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バンカーズストーリー の商品レビュー

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2014/12/12

著者は中小企業診断士、公益社団法人日本証券アナリスト協会検定会員。横浜信用金庫職員、営業店勤務、経営相談部門、ALM担当等を経て、現在、総合企画部勤務。 他に選択の余地がなく金融機関に勤務することになった著者。そのため金融機関の職員となることについて、何の展望も夢も持ち合わせて...

著者は中小企業診断士、公益社団法人日本証券アナリスト協会検定会員。横浜信用金庫職員、営業店勤務、経営相談部門、ALM担当等を経て、現在、総合企画部勤務。 他に選択の余地がなく金融機関に勤務することになった著者。そのため金融機関の職員となることについて、何の展望も夢も持ち合わせていなかった。そうした人間が金融機関職員としてのアイデンティティを獲得する過程を綴ったのが本書である。 著者自身の経験についてサイキックインカム(金銭には代えられない仕事に対する誇り、楽しさ、充実感)をベースとして以下の13項目により著者自身の金庫生活の振り返りがつづられている。 ①ジャンルに貴賤はない ②集金はつらい仕事か ③逃げた融資担当者 ④思い違いをせめないで ⑤バブルの道 ⑥ウソは罪 ⑦怖い人たち ⑧財務分析システムと分析能力 ⑨預金課・融資課・営業課? ⑩融資の現場 ⑪金融機関職員と文章力 ⑫営業の現場 ⑬人生とは自分を編集すること かなりニッチな市場に向けて書かれた本書。 金融機関人でありかつ信用金庫の職員というかなり狭い市場の人向けに書かれている。 しかし、それだからこそ、その市場にいる人間にとってはものすごく納得感のある楽しい文章であった。 しかも、金庫に入職してからすぐに読んでもわからないというか感じることが出来ないようなことも今になってはよくわかり、ちょうど色々と考えるこの年代に読めたことも良かった。 読書はタイミングであり、巡り合いであることを再度気づかされた一冊である。 仕事への著者の仕事観については賛否あろうかと思うが個性あってこそ本が出版できるのであろう。 尖ってはいるものの常識人の書いた本は山あり谷ありあるものの筋が通っており最後まで楽しく読むことが出来た。

Posted byブクログ