時空の交差点 の商品レビュー

橋本ひろ実(著者)

2019/10/04

二泊三日の森林学習会へ向かう『川島中学』二年一組の生徒達。クイズで盛り上がる道中、突然の落雷にあいバスが深い森で立ち往生するという不可解な状態に陥る。外部との連絡が取れないまま全員で力を合わせ、ようやく探し当てたのは、粗末な着物を着てちょんまげを結った昔の人物だった。

なんだろう、これは小説だよね？そんな風に思えてくる文章。一人の発言がいくつかの「」で区切られている為、誰が話しているのか分かりづらい。さらには文末がなく尻切れとんぼの箇所が多い。また、やり取りが全てHRのような会話で進んでいくため、リアリティが感じられない。
と思っていたら、後書きで東日本大震災の行方不明者を想って書かれたとのこと。うわ、何も言えない・・・もう散々言ってしまったけど。でも、だったら尚のこと、性的な件は要らなかったんじゃないかな。