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ぼくの守る星 の商品レビュー

3.8

27件のお客様レビュー

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2015/01/04

「ディスレクシアの中学生が主人公で、中学生にぴったりの本」と聞いたので、学校の先生が喜ぶような成長と友情の物語かと、正直期待せずに読んだら、意外に良かった。まず、登場人物を大人も子どもも、ちゃんと書けていること。障害のある子をレインマンみたいなスーパーマンにしていないこと。安易な...

「ディスレクシアの中学生が主人公で、中学生にぴったりの本」と聞いたので、学校の先生が喜ぶような成長と友情の物語かと、正直期待せずに読んだら、意外に良かった。まず、登場人物を大人も子どもも、ちゃんと書けていること。障害のある子をレインマンみたいなスーパーマンにしていないこと。安易なお涙頂戴や、すべてが丸くおさまるような結末にしていないこと。 おそらく作者は、別に中学生に読ませようと思って書いたわけじゃない。大人がいかにも友達面して実は説教してるような、できの悪い児童文学ではないのだ。 書いたものがたまたま児童文学として優れていたという感じ。 今後の作品に期待したい。

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2014/11/24

ちょ~よかった! 電車で2時間で読んでちょっと泣けた 学習障害の男の子と、いろいろいろいろわけありの女の子(お母さんが耳の障害の弟と心中未遂で別居で精神不安定で・・みたいな)の話 じんわりくる

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2014/09/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 ”読み書き困難”という障害を持つ中学生の少年と周りの人たちとの交流の物語。全部で6・7ある章のうち、最初と最後の章だけが、主人公の少年目線で、他は周りの両親とか友人とか目線で描かれていて面白い。友人の接し方がびっくりするくらい普通でなんか驚く。自分の周りに読み書き困難な子がいたら、こういう風に接しれるかはなはだ疑問。変に気にしたり、逆に気にしない振りをしそう。逆に両親の対応はなんとも。  全体的にお涙頂戴的ではなく、淡々と書かれていて好感もてた。

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2014/09/03

泣けた。  ■ ■ ■ ■ ■  タイトルだとか表紙だとかで「お子様向け」とスル―しようか思ったんだけど、なんとなく気になって借りた本。 どっこい、しっかり大人の胸にも刺さるお話。 と言うか、この刺さり方は子供では味わえないと思うよ。 もちろん若いかたが読んでも良い話ではあるだろ...

泣けた。  ■ ■ ■ ■ ■  タイトルだとか表紙だとかで「お子様向け」とスル―しようか思ったんだけど、なんとなく気になって借りた本。 どっこい、しっかり大人の胸にも刺さるお話。 と言うか、この刺さり方は子供では味わえないと思うよ。 もちろん若いかたが読んでも良い話ではあるだろうけど。 だけど例えばさ、親が主体の章を、もし若い頃の私が読んだら 「…言い訳じゃん」 で終わったかも知れんのね。 それがさ、なんだか共感しちゃうんだよ、親のほうにも。 で、また一層刺さるの。 最後の最後のシーンも、大人だからこそ泣けたんじゃないかなぁ。 あまりにもピュアで、頼りなさげなのに、寄り添える嬉しさが愛しくて切なくて。 ああ もう自分はそこには戻れんのだなぁ。 しみじみ。

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2014/08/22

講談よりも小説家の方が向いているんじゃないか!~ぼく夏見翔は普段母と暮らしている中学生だが,人とちょっと違うのは字を読むのが苦手なこと。母がいうように,トム・クルーズのような才能があるとは思えない。字を読み違えて,笑われるが,受け狙いと思っている同級生もいるくらいだ。特に山上君は...

