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詩的思考のめざめ の商品レビュー

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2023/04/14

「詩は近寄り難い。どこか恥ずかしい。自分には理解できない。」そうした一般的な詩に対する意見を柔らかく受け止め、正解を促すのでもなく共有するのでもなく、ただそこに提示するという筆者のあり方に感服した。 筆者によると、詩とは名付けだという。あの存在を、今の状況を、名前のないものを言語...

「詩は近寄り難い。どこか恥ずかしい。自分には理解できない。」そうした一般的な詩に対する意見を柔らかく受け止め、正解を促すのでもなく共有するのでもなく、ただそこに提示するという筆者のあり方に感服した。 筆者によると、詩とは名付けだという。あの存在を、今の状況を、名前のないものを言語化したいという欲求は経験したことがあったため、それは私の中にすんなり入ってきた。「詩は我々が扉を開いた先にあるのではなく、むしろ扉の外にあるのだ」という表現もまた、現実に対する1種の「名付け」であり「詩」であるということになるのだろうか。

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2022/10/20

「詩」は、何か作者自身の崇高な思想が込められている気配がする。だから「謎解き」をしなければならないと思っていた。それゆえに非常に近寄り難い存在だった。 そんな私の考えを変えてくれた一冊。 もっといろんな詩を味わってみたいと思った。 一部と二部に分かれており、前半は日常の中にある...

「詩」は、何か作者自身の崇高な思想が込められている気配がする。だから「謎解き」をしなければならないと思っていた。それゆえに非常に近寄り難い存在だった。 そんな私の考えを変えてくれた一冊。 もっといろんな詩を味わってみたいと思った。 一部と二部に分かれており、前半は日常の中にある「詩」について、後半は詩がどのような形で作者の思いを伝えるかについて書かれていた。全体的に詩が苦手な読者に寄り添った丁寧な解説だった。特に一部では歌詞や小説からの引用がありとっつきやすい。 詩は頭をこねくり回して意味をとらえるだけじゃない、もっと感じるものなのだな。音の響きを聴き、文字の連なりを見、時には読後の余韻を感じるものなのだろう。また、詩人が名詞や動詞などだけでなく、どの助詞や助動詞を選ぶかによって、こんなにも詩の姿は変わっていくのだなと驚いた。 2022/10/20

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2022/07/20

 阿部先生の『小説的思考のススメ』とセットで購入した本。「国語の勉強」の一環で、小説と詩を対比して考えるためのよい「教材」。  詩は、詞ではないので、やや敬遠しつつ、そのままにしていたが、第一章を読むだけで、「詩」に対するイメージを払拭することができた。『小説的思考のススメ』の...

 阿部先生の『小説的思考のススメ』とセットで購入した本。「国語の勉強」の一環で、小説と詩を対比して考えるためのよい「教材」。  詩は、詞ではないので、やや敬遠しつつ、そのままにしていたが、第一章を読むだけで、「詩」に対するイメージを払拭することができた。『小説的思考のススメ』の方は「ある小説の読み方のルールを見つけるように小説は読む」というのが、とても新鮮な見方だったが、こちらの詩の方も同様。  そもそも詩を高級なものとして苦手意識を持つこと自体がおかしいという話。  では「詩」とはなにか。 「つい言葉が欲しくなる欲求の表現」つまり、「名付け」という行為そのもの。  なるほど。  最初の章は、「ふくろう中本」「舐める」に始まり『おっとせい』『TOKIO』、『ペッパー警部』『檸檬』など、名付けということが、いかに「詩的」か、を、極めて説得的に解説してくれる。

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2020/08/28

琉球大学附属図書館OPAC http://opac.lib.u-ryukyu.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB14870249

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2016/05/29

名付け、聞こえてくる、列挙による分節化、無言すれすれで黙る、いつもと違うは恥ずかしい(ギリギリまで悩んででてくる言葉) 名詞の意味を読み込まない、時間と空間、私はどこにいるのか、はの呪術性と自分からの解放、詩を信じない詩人 事務所にて謳う

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2016/03/17

詩とは何なのか。詩はなぜ恥ずかしいのか。詩的思考や詩的表現がなぜ大切なのか。さまざまな領域のさまざまな文体を読みこなしていかなければならない仕事のなかで、しばしば激しく渇きを漢字、けれど思いがけず潤されたり癒されたりすることもある。言葉の豊かさを味わい、かみしめることの喜びに改め...

詩とは何なのか。詩はなぜ恥ずかしいのか。詩的思考や詩的表現がなぜ大切なのか。さまざまな領域のさまざまな文体を読みこなしていかなければならない仕事のなかで、しばしば激しく渇きを漢字、けれど思いがけず潤されたり癒されたりすることもある。言葉の豊かさを味わい、かみしめることの喜びに改めて気づく。それは次の、伝達にもつながっていく。著者の文章自体が平明でありながら、とても美しい。(宮地尚子)

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