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My Humanity の商品レビュー

3.6

31件のお客様レビュー

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2022/01/06

個人的には「地には豊穣」と「父たちの時間」が好きです。 ですが、「allo,toi,toi」が一番衝撃でした。

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2021/11/18

ナノマシンをテーマにしたSF短編4本。人を自由に操る魔法とか怪電波ってよくある話ですが、ナノマシンを使うと本当にできてしまいそうなので怖いです。

Posted byブクログ

2019/07/07

甘いから好き、ではなくて、好きだから甘い。 そもそも、最初に『好き』だけがあって、理由は後からつけてるだけ……。 この考え方は、けっこう衝撃的でした。欲望も、欲望を抑え込むことも、グロテスク。 すっごくおもしろいんだけど、長谷敏司さんの文章を読みづらく感じるのは、私だけかしら?

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2019/02/04

生まれた国の文化を捨てて生きてきたデラシネの話。 小児性愛者を矯正しようとする技術と、その試験台になる終身刑囚の話。 急激に進化するナノマシンを前に、科学者としての自分と父としての自分の相克に悩む男の話。 冷徹で淡々とした筆致で描き出されるのは、SFの文体による個人の魂の話です...

生まれた国の文化を捨てて生きてきたデラシネの話。 小児性愛者を矯正しようとする技術と、その試験台になる終身刑囚の話。 急激に進化するナノマシンを前に、科学者としての自分と父としての自分の相克に悩む男の話。 冷徹で淡々とした筆致で描き出されるのは、SFの文体による個人の魂の話です。SFとしてのアイディアの尖り具合もなかなか面白く、そのアイディアに立脚した世界観を存分に活かしつつエモーショナルな視点を貫くスタイルは、グレッグ・イーガンの短編に近いものを感じます。 ・・・が、エモーショナルな作風であることは認めるんですが、その「エモーション〈情動〉」の描き方が、理に走っているのが鴨的にはちょっとアレかなー、と。 言いたいこと、表現したいことはものすごく伝わって来るんですけど、「あれがこうなってこのようになりました、だから私は云々」というト書きの描写が延々と続いて、いまひとつ登場人物に感情移入できないもどかしさがあります。理屈抜きでうわーーーっと魂を鷲掴みにする、そんな荒々しい表現もあって良いんじゃないかなと思うんですよね、「個人」をテーマに据えるからには。 SFの枠に閉じ込めておくには、勿体ないタイプの作家さんなのかもしれませんね。一皮むけることを期待したいと思います。

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2021/04/23

あなたのための物語から関連で読んだ。なかなか良かった。 2作目 allo toi toi:そこにあるようなSF描写と、脳にデバイスを埋め込んでも結局は変われない人間の根っこがうまく描かれている。なかなかの生理的嫌悪をもよおす結末で素敵。 3作目 hollow vision:SF描...

あなたのための物語から関連で読んだ。なかなか良かった。 2作目 allo toi toi:そこにあるようなSF描写と、脳にデバイスを埋め込んでも結局は変われない人間の根っこがうまく描かれている。なかなかの生理的嫌悪をもよおす結末で素敵。 3作目 hollow vision:SF描写の迫ってくる感じが大変よかった。AIを描く作品はとにかく新鮮さが命だとはっきりわかる。テロ鎮圧の流れが怒涛の勢いで一気読み。 気になったのが、自転軸という言葉の使い方。たぶん作者は(自転の円周方向という意味で)間違って使っているのではないか。軸は軸だぞ 4作目 父たちの時間:ナノロボットの自律進化の過程がなかなか真に迫っていてよい。生物学の描写は微妙に怪しい気もしたが、気になるほどではなかった。父という存在を描く小説なので蛇足とは思いつつ、やはり生存競争の結末まで書いてほしかったなあとは思った。

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2018/10/27

AIが人間の能力を超えてまもなく、様々な領域において人間を管理する役割を与えられ始めた黎明期を描くSF短編集。人類に有益であっても、人智を超えたAIに対する空恐ろしい雰囲気がそこはかとなく漂い、この物語の世界の今後について考えてしまう。

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2018/10/26

『地には豊穣』 再読 豊穣の月の下で薄れ往く文化差異を惜しむ話 豊穣という言葉は普段使わないとかどうでも良いことを思う 科学の力で言葉や国家や宗教と文化がたいらになるまで 果たしてどれくらいかかるか 他の話と比べると割と平和な話かもしれない 『allo,toi,toi』 再読 ...

『地には豊穣』 再読 豊穣の月の下で薄れ往く文化差異を惜しむ話 豊穣という言葉は普段使わないとかどうでも良いことを思う 科学の力で言葉や国家や宗教と文化がたいらになるまで 果たしてどれくらいかかるか 他の話と比べると割と平和な話かもしれない 『allo,toi,toi』 再読 犯罪者心理とSFてきに接触する話 SFというより警察ものとか社会派とかああいう系統よりか SFというのもそういうものだけれども 感情自律ができても犯罪は減らないだろうけれど文化は衰退しそう 『Hollow Vision』 スパイ大作戦な娯楽活劇調 『BEATLESS』の超高度AI世界は無尽に広がりそうなので この話の結末もそのひとつとして見える 『父たちの時間』 今度の新ハリウッド版は期待できるのかという話 もとい 3年前のグダグダ神話崩壊ぶりがすごく日本人的だったが 日本以外はどうなんですかね 日本のことも良く知らない日本人には良くわからないけれども 父たちというより雄一般なのではというあたりはちょっと腑に落ちないが 閉じて終わる話でもないということか

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2018/04/11

短編集4編 人工による経験の伝承と文化的背景を扱った「地には豊穣」、小児性愛者の矯正の物語「allo,toi,toi」、宇宙ステーションでの海賊との戦いを描いた「Hollow Vision」、原子力発電所を扱った「父たちの時間」。どれもが少々本格的で、わかりにくく、難しかったが、...

短編集4編 人工による経験の伝承と文化的背景を扱った「地には豊穣」、小児性愛者の矯正の物語「allo,toi,toi」、宇宙ステーションでの海賊との戦いを描いた「Hollow Vision」、原子力発電所を扱った「父たちの時間」。どれもが少々本格的で、わかりにくく、難しかったが、確固たる世界が構築されていた。一番好きなのは最後の物語で、増殖していく「クラウズ」が不気味でその後が気になる。

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2018/03/21

表題のとおり登場人物たちを取り巻く「人間性」の葛藤を重点とした短編が4作収められた一冊。一話一話に時間をかけて、ゆっくりと読みたかった…。腰を据えて読まないと魅力が伝わりづらいのだろうなという作品。いつかリベンジする。

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2016/12/07

 『あなたのための物語』の著者として名前だけは知っていたものの、まだ作品を読んだことがなかったため、短編作品集であるこちらがとっつきやすいかと思い購入。  一言で言って面白い。ついついページをめくって読了してしまった。  『あなたのための物語』購入したので、読むのがとても楽しみで...

 『あなたのための物語』の著者として名前だけは知っていたものの、まだ作品を読んだことがなかったため、短編作品集であるこちらがとっつきやすいかと思い購入。  一言で言って面白い。ついついページをめくって読了してしまった。  『あなたのための物語』購入したので、読むのがとても楽しみである。

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