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ナラティヴ・ソーシャルワーク の商品レビュー

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7件のお客様レビュー

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2023/03/03

前々から読もうと思っていた本。社会構成主義をがっつり学ぶ前に実践寄りの本で自分の経験と照らしながら考えられた方が学びやすそうかなと思い読んでみた。期待以上に事例考察的に書かれていて理解しやすかった。私自身NPOという組織や組織へ所属する個人への支援者を名乗ることも少なくないので色...

前々から読もうと思っていた本。社会構成主義をがっつり学ぶ前に実践寄りの本で自分の経験と照らしながら考えられた方が学びやすそうかなと思い読んでみた。期待以上に事例考察的に書かれていて理解しやすかった。私自身NPOという組織や組織へ所属する個人への支援者を名乗ることも少なくないので色々考えさせられることが多かった。また個々人の視点に軸足を置く社会構成主義と社会全体の認識を重視する社会構築主義という形で自分なりの整理を本格的に理論の勉強に入る前にできたのは良かった。

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2022/09/04

「エビデンス」VS「ナラティブ」のように、ナラティブと言われるときはなぜか従来の在り方や何かと比較しては対立するかのように扱われることが多いように感じます。 「ナラティブ」=「物語」、傾聴のやり方?みたいなふわっとした感じしか持てない読者でも、一冊読むと具体的に著者が言いたかっ...

「エビデンス」VS「ナラティブ」のように、ナラティブと言われるときはなぜか従来の在り方や何かと比較しては対立するかのように扱われることが多いように感じます。 「ナラティブ」=「物語」、傾聴のやり方?みたいなふわっとした感じしか持てない読者でも、一冊読むと具体的に著者が言いたかったことがよく理解できるはずです。 支援、という言葉の中に、「専門家として問題を解決すること」を義務付けられる面は、どうしてもあります。 解決策を見つけることはコンサルティングであってカウンセリングではない、と言われながらも、ただ話を聞いてカウンセリングの時間でラポールがうまく作れればそれでよし、とはいきません。 「もう一つの物語」を意識することが、悩みの先の光のように見えました。早速実践してみたいです。

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2021/12/29
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※このレビューにはネタバレを含みます

ナラティヴ・アプローチとは何か?: ナラティヴ・アプローチのものの見方 さまざまなナラティヴ・アプローチ ナラティヴ・アプローチに寄せられる疑問 ナラティヴ・ソーシャルワークの可能性 困難事例を支援する: 誰のための支援か? 無知の姿勢をとり、問題を外在化する 例外を発見し、物語を調整する 多問題家族を支援する: 対等な支援は可能か? 認知症患者の物語をつむぐ 不登校児の物語をつむぐ グループで支え合う: 当事者だから支え合えるのか? 外在化、語り直し、分かち合い 当事者と専門職の協働 コミュニティの物語をつむぐ: 物語としての地域支援 「地域の物語」を書き換える 「地域の物語」を守る 「地域の物語」に寄り添う ナラティヴ・データを分析する: ナラティヴにエビデンスはあるか? テキストマイニングによる分析の実際(基礎・応用)

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2016/04/30

前職でのことを思い出した。ただただ話を聞く、することしかできない中でのやり取り。支援しない支援って、なんだ。

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2015/11/24

ナラティブ、面白い。構成主義を理解し、傾聴にとどまらないナラティブな支援目指したいなぁと思いました。 具体例もあり、分かりやすかったです。

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2015/08/06

ナラティヴについての説明がわかりやすく、理解が深まりました。 クライエントと専門職の間にある力関係の存在、そこにある「権力」への言及が興味深かったです。 「こだわっている物語」と「もうひとつの物語」のバランスをとること、そのための工夫は本書ではさらりと表現されているけれど、そ...

ナラティヴについての説明がわかりやすく、理解が深まりました。 クライエントと専門職の間にある力関係の存在、そこにある「権力」への言及が興味深かったです。 「こだわっている物語」と「もうひとつの物語」のバランスをとること、そのための工夫は本書ではさらりと表現されているけれど、そこがきっとプロの技なんだろうな、と思いながら読みました。 ナラティヴ・ソーシャルワーク、実戦でも取り込んでみたいです。

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2015/05/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「困難事例」と呼ばれるクライアントの実践事例などを交えつつ、「傾聴」とは異なる、ナラティブがソーシャルワークにどういかされるのかを紹介していく。 無知の姿勢で接し、なるべく偏見や先入観をもちこまないこと、そして、クライアントの「こだわっている物語」にゆさぶりをかけ、その物語から距離をとり「例外」をみつけること、その上で支援者は「複雑な物語」の持ち主としてクライアントを理解し、そのことを他者とも共有し、理解者をふやしていくこと。。。 これを「地域の物語」にも応用して地域支援を行うといったストーリーも興味深かった。

Posted byブクログ