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東北発災害復興学入門 の商品レビュー

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2013/10/20
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山形大学、宮城教育大学、福島大学の南東北国立3大学の大学連携研究会の成果の1つとして刊行された学生用テキスト(@800)。 10名の研究者が「災害に備える」、「災害に耐える」、「災害を学ぶ」などについて分筆している。福島大学の研究者による「原子力災害と向きあう」の稿が充実しているのが特徴的だ。 特に印象的な箇所は次の2つ。 「放射能で分断された人間関係を修復し、情報の信頼性を確立し、行政と住民の協働によってこの未曾有の災害からの復興を成し遂げなければなりません。それはまさに世界史的な意味を持つ事業だといっても言い過ぎにはならないでしょう(p141)」清水修二氏(福島大学) 「東日本大震災の被災地では、まちへのコンパッションが、子どもたちに燃えはじめています。自分たちのまちを大切に思い、これからつくっていく原動力となる子どもたちのコンパッションを守り育むこと、彼らのコンパッションを共に被りながら復興を加速させることが、私たち大人の役目ではないでしょうか(p208)」田端健人氏(宮城教育大学) 学生だけでなく多くの方に読んでいただきたい本。

Posted byブクログ