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日本人なら知っておきたい言葉の由来 の商品レビュー

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2014/04/20

「ここまでできれば御の字」という表現がある。そのおんの字をたどっていくと出所は遊里だとある。鼻の下を伸ばしたチョイ悪オヤジどもは、遊女が使っているのをまねて使って広がっていったのか。遊郭や任侠用語が今の時代にも生き残っているとは、変わった言葉を使いたがるのは今も昔も同じだ。  ...

「ここまでできれば御の字」という表現がある。そのおんの字をたどっていくと出所は遊里だとある。鼻の下を伸ばしたチョイ悪オヤジどもは、遊女が使っているのをまねて使って広がっていったのか。遊郭や任侠用語が今の時代にも生き残っているとは、変わった言葉を使いたがるのは今も昔も同じだ。  「一か八か」という表現も元はというとばくちうちが使っていた言葉だ。ついでにあの「どさくさ」の「どさ」も博徒たちの隠語とある。「どさ」は、佐渡をひっくり返した言葉で、なぜそうなったかというと手入れで捕まると佐渡に島流しになるからだ。ひっくり返す言葉と言えば、銀座のことを「ザギン」、六本木のことを「ジロッポン」、ジャズのことを「ズージャ」、モリタを「タモリ」が具体例か。どさくさに紛れてタモリまで入れてしまった。  意外に思ったのが「ほくそ笑む」だ。今では、あまりいい笑いを意味しないが、元は「悟りの境地に近いほほえみ」とあり、どこから一体180度変化したのか。そういえば、悪い意味の言葉がいい意味で使われることがある。その例が「やばい」だ。英語でもbadが「すばらしい」などいい意味で使われることがある。  言葉の由来を知ると、言葉も薄化粧したり厚化粧したりして意味が変化したり、そのまま変わることなく存在するものもあれば、廃れてしまった言葉もあり、さまざまだ。言葉をたどるのは楽しいなあ。

Posted byブクログ