講談よりも小説家の方が向いているんじゃないか!~ぼく夏見翔は普段母と暮らしている中学生だが,人とちょっと違うのは字を読むのが苦手なこと。母がいうように,トム・クルーズのような才能があるとは思えない。字を読み違えて,笑われるが,受け狙いと思っている同級生もいるくらいだ。特に山上君は,組んで漫才をやろうといってくる。運動会では走るのは速いからリレーに選ばれたけど,前を走った中島まほりさんがバトンを拾い間違えてビリになり挽回はできなかった。借り物競走にも担ぎ出されて「赤いぼうし」というのが理解できず,蛙の一種かと中島さんに聞きに行ったら,母が被っているような帽子のことだった。和代は学者の父と家事に疲れた母の間に生まれ,新聞記者になったが,同僚と結婚して,翔に障がいが見つかって,主婦となった。悩みは父が死んで気が晴れた母にも相談できず,カイロに単身赴任している夫は役に立たない。級友をずっと見下してきたから打ち明けられないし。帰り道で30年前に盗まれた自転車を発見して,被害を訴えに交番に出向いたが,頭のおかしな女だと思われている。口に出したいことをメモ用紙に永遠と書き出すが,迎えに来たのは息子の翔。その背に負ぶわれて帰宅した。山上には生まれる前に死んだ姉がいたらしく,骨壺は今も家に有り,線香は毎日上げ,父が火葬場勤務だから,嫌なことも言われる。天然ぼけの夏見を誘って何とか3年生を送る会で漫才ができたが,夏見から識字障がいだと教えられ,自分も夏見に悩みを打ち明けられた。中島まほりは居酒屋に勤める母とアパートで暮らしいてるが,9歳の弟と父は北海道にいるのだ。弟の理生は聾者で,母は弟と心中を図って失敗し,父と弟は故郷で暮らしているのだ。春休み,父からチケットを送られ北海道に来たが,もう東京に帰りたくないと我が儘をいったらきっと父は母を一人にしておけないから東京に帰れというに違いない。そうしたら,北海道で自殺するんだ。大事な話があると父に言われ,北海道に残れと意外な言葉を聞いたもほりは東京の母には自分が必要なんだと思い直して帰る。夏見尚人はエジプトから帰り山登りを担当しているがさせられたようなもの。妻との関係もうまく行かず,父親らしいことをしようとしても失敗ばかり。富士山の見える小さな山に日帰りハイキングを計画するが肝心の翔は学校行事だ。仕方なく夫婦二人で出掛けると下見できなった最後の山では力を合わせざるをえなくなり,翔のために仲の良い夫婦を演じることが了解された。翔の高校進学希望はなかなか決まらない。父はロンドン赴任が決まり,母は翔も連れて行こうとし,逆らう理由もない。山上は母が妊娠して,気持ち悪いと言い始めるが,僕がちょっと喋るとその考えもすっきり変わるようだ。ある日帰ろうとすると刃物を持った不審者がいて集団下校となった。捕まったのは女で,女子の噂では中島まほりの母だという。小声で喋るまほりは,母の元に父から東京に帰って一緒に暮らしたいという手紙が来て,混乱したのだと言う。その晩,まほりをアパートに訪ねた翔は,まほりをハグし体温を確認し,この人を守るためにもロンドンに行かず,東京に残るんだと決心した~うまくできたお話でした。課題図書にしても良いくらいのものだよね。来年の中学生向けの課題図書になるかも。よくできたハッピーエンドで,障がいを持っている人にしたら,ちょっとハッピーすぎると文句言われるかも知れないけど,明るくない今の世に明るい展望を持つのは必要だよね

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2014/08/09

ディスレクシアのこと、いろんな年代に知ってもらうにはいいお話だなー 途中までとてもテンポがよくてよかった!

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2014/08/03

目に見えなくて、その人にしか分からない障害の辛いことの一つは、周りに理解されないことだとではないでしょうか。 言葉で伝えてもうまく伝わらず、歯がゆさ、諦めや悲しみが後に残る。 でもきっとそれは重く受け止める事でも、傷つくことでもなく、大したことでないと思いたいです。 生きていて...

目に見えなくて、その人にしか分からない障害の辛いことの一つは、周りに理解されないことだとではないでしょうか。 言葉で伝えてもうまく伝わらず、歯がゆさ、諦めや悲しみが後に残る。 でもきっとそれは重く受け止める事でも、傷つくことでもなく、大したことでないと思いたいです。 生きていてよかったと思えることに出会うことを、大切に思うべきなのだと、この本を読んで思いました。

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2014/07/30

ディスレクシアという障がいのことを初めて知った。守るべき人を見つけたときの人間の強さと温かさは何よりも強い。 生まれてよかったって思えることが一番幸せ。

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2014/07/24

途中までは引き込まれて読んだのだが、ラストが個人的にとても残念だった。唐突な感じで、後味が良くない。 もう読み返さないだろうなあ。

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2014/06/09

読み書きが困難な少年とその周りにいる家族、友達の連作短編集。少年の障害が時に「持ち味」として描かれている点が重たくなりがちなテーマを軽くし身近に感じさせていて良かった。障害でなくても人の悩みは色々あるのだと教えてくれる一冊。学生(特に少年と同じ中学生)にすすめたい作品。

Posted byブクログ