いのちの物語 の商品レビュー
召集令状(赤紙)を受け取り、戦地へ派遣されたのは兵隊たちだけではなかった。この絵本は、病院船に乗って傷病兵を看護する日本赤十字社の看護婦(師)だった作者の母親と家族の物語である。結核や脚気(ビタミンB1の欠乏症)の患者、手足や耳など体の一部はもとより、両足を切断する重傷者も多く、...
召集令状(赤紙)を受け取り、戦地へ派遣されたのは兵隊たちだけではなかった。この絵本は、病院船に乗って傷病兵を看護する日本赤十字社の看護婦(師)だった作者の母親と家族の物語である。結核や脚気(ビタミンB1の欠乏症)の患者、手足や耳など体の一部はもとより、両足を切断する重傷者も多く、船中はうめき声や叫び声が絶えなかった。看護側の疲れもひどく、医者や看護婦などの発病者も多かった。昭和13年から足かけ3年、上海を中心に大連、南京、台湾など42航海の務め終え帰還した母親だったが、昭和16年秋、再び召集令状が・・・。
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