1,800円以上の注文で送料無料

「超貧困」時代 の商品レビュー

2.5

2件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    0

  3. 3つ

    1

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2015/01/01

年収300万円の時代がやってくる、という当時としては衝撃的な内容であり、そんな時代が本当にやって来るのだろうかと半信半疑であったのを記憶しています。 月日が経ち、この本の著者である森永氏の予測は正しかったことが証明されました。現在では、それ以上の状況になっていて、年収100万円...

年収300万円の時代がやってくる、という当時としては衝撃的な内容であり、そんな時代が本当にやって来るのだろうかと半信半疑であったのを記憶しています。 月日が経ち、この本の著者である森永氏の予測は正しかったことが証明されました。現在では、それ以上の状況になっていて、年収100万円もあり得る時代になっています。 この本では、そのような厳しい時代を生き抜く生活術をアドバイスしてくれています。森永氏の他の本でも述べていたアドバイスですが、年金は繰り上げをしてでも早目に貰って、元気なうちに幸せな老後を送るのが悔いの無い人生を生きるヒントになるかもしれませんね。 ある程度減額されても、無駄な費用を削って、お金のかからない生活の仕方を確立して、幸せな生活が送れるよう、自分なりに考えていきたいと思いました。 この本のポイントである、超貧困時代に立ち向かう戦略:1)基地(住まいの確保、都会から50キロ程度)、2)備蓄(ほどほどの貯蓄:生活費の3年分程度)、3)生きがい(好きなこと、活躍できる場を持つ)である(p159)を肝に銘じておきたいと思いました。 以下は気になったポイントです。 ・リーマンショック後にアメリカや欧州が資金供給を増やしたのに、日本だけはそれをしなかったのは、日銀が円の価値が下がるのを嫌ったから(p16) ・通貨高を放置しておくと大変になる、過去にイギリスが経験し、アメリカも経験した(p17) ・週末や有給休暇のみというライフスタイルで可能な第二種兼業農家で作れるのは、米だけである。野菜や果物は手間がかかる(p30) ・減反や補償金の廃止で起きるのは、農家が益々貧しくなり、若者が農業につかなくなる。これがタクシー業界でおき、年収がかなり下がった(p31) ・現在のJTの時価総額はNTTを上回っている、国内独占をJTは許されているのに対して、NTTは価格競争しているので(p36) ・2004.6の年金改革法により、積立から賦課方式へ変更となった。これで年金制度がひっくり返ることはなくなった(p47) ・マクロ経済スライド制度は9年間も放置されたので、都合、10%も高い年金が支給されてきた。これが年金給付削減の進まなかった理由である(p48,52) ・繰り上げ受給という方法のみが今、庶民にできる唯一の防衛策である(p54) ・健康寿命と平均寿命の差を見ると、男性の場合は、60歳を起点として12年が健康で動ける年数である(p55) ・日本を何としてもTPPに参加させたいアメリカの大きな狙いの一つは、日本の医療保険分野の開放である(p80) ・富裕層がいちばん困るのは法人税率が上がること、彼らは自分たちの好きなものを交際費で落とすことができる。(p106) ・80年代に日米自動車摩擦が激化したとき、アメリカへの自動車輸出を確保するための見返りとして、がん保険市場をアメリカへ差し出した(p134) ・50代の人間が平和憲法を守ろうとするのは、幼いころの戦争の記憶がまだ残っているから(p140) ・教養を持つということは、自分はこれが好きなんだ、これがあれば満足なんだ、というものをたくさん持って、その喜びを深めていくことである(p155) ・超貧困時代に立ち向かう戦略の基本は、1)基地(住まいの確保、都会から50キロ程度)、2)備蓄(ほどほどの貯蓄:生活費の3年分程度)、3)生きがい(好きなこと、活躍できる場を持つ)である(p159) 2015年1月1日作成

Posted byブクログ

2014/11/28

【こんな方にオススメ】 こんな経済状況だから、一冊でも本を読んでみるかと思った方 【オススメのポイント】 テレビのコメンテーターということもあって、分かりやすさがポイント。 ただし、(当たり前ですが)森永さんの主張が入っているのでそのまま読んでしまうと、偏った知識が入ってしまう...

【こんな方にオススメ】 こんな経済状況だから、一冊でも本を読んでみるかと思った方 【オススメのポイント】 テレビのコメンテーターということもあって、分かりやすさがポイント。 ただし、(当たり前ですが)森永さんの主張が入っているのでそのまま読んでしまうと、偏った知識が入ってしまう可能性があります。

Posted byブクログ