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遺体 の商品レビュー

4.2

40件のお客様レビュー

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2019/12/22

岩手県庁のサイトにある「いわて震災津波アーカイブ~希望~」というページより。東日本大震災津波による岩手県の被害状況 釜石市 死者数888人、行方不明者数152人。 http://iwate-archive.pref.iwate.jp/higai/ 1人ひとりそれぞれに奪われた人生...

岩手県庁のサイトにある「いわて震災津波アーカイブ~希望~」というページより。東日本大震災津波による岩手県の被害状況 釜石市 死者数888人、行方不明者数152人。 http://iwate-archive.pref.iwate.jp/higai/ 1人ひとりそれぞれに奪われた人生があった。そして、それぞれの遺体は弔われなければいけない人としての尊厳がある、どんなに被害が大きくても。 弔う人も被災している。親戚や知り合いが被害にあっている。それでも必死になって、遺体を運び、安置し、医師が所見し、遺族を探し、遺族をなだめ、埋葬する。 様々な立場から語られた遺体。被害が身近ではなかった人からみれば、もう過去のことになってしまっているかもしれない311。しかし、現場ではくじけそうになりながら必死に食いしばり、頑張った人々がいたということを決して忘れてはならない。

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2019/09/19

感想を言うのがつらいし、申し訳ない気持ちになる。 ただただ頭が下がる。 いつか釜石に行くことで、何か力になりたい。

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2019/03/26

釜石市の遺体安置所で展開された光景を記録した震災ルポルタージュ。遺体の最期を知ることができた。何かもう色々…何の意味を為さないと分かっていても想像力が足りない自分をただ恥じるばかり。

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2019/03/19

当時の状況はこういった本や話を聞くことからしかもうわからない。文章で綴られる当時の様子に、感情がかき乱されました。自分の中でも風化させないように、日本全体としても風化しないようにと思うばかりです。

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2018/11/04

リアルタイムで読んでおくべきものだったが、遅くなっても読む価値はあった。 当然のことながら、あのように実際に現実に動いていた人たちがいたのである。

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2018/06/10

東日本大震災で甚大な被害を受けた三陸の町々。 本書は岩手県釜石市の震災直後の様子を綴ったものである。 中でも「ご遺体」を巡る人々の様子に焦点を当てている。 検視を行った医師たち、ご遺体の搬送に関わった市職員たち、ご遺体の供養のことを考えた僧侶たちなど、あの混乱の中でそれぞれの場...

東日本大震災で甚大な被害を受けた三陸の町々。 本書は岩手県釜石市の震災直後の様子を綴ったものである。 中でも「ご遺体」を巡る人々の様子に焦点を当てている。 検視を行った医師たち、ご遺体の搬送に関わった市職員たち、ご遺体の供養のことを考えた僧侶たちなど、あの混乱の中でそれぞれの場所・それぞれの立場でどんなことが起きていたのかを丹念に追いかけている。

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2018/05/07

何冊か、東日本大震災に関する書籍は読んで来た。 しかし、今作はタイトルにもある通り「遺体」に焦点を当てた小説であり、未曾有の大震災で溢れた遺体をどう対応するか?その対応だけを淡々と綴っている。 この手の本を読む時は、大体感情的になり、泣いてしまうことが多いのだが、今作は遺体への対...

何冊か、東日本大震災に関する書籍は読んで来た。 しかし、今作はタイトルにもある通り「遺体」に焦点を当てた小説であり、未曾有の大震災で溢れた遺体をどう対応するか?その対応だけを淡々と綴っている。 この手の本を読む時は、大体感情的になり、泣いてしまうことが多いのだが、今作は遺体への対応策を淡々と綴っているだけので、悲惨な体験であることは確かなのだが、事実として、しっかりと受け止められるのが、特徴的。 今までは宮城県側のルポを読むことが多かったが、岩手県側でのこれだけの被害もきちんと受け止めていきたいと思う。

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2018/03/29

描かれている遺体の凄惨な状態に呆然としながらも、奮闘する人々の様子がリアルで、臨場感に溢れていて、あっという間に読了してしまった。 元葬儀屋の男性が、ご遺体に、今も生きている人に対峙するように話しかける様子が胸を打った。

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2017/12/22

29年12月22日読了。 2011年3月11日14時46分。この時間を境に東北の多くの人の運命が変わった。災害死した人。生き残った人。でも生き残っても、死はすぐ隣にあった。家族、親戚、近隣。間近にいた人が一瞬にして死者となった。 そして、その死者を回収搬送し、検案歯科所見し、安置...

29年12月22日読了。 2011年3月11日14時46分。この時間を境に東北の多くの人の運命が変わった。災害死した人。生き残った人。でも生き残っても、死はすぐ隣にあった。家族、親戚、近隣。間近にいた人が一瞬にして死者となった。 そして、その死者を回収搬送し、検案歯科所見し、安置し、火葬する。死者の尊厳を第一に考え、前代未聞の自然災害の事後対応に当たった多くの人々。 復興はなったとも言われているが、未だに行方不明の人、身元不明の人の存在を忘れてはならないと、強く思った。

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2017/12/04

一昨日前に叔母が亡くなった。お通夜と告別式にバタバタと出席した後はポカンと心に穴が開いた感じ。終始涙が枯れることがなかったが、それは綺麗にお化粧を施された叔母の顔を見て、生前を思い出すからだった。そんな綺麗なお化粧を施してくれるのが納棺士であり、あの静かで美しい所作が叔母の最期を...

一昨日前に叔母が亡くなった。お通夜と告別式にバタバタと出席した後はポカンと心に穴が開いた感じ。終始涙が枯れることがなかったが、それは綺麗にお化粧を施された叔母の顔を見て、生前を思い出すからだった。そんな綺麗なお化粧を施してくれるのが納棺士であり、あの静かで美しい所作が叔母の最期を彩ったのだ。 自分の最期は自分では選びとれない。選びとれない以上、周りの人間がどれだけ気を配れるかが大切となる。本書は劣悪な環境、精神状態ながら、圧倒的なプロ意識で遺体に向き合う職人たちの話である。 本書に描かれる遺体は、叔母のそれとは比べ物にならない程状態が良くない。ただ良くないながらも、手を抜くことなくベストを尽くそうとする職人魂に支えられ、それぞれの形で旅立っていく。そんな様子が描かれている。

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