語源に隠された日本史 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
本の最初のページは古い時代(大和朝廷) に発生した言葉の解説。 ページが進むにしたがって近代に発生した 言葉へと変わっていく。 面白いと思った言葉。 塩尻(地名)…塩ができたところ(海)の近く にある地名ではなく意外と山奥にあるらしい。 山間部の方が塩が珍重され、行商が来て塩を 売っている場所を示して言い始めたらしい。 「麻呂」「丸」(人名)…古代語で麻呂、中世で丸は小さな子供が坊主頭にしていたことから生まれた言葉でどちらも子供を表す言葉。麻呂がなまって丸になった。 蘇我入鹿(いるかの部分)…精霊崇拝から海の神の力を借りるため、イルカの名前を本人がかたった。 佐藤(苗字)…平安時代に藤原氏が台頭してきて藤原姓を名のる者が増えてきたときに、有力者が下位のものを通称で呼ぶようになり、左衛門尉や左兵衛尉の藤原某と呼ばれていた。左藤ではおさまりが悪いから佐藤。同様に、伊豆守や伊勢守の藤原は伊藤、加賀守は加藤、斎宮頭は齊藤、遠江守は遠藤、内蔵頭は内藤、安房守は安藤。 面白い。全部はとても覚えられないけれど、何か語源を調べたくなったら思い出したい。
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現代使われている言い回しや人名、地名の語源を遡り解説している。比較的近代では明治初期、古いものは大和朝廷にそのルーツがある。 時代とともに意味合いが変わったり、廃れていく言葉もある。その中でずっと残ってきた言葉には、今も昔も変わらない日本人の習慣や気質があるのだろう。 戦に関...
現代使われている言い回しや人名、地名の語源を遡り解説している。比較的近代では明治初期、古いものは大和朝廷にそのルーツがある。 時代とともに意味合いが変わったり、廃れていく言葉もある。その中でずっと残ってきた言葉には、今も昔も変わらない日本人の習慣や気質があるのだろう。 戦に関連した言葉は現代の戦(スポーツ、ビジネス)にそのまま転用されていたりする。 普段何気なく使っている言葉にもルーツがあることを改めて知ると、面白いものがある。
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雑学としては楽しめるものの、各項目が中途半端。考証が尻切れトンボっぽくて、モノ足りない感じで終わってしまう。本書を入門書として、その先は自分自身で調べろと言うことか?だとしたら納得できないでもないが、それならそれでその先の当たり方を示してほしいなぁ・・・
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