くカードを貰う事が多いので、チームにとってプラスとなるかマイナスとなるかが読めないと言うイメージがあった。 しかし、ワールドカッ...
大久保嘉人選手の半生をつづった本。 特に昨年亡くなった父親との関係を中心に書かれている。 以前は大久保選手の事を素晴らしい能力の選手だが反面気性が荒くカードを貰う事が多いので、チームにとってプラスとなるかマイナスとなるかが読めないと言うイメージがあった。 しかし、ワールドカップ後に松井選手と一緒にTV出演をした際に凄くニコニコしていて印象が変わった。 そして13年からフロンターレに移籍して得点王を取った過程をイチフロンターレファンとして見ているなかで以前の印象はだいぶ薄れたと思う。 この本に書いている父親の姿は、仕事で仲間と喧嘩をして仕事を辞めてしまうため、大久保家の家計が苦しく、実家からお米や野菜をもらったりして生活した事や、アルコール中毒、DV、包丁を振り回し精神病棟に入院するなど、悪い面も書かれている。 この本で大久保選手はそういう面ではなく、息子を思う優しい一面や小さいころにバッティングセンターに連れて行った話、中学から親元を離れるかどうか悩んだ際にその背中を押してくれた話、プロになっても天狗になるなと戒め息子を諭す姿などだけ書くこともできたはずだ。当然あえてそういう一面を書く事に躊躇や葛藤もあったと思う。 しかしあえてそれを含めた父親の姿を書く決断をしたことに感心すると共に大久保選手はすべてを受け入れて父親として認めている強い関係を感じだ。
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