ニューアベンジャーズ:シークレット・インベージョン の商品レビュー
ヒーローの誰も知らない間に進んでいた侵略準備が恐ろしい(おなじみメタな「後付け」じゃなく「ヒーロー達の知らなかった真実」なのがなお恐ろしい)。スクラル側の切実さ真剣さがまた侵略された側としては恐いもので、恐怖コミックかこれは。エコー絡みでウルヴァリンとホークアイ、それぞれのヒーロ...
ヒーローの誰も知らない間に進んでいた侵略準備が恐ろしい(おなじみメタな「後付け」じゃなく「ヒーロー達の知らなかった真実」なのがなお恐ろしい)。スクラル側の切実さ真剣さがまた侵略された側としては恐いもので、恐怖コミックかこれは。エコー絡みでウルヴァリンとホークアイ、それぞれのヒーロー人生観と女性の扱いがチラ見えするのが楽しい。
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『シークレット・インベージョン』本編で明らかになった伏線の中身を詳細に説明するようなサイドストーリー展開が描かれる一冊。 特に印象的なのは、スクラル側の視点で描かれるパート。これまでの暗躍っぷりがきれいに解説されていくのがまず楽しい。案外偶発的なこともあったりしつつ、色々と工夫...
『シークレット・インベージョン』本編で明らかになった伏線の中身を詳細に説明するようなサイドストーリー展開が描かれる一冊。 特に印象的なのは、スクラル側の視点で描かれるパート。これまでの暗躍っぷりがきれいに解説されていくのがまず楽しい。案外偶発的なこともあったりしつつ、色々と工夫して本編の状況に持っていった姿がうかがえる。また、本編ではほとんど語られなかった「彼ら側の主張」が見られるのでもう一度本編を読み直すとドラマ性が増していい。侵略者としての主張とは異なり、むしろ人間同様の執念を持って襲ってくる彼らの存在には色々思うところができるだろう。 もう一つ印象的なのはルーク・ケイジの話。『トラスト』最後でのジェシカの決断と、本編最後のジェシカの決断とその結果までの間を埋める二人の関係性が切ない。マクロ的なスクラルの侵略がミクロ的に影響を及ぼす代表例として、譲れない一線がある二人の対立を描くのはなかなかうまい。もう少し本当にお互いを信じられないようなキャラで表現してほしかった気もするが。
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