救命 の商品レビュー
東日本大震災時に各所での医師の奮闘。1勤務医、精神科医、病院長、診療所長、歯科医師などがそれぞれの立場で最善を尽くした記録である。何に苦労したのか?何が問題だったのか?様々な人々の苦労が垣間見れる。ただし、不要だったのが著者の後書き。”批判のない世界は腐敗する”のはわかるが、赤十...
東日本大震災時に各所での医師の奮闘。1勤務医、精神科医、病院長、診療所長、歯科医師などがそれぞれの立場で最善を尽くした記録である。何に苦労したのか?何が問題だったのか?様々な人々の苦労が垣間見れる。ただし、不要だったのが著者の後書き。”批判のない世界は腐敗する”のはわかるが、赤十字を含めて官の対応を単純に批判している。批判するのであればせめて本文中に書かれている医師/歯科医師たちに立ちはだかった官を調べて書いたほうがよかったと思う。
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九州在住で、 当時あの場で何が起きていたのか もっと知りたいと思い母から借りた本。 あの日は大学合格発表から数日後で 現在は私も医療従事者ですが あの日、自ら被災しながらも奮闘した方々に 頭が下がる思いです。 検死にあたった歯科医師、 心のケアに向き合った心療内科医 等々、ど...
九州在住で、 当時あの場で何が起きていたのか もっと知りたいと思い母から借りた本。 あの日は大学合格発表から数日後で 現在は私も医療従事者ですが あの日、自ら被災しながらも奮闘した方々に 頭が下がる思いです。 検死にあたった歯科医師、 心のケアに向き合った心療内科医 等々、どのストーリーも あの日私がテレビを通して 俯瞰したものなのかと思うと 無力さや自己嫌悪を感じます。 特に3章の福島県双葉郡の記録では 原発事故による影響が詳細に記されており、 岩手や宮城とはまた異なった 被災者の苦悩について知ることができました。 私は“同感”はできませんが、 この1冊を通して、あの日の実際を 少しでも知ることができ “共感”に一歩近付けた様な気がします。 これからの医療従事者としての生き方、 あるべき姿を学ばせていただきました。
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3.11の大震災に関する本としては、さだまさしさんの「風にたつライオン」に続いて2冊目。 お医者様の目を通して、被災の状況を改めて知った感じ。 共感できる部分、なんとなく違和感を感じる部分もあるし、いろんな考え方、思いがあるのだなぁと思いながら読んだ。 生きている人たちを支えてい...
3.11の大震災に関する本としては、さだまさしさんの「風にたつライオン」に続いて2冊目。 お医者様の目を通して、被災の状況を改めて知った感じ。 共感できる部分、なんとなく違和感を感じる部分もあるし、いろんな考え方、思いがあるのだなぁと思いながら読んだ。 生きている人たちを支えていくこともそうだけれど、検死を支えた人たちの話に初めて触れて、いろいろ考えさせられることがあった。 歯科医師の本は別にも出版されていたなぁと思うので、読んでみたいなと思った。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
震災直後の、被災各地での医師たちの奮闘を描くルポ(インタビュー)集。 医師も人間であり、被災者でもある。そんな彼らが自分のことを脇に置いての医療活動に従事する姿は、とても尊いものだった。 または、関東から自分の病院を置いておいて被災地にかけつけた医師たちも・・・。 それまでして「被災地に医療を」という姿勢を見せている者たちがいる反面の、行政の無理解や不手際や怠慢、という構図はもう、フィクションだけでお腹いっぱいなのに・・・現実にも存在したというのが、やるせなさすぎる話。 ※監修者:海堂尊さんの「あとがき」より・・・。 ・自著ではなく監修のポジションでしかない本作においてさえなお、“A i ”の有意義さを訴え、それを阻む警察組織や行政のあり方を批判・・・といういつもの海堂節が展開されているのはまあ、ご愛敬というか、お約束というか・・ね。 ・同じ被災地であっても、津波が到来したか否かの境界線を境にくっきりと別れた明暗。そこで山と積まれている「瓦礫」は、境界線の外側から見た者の目からは「瓦礫」でしかないものの、線の内側にいて世を去った人々やその遺族には、かけがえのないモノたちであることが多い・・・・。 「瓦礫」とはつまり、所詮当事者ではない者が口にする言葉だ・・・・という、海堂さんの「気づき」に、自分も胸を揺さぶられた。 ★3つ、7ポイント半。 2018.02.25.古。
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防災の日の9月1日に読んでみた。 「チームバチスタ」シリーズの著者・海堂尊氏監修の被災地で実際に活躍した医師たちのインタビュー集。 実際に病院が被災した医師、家族を津波で失った医師、救急隊として駆けつけた医師…様々な立場の医師の方たちが震災時を振り返り、語っているのだけど、その様...
