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自分史ときどき昭和史 の商品レビュー

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5件のお客様レビュー

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2018/08/16
  • ネタバレ

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自分史は自分にしか書けない。百万人いたら百万の自分史があるはずだ。何十年も前の過去を、自分の記憶だけで書くのだから、そんなに正確であるはずがない。記憶違いでもいい。自慢話でも良い。へりくだりでもいい。とにかく、その時代に自分自身で感じたこと、情熱を傾けたこと、挫折したこと、有頂天になったこと、それらを、言葉を飾らずに書き綴ればそれはきっと読む人に伝わる 作家の山口ひとみさんが血族を書いた後で、取材記者にこう語っていた。一家のことを正直に書くと言う事は、親類縁者全てを敵に回す覚悟がないとできません

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2014/09/15

世の中をナナメに見る というのは こういう見方なのでしょう 話か゛あっちへ飛び こっちへ飛び いやはや その飛び具合が たまらなく面白い ご本人も 書いてらっしゃるけれど 本論も さることながら 〈余談〉が随所に現れる その 突拍子のなさも また たまらなく面白い 最近 し...

世の中をナナメに見る というのは こういう見方なのでしょう 話か゛あっちへ飛び こっちへ飛び いやはや その飛び具合が たまらなく面白い ご本人も 書いてらっしゃるけれど 本論も さることながら 〈余談〉が随所に現れる その 突拍子のなさも また たまらなく面白い 最近 しばらく 眺めてなかった  ブラックアングルに つい 手が伸びてしまった

Posted byブクログ

2014/08/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

阪神ファンで松下系の会社にいた人だから 関西人かと思ったら、目黒の人 父親は結核でなくなり、母子家庭の末っ子 イラストに文字入れたら越権行為と 寺山修二から釘さされる 自分スタイルの模索 器用貧乏 大学でレタリング、みっちり仕込まれる 居酒屋兆治ではエンドロール全部手書き 64 和田誠 92 松下の広告は機能説明 103 新幹線が出来るまで東京の新婚旅行は熱海・湯河原 141 絵描きの名前が大きい挿絵 149 全力坂 151 寺山 187 対談が収穫

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2014/06/15

ブログに掲載しました。http://boketen.seesaa.net/ 書いている自分を実況中継するー初めて見るスタイルの自分史 山藤章二ファンにはたまらない一冊。 もちろんこの手の本はファンだから読むわけで、山藤自身は「どうせ誰も読んじゃくれない」んだから、たった一人...

ブログに掲載しました。http://boketen.seesaa.net/ 書いている自分を実況中継するー初めて見るスタイルの自分史 山藤章二ファンにはたまらない一冊。 もちろんこの手の本はファンだから読むわけで、山藤自身は「どうせ誰も読んじゃくれない」んだから、たった一人読んでくれそうな妻に向けて書くと言いきっている。妻の米子さんが山藤の最大のファン。

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2014/04/21

この語り口はとてもユニーク。ちょっと他にはない独自の一人語りになっていて、お話を聞くようにするする読んでいけた。山藤氏のこと、「思いつくまま」というご本人の言葉をそのまま受け取っていいわけではないだろうが、所々に<余談>として挟み込まれる世情のあれこれなども面白く、楽しく読んだ。...

この語り口はとてもユニーク。ちょっと他にはない独自の一人語りになっていて、お話を聞くようにするする読んでいけた。山藤氏のこと、「思いつくまま」というご本人の言葉をそのまま受け取っていいわけではないだろうが、所々に<余談>として挟み込まれる世情のあれこれなども面白く、楽しく読んだ。 自分の本棚を確かめてみたら、「笑いの構造」などの対談本や、「忘月忘日シリーズ」や、似顔絵を集めたものなど、結構たくさんの本を持っている。特に、流行作家と組んだ夕刊フジの連載は、文庫で出たものは全部あって、そうだ、愛読したものだったなあ。筒井康隆、野坂昭如、村松友視、吉行淳之介…、みんなあの挿絵の顔抜きに思い出せない。「私、小市民の味方です」なんか、本当に傑作だった。ブラックアングルや似顔絵塾も、目につけば楽しみに読んできた。 そういう作品が生み出されてきた背景が語られていて、実に嬉しい。ちょっと斜に構えて権威をからかいつつ、からっと明るい反骨ぶりが、山藤さんの身についたスタイルだということがよくわかる。そういう「明るいスキャンダリズム」というか、「下卑た所のない下世話さ」というか、そういう空気を感じさせるものって最近はめったと見ないんじゃないかな。山藤氏が、かつての文春にあったおおらかな社風を懐かしんで書いている気持ちは、まったくの部外者にもなんだかよくわかるように思った。 氏のバックボーンとなっている落語の語りもしばしば登場して楽しいのだが、ただ一つイチャモンをつければ、最後の最後にのせられている、あの世の談志師匠との(架空)対談は、うーん、残念ながらあまり面白くなかったです。

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