醗酵人間 の商品レビュー
帯に「戦後SF最大の怪作と呼ばれた天下の奇書!」とあるが、インパクトはすごい。アルコールなど醗酵食品を摂取すると体が膨張し、怪力でコンクリートもつき破り、なぜか空も飛んでしまうという醗酵人間。ヨギの行で一度死んで生き返ったという他は説明なし。 「俺は醗酵人間だ。一度醗酵性の液体と...
帯に「戦後SF最大の怪作と呼ばれた天下の奇書!」とあるが、インパクトはすごい。アルコールなど醗酵食品を摂取すると体が膨張し、怪力でコンクリートもつき破り、なぜか空も飛んでしまうという醗酵人間。ヨギの行で一度死んで生き返ったという他は説明なし。 「俺は醗酵人間だ。一度醗酵性の液体とか植物、鉱物の類を口中に投ずれば、たちまち悪の芽が醗酵を起こし、身体中が悪事をしたい、人をなぶり殺しにしたい衝動でふくれ上がるのだ!判ったか!」いやわからんて。 そんな怪人が復讐のために暴れまわる話だが、ストーリー的には行き当たりばったりな感じで、普通にB級通俗スリラーである。勢いはあるので読みやすいといえば読みやすかった。 表題作の他は、LSDで人格変換を起こすことができる『改造人間』、この中では一番普通っぽい連作ミステリ『台風圏の男』のほか短編4つ収録。 ぶっ飛び方はやはり表題作が一番で、珍本全集の名に恥じないと思う。
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醗酵人間読了。 支離滅裂な伊上勝脚本で幼少期を、登場人物が人格破綻者だらけの井上敏樹脚本で青年期を過ごした自分には、普通に面白く感じてしまった。(笑) 海野十三、香山滋、山川惣治が大好きな自分には、ヨーグルトマンという奇抜過ぎるネーミングすら素直に受け止めてしまってる…(^^;;...
醗酵人間読了。 支離滅裂な伊上勝脚本で幼少期を、登場人物が人格破綻者だらけの井上敏樹脚本で青年期を過ごした自分には、普通に面白く感じてしまった。(笑) 海野十三、香山滋、山川惣治が大好きな自分には、ヨーグルトマンという奇抜過ぎるネーミングすら素直に受け止めてしまってる…(^^;; 全集の刊行で水木しげるの初期作品を読む機会が増えたけれど、昭和二三十年代の貸本ってのはこんな雰囲気の本が結構あったのでしょうね。 ま、中学生でドグラマグラ、高校生でヤプーの洗礼wを受けてる自分ですから、少々の事では驚かないってだけなのかも?♪( ´▽`)
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