防災の日の9月1日に読んでみた。 「チームバチスタ」シリーズの著者・海堂尊氏監修の被災地で実際に活躍した医師たちのインタビュー集。 実際に病院が被災した医師、家族を津波で失った医師、救急隊として駆けつけた医師…様々な立場の医師の方たちが震災時を振り返り、語っているのだけど、その様子は本当に壮絶で、震災から6年経った今読んでも、思わず涙がこぼれた。 自らが被災者でありながら、現場を統括しなければいけない使命を守り切った先生方も凄いが、被災地の方々がほとんど混乱もせず、本当に励まし合って生き延びたんだと言う事実がとても胸を打った。 今回の震災では、ほとんど救命が役に立たなかったと言う。しかし、その後長い期間に及ぶ避難所生活でパンデミックが起きなかったことも、医療関係者の判断と努力だと思うと、本当に凄いとしか言いようがない。 最後に「精神科医でも心は壊れるんです」と言う言葉が、頭から離れない。患者さんがつらい時に一緒に泣いてくれた先生…たくさんの人が救われたと思う。「共感じゃなく同感」すごく印象的な言葉だった。
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地震だけであったのなら、あれほどの死者・行方不明者は 出なかったであろう東日本大震災。本書は自らも被災しな がら、または震災直後に被災地へ支援に入った医師9人へ のインタビューで構成されたノンフィクションだ。 ある医師は診療中に自分の病院で震災にあった。往診鞄 だけを持って避難...
地震だけであったのなら、あれほどの死者・行方不明者は 出なかったであろう東日本大震災。本書は自らも被災しな がら、または震災直後に被災地へ支援に入った医師9人へ のインタビューで構成されたノンフィクションだ。 ある医師は診療中に自分の病院で震災にあった。往診鞄 だけを持って避難した。避難所ですぐに救護所を設置し、 避難した人たちの心の支えにもなった。 「医は仁術」。皆、不安な思いで避難所へ集まった。そこに 見知った医師がいるだけである程度の不安は解消されるもの なのだろう。 地震だけなら日本には阪神淡路大震災の経験がある。だが、 津波の被害にはその経験は役に立たなかった。崩壊した 建物に挟まれた人や大怪我を負った人の手当ては、ほとんど 必要なかった。そういった人たちは身動き出来ぬまま、津波 にのみ込まれてしまったから。 その時、自分に出来ることは何か。情報も、医療機器も医薬品 も、何もかも不足したなかで医師たちは最善を尽くしたのだろう。 彼らにとっては「当然のこと」なのだろうが、その行いはやはり 尊いものだと思う。 特に自分自身も被災し、心に傷を抱えながら被災者の心のケア にあっている心療内科医の話は印象深かった。被災者の話を 丁寧に聞き、一緒に涙を流す。 心療内科医の常道ではないのかもしれないが、一緒に泣き、 一緒に笑う。それで話し手の心は少し楽になるのかもしれ ないね。 ただ、気になったこともある。医療は素晴らしい、行政はダメだ みたいな記述があること。あの混乱のなか、行政も精一杯だった のではないのかな。 それに医療にしたって、同じ地域に何組もの支援チームが入って いたりしたんじゃないかな。支援が手薄になった地域もあったの では?と感じてしまった。 怪我をしている人はいないか。具合の悪い人はいないか。その場で すっと医者としての使命感が頭をもたげて来る。医師としての本能 なのだろう。日本の医師たち、みんながそうならいいのだけれど。
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震災後の医療従事者の苦闘と尽力。 最近、医療関係の仕事もしているが、現場の方々の苦労と真摯さはつくづく頭が下がります。 是非手に捕り手お読みください。
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一躍有名になった菅野医師が初めに出てきたので興味深く読めました。 自治医科大出身者だったんですね。それなら!と膝を打ちました。 他にもたくさんの医師が出てきますが、奥様を亡くされた医師や、お役所とやりあった医師も。 そして最後のAiをめぐっての警察の対応には「驚愕」としかいいよ...
一躍有名になった菅野医師が初めに出てきたので興味深く読めました。 自治医科大出身者だったんですね。それなら!と膝を打ちました。 他にもたくさんの医師が出てきますが、奥様を亡くされた医師や、お役所とやりあった医師も。 そして最後のAiをめぐっての警察の対応には「驚愕」としかいいようがない。 この国の「官」はどこを向いているのか。
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胸の痛くなるような場面を語る医師達。彼らもまた被災者であるにもかかわらず、ケアされることなくひたすらに奔走する。官をあてにせず、自らできることに全力を尽くす姿に感動した。確かに「日本は官は駄目だが民がいい」。
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3.11。 あの日にその場にいた医師。 あの日の後すぐにかけつけた医師。 それぞれのインタビュー記事。 あの日にその場にいた医師。 つまりは、その方も被災者。 そんな彼らがどう動いたのか。 なぜ動いたのか。 かけつけた医師。 彼らがどう動いたのか。 なぜ動いたのか。 それらが明...
3.11。 あの日にその場にいた医師。 あの日の後すぐにかけつけた医師。 それぞれのインタビュー記事。 あの日にその場にいた医師。 つまりは、その方も被災者。 そんな彼らがどう動いたのか。 なぜ動いたのか。 かけつけた医師。 彼らがどう動いたのか。 なぜ動いたのか。 それらが明確に書かれている。 ところどころ、「官」の縦割り仕事、責任を取ろうとしない姿勢、現場を見ない姿勢にイラっとする。 それは、「官」だけではなく、大きな被害にあわず、数日で日常を取り戻した首都圏の人々の中にもある姿勢だったようで、申し訳ない気がした。
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