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中国軍を阻止せよ!(上) の商品レビュー

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6件のお客様レビュー

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2021/12/30

南シナ海で侵略を開始する情報を掴んだベトナムがインド、韓国、日本と沿岸同盟を結成し隠密かつ先制的に中国商船の襲撃を開始するなか、戦争を望まないアメリカの奮闘。

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2021/02/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

資源を求めて膨張主義を続ける中国の南沙制圧の軍事行動を察知したベトナムと、同じく中国の圧力に直面している日本・韓国、そしてインドが共同して中国に立ち向かうことに!(それも、日本人学者の構想を元に!)それも、手段は通商破壊!! そして、米国は戦闘の拡大を防ぐために、潜水艦による戦闘抑止を試みるが… ISR用のUUVってどうなんだろ?小さい船体に搭載可能なソナーでどこまで情報収集できる物なのか?

Posted byブクログ

2018/05/08

軍務経験者で,トム・クランシーとの共著もある著者の手になる潜水艦スリラーもの.「ジェリー・ミッチェル」シリーズの4作目だが和訳が出ているのは現状本作のみ. 中国が演習の名目で密かに目論む,南シナ海島嶼上陸作戦を事前に察知した近隣諸国が,秘密裏に有志連合を結成し潜水艦による通商破...

軍務経験者で,トム・クランシーとの共著もある著者の手になる潜水艦スリラーもの.「ジェリー・ミッチェル」シリーズの4作目だが和訳が出ているのは現状本作のみ. 中国が演習の名目で密かに目論む,南シナ海島嶼上陸作戦を事前に察知した近隣諸国が,秘密裏に有志連合を結成し潜水艦による通商破壊を開始,アメリカはこうした動きのほとんどを裏で察知することになり,その対応を迫られていく…というプロット. 日印越は分かるとして,韓国が対中国で共同戦線を張るというのはやや考えにくいが,アメリカ人の目には韓国もそういった一員として映るのだろうか.さながら現代版「眼下の敵」のように,水上艦と潜水艦とのやり合いが緻密に,リアリティを持って描かれていて,スリルがあった.日本は政治面での首謀者という役回りで,戦闘面ではほとんど登場しなかったのがやや残念.中国のサイバー攻撃で新幹線事故が起こるというのは実際どうなのかというところではあったが,日本が攻撃元と分かるやすぐさまサイバー攻撃が来てインフラが破壊されるというのは現実的で,恐ろしいと思った. どうでもいいが,登場する日本人の名前がBLEACHだったりデュラララだったりするけれど,適当にアニメから名前を拾ってきた感じなんだろうか.

Posted byブクログ

2016/03/14

今年の事なんですよ。フィクションですが。 書かれたのは、2014年で、いま起きていることの兆しは有ったかもしれませんが、この小説で描かれているほどには、まだ明確でなかったかも。 上下巻構成なので、上巻では、物語の取っ掛かりまで。下巻で一気に話が進むので、下巻に期待です。

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2015/12/10

一帯一路を掲げ、領土拡大を目指す中国が、南沙諸島で中国の侵攻に反対する環中国の連合を結束し、対抗するのを米国の視点で小説にした近未来の予言とも言える一冊。中国経済は、GDPで年率二桁の成長を遂げ、大成功の発展を継続しているように見える。一方、その足元は、株、通貨、不動産などの資産...

一帯一路を掲げ、領土拡大を目指す中国が、南沙諸島で中国の侵攻に反対する環中国の連合を結束し、対抗するのを米国の視点で小説にした近未来の予言とも言える一冊。中国経済は、GDPで年率二桁の成長を遂げ、大成功の発展を継続しているように見える。一方、その足元は、株、通貨、不動産などの資産が実態経済と乖離しているバブル状況であり、舵取りを間違えると貧富の格差、漢民族による他の民族からの搾取など不満の要素を数多く抱える国の内部から崩壊する危険を孕んでいる。このようなリアル世界の情勢を踏まえ、中国がトライデント(三又)計画により、ベトナム侵攻による原油の確保、南沙諸島確保によるレアメタル確保、そして台湾の併呑による一国一政府の実現に動きだすというところから小説が始まる。中国の南沙諸島確保の動きを察知したベトナムは、キロ級潜水艦により海南島の基地に停泊している空母「遼寧」を沈底機雷により封じこめるなか、中国の拡大に直接的な脅威を受ける諸国が秘密裏に日本を中心に沿岸同盟を結成して対抗する。この動きを哨戒中のアメリカ合衆国バージニア級潜水艦が察知したことによりアメリカ合衆国として当該の問題への対処が問われるところとなる。フィリピン、台湾、沖縄、韓国は、東西冷戦の頃からアメリカ合衆国が軍事拠点を設けたり、軍備の提供を行うことにより盾としての役割を果たす代わりにアメリカの核の傘の元での安全保障 を実施してきた背景がある。わかりやすく言えば、本隊と前線の構図である。事が起こればこの地域でのアメリカ合衆国のプレゼンスを発揮し事を収める力が合衆国には求められていた。横須賀の第7艦隊、沖縄を始めとする日本各地の米国基地、グアム、サイパン、韓国そして復活しつつあるフィリピンの駐留軍がそれである。しかし、筆者は現在のオバマのアメリカ合衆国の姿を見て、即応して有事に対処する気概はないだろうと看破して外交折衝による収めを展開させるが不調に終わる。もし、リアル社会において沿岸同盟が設立した場合、やはり米国が一枚噛むことにより、盟主たらんとするであろう。各国は先程の盾と核の傘を実現するにあたり、アメリカ合衆国とは安全保障の条約を締結している。しかし、中国がアメリカ合衆国の国債を大量に保有し、また経済における依存も高めている状況では、対中国に直接的な行動は出にくいのも事実である。一方、中国の脅威に晒されて追い詰められた各国はあてにならない盟主には拒否を示すことが予想され、筆者のL.ボンドもこれには肘鉄を食らわせるストーリーを選択した。アメリカのプレゼンスの消失である。 一方、沿岸同盟では、インドのアクラ級潜水艦、ベトナムのキロ級潜水艦、日本のそうりゅう型潜水艦を中心に原油を中心とした海上輸送を遮断にかかる。下巻に続く

Posted byブクログ

2014/08/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

戦争の在り方としてはあるかもしれないが、今の情勢で沿岸諸国が同盟するとも思えないし、そもそも深刻な環境破壊をもたらすタンカー破壊を積極的に行う戦術が支持されるとはとても思えない。そういったことを抜きにして、先の作品もそうだったが、やはり中国の南進が一番、リスクとして想定されるのだろう。現実はウクライナとガザが先行しているが、潜在的なリスクは常に存在し、それに対するヘッジの在り方についての議論が必要なことは確かである。

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