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犬は何を見たのか の商品レビュー

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2019/12/28

「ニューヨーカー」という雑誌、私も米国に住んでいたころ購読していました。本書は人気コラムを厳選したもののようですが、玉石混交です。 第1部の「マイナー世界の天才たち」には6つのコラム(章)が紹介されていますが、面白かったのは「犬は何を見たのか?」のみ、第2部と第3部が軒並み粒ぞろ...

「ニューヨーカー」という雑誌、私も米国に住んでいたころ購読していました。本書は人気コラムを厳選したもののようですが、玉石混交です。 第1部の「マイナー世界の天才たち」には6つのコラム(章)が紹介されていますが、面白かったのは「犬は何を見たのか?」のみ、第2部と第3部が軒並み粒ぞろいだったので、もう少し厳選すればクオリティはアップしたのに、残念な編集です。 また、第2部の第10章「借りもの」は、盗作全般についての考察ですが、中でも楽曲の類似性については少し気になりました。 名曲が誰かの曲のパクリだという点で例に出したのがワム!の「ラストクリスマス」ですが、本文で原曲として紹介されているバリー・マニロウ「can't smile without you」については訴訟沙汰となって既にバリー・マニロウが勝訴という言及が一切ないのも不誠実ですし、ニルヴァーナ「smells like teen spirit」とボストン「宇宙の彼方へ」とのギターフレーズの類似性に至ってはいちゃもんレベルでしかありません、さらに、ニルヴァーナの曲の方がボストンの曲よりも格段に進化している(P324)のような独断と偏見は何を根拠に断言しているのでしょうか?(ボストンファンの私からすれば暴言です!) この1章だけで私の本書への好感度と信ぴょう性が下がったのは言うまでもありません。

Posted byブクログ