地図で読む東京大空襲 の商品レビュー
まったく意識したわけではないのに、くしくも読み始めたのが3月10日の勝どき駅。70年前、この周辺は見渡す限り焦土になった直後だったんだと思うと、ありきたりな感想だがゾッとした。 幼少だった著者は両国で空襲の真っ只中におり、運良く逃げ延びたわけだが、記憶に強制的に刻み付けられた描写...
まったく意識したわけではないのに、くしくも読み始めたのが3月10日の勝どき駅。70年前、この周辺は見渡す限り焦土になった直後だったんだと思うと、ありきたりな感想だがゾッとした。 幼少だった著者は両国で空襲の真っ只中におり、運良く逃げ延びたわけだが、記憶に強制的に刻み付けられた描写が凄まじい。それでも「一生書きたくない」ことがまだあるという。 アメリカって国はなんて残酷なんだ。ここまですることはなかろう。 地図を見ればその惨状は瞭然だ。よくぞ復興したものである、と同時に当時の政府がどれだけ国民を見殺しにしてきたのかがよくわかった。国民性は70年やそこいらでそうそう変わりはしないだろうから、できるだけこんな事態にならないよう最善の方法を模索せねばなるまい。
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