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日本人のための「集団的自衛権」入門 の商品レビュー

3.4

22件のお客様レビュー

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2014/08/20
  • ネタバレ

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石破さんの本 Q&Aが分かりやすい。 この本を読むと集団的自衛権が行使できるようにいろいろと議論を深めていくことが必要だと感じたが、逆の立場からの本を読んだら自分がどう感じるか興味があるので、別の本も読んでみたい。

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2014/07/20

《論点整理》 ①集団的自衛権とは何か ②現行憲法9条において、集団的自衛権は認められるのか ③日本は集団的自衛権を行使できるようにするべきか ④その他 《自分の考え》 ①定義はある程度理解したが、何でもアリになる可能性を否定できない ②9条の解釈変更で行使可能。但し、三権分立に...

《論点整理》 ①集団的自衛権とは何か ②現行憲法9条において、集団的自衛権は認められるのか ③日本は集団的自衛権を行使できるようにするべきか ④その他 《自分の考え》 ①定義はある程度理解したが、何でもアリになる可能性を否定できない ②9条の解釈変更で行使可能。但し、三権分立に基づき、憲法解釈は司法の権限では。 ③当然するべき。今そこにある危機は明白。力と判断力を備えた、大人の国になるべき。 ④抑止力になるか、は評価する人次第。

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2022/06/01

【アメリカに巻き込まれるのがいいか、見捨てられるのがいいか】 この手の本は、何が書いてあるか、よりも、誰が書いたかで判断されがちで、集団的自衛権なんか要らない派の僕も、少なからずそういうバイアスを持ってしまう。それを念頭に読んでみよう。するとどうしても、遠近法というか、置換えと...

【アメリカに巻き込まれるのがいいか、見捨てられるのがいいか】 この手の本は、何が書いてあるか、よりも、誰が書いたかで判断されがちで、集団的自衛権なんか要らない派の僕も、少なからずそういうバイアスを持ってしまう。それを念頭に読んでみよう。するとどうしても、遠近法というか、置換えというか、そういう風にみえてしまう。たとえ話がちょっと子どもっぽすぎるのかもしれない。 「行使と権利は不可分」とする話は、国際法(権利は持つ)と憲法(行使は不可)の順番の議論をあやふやにしてしまっているし、自衛隊の既成事実化と、自衛権解釈のやりかたは、憲法25条の「健康で文化的な最低限度の生活」の基準生活において、かつては保護家庭がクーラーを持ってはいけない時代があったがいまはそんなことはない、ということに収斂(?)する。 ただ、全体としてはイメージ先行を振り払うために説明をしようという意図は汲めるし、ある意味(多くのハンタイハンタイの人たちよりも)一貫した説明ではある。 最終的には「国民の良識」だって。痛いところを…。国民も子どもっぽいからねえ…。

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2014/06/29

「集団的自衛権」と安全保障理事会による採択の元に発動される「集団安全保障」の違いや関係性について知る。 集団的自衛権や個別的自衛権は各国が自然権として保持している権利であり、国連加盟国にとっては、どちらも安保理による集団安全保障が発動されるまでのいわば「つなぎ」として国家の安全...

「集団的自衛権」と安全保障理事会による採択の元に発動される「集団安全保障」の違いや関係性について知る。 集団的自衛権や個別的自衛権は各国が自然権として保持している権利であり、国連加盟国にとっては、どちらも安保理による集団安全保障が発動されるまでのいわば「つなぎ」として国家の安全を守るために使われる権利だということ。 主張は非常に論理的で分かりやすい。

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2014/05/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

集団的自衛権の行使を認め、より対等な形の条約に改定することで、米軍基地を減らすことができる可能性が高くなるのは間違いない。

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2014/05/10

来週初めに安保法制懇の報告が出て、安倍首相が集団的自衛権の解釈改憲を行うのかが、焦点になっています(5月10日段階)。そんな中で最も近著の自民党幹部による集団的自衛権解説本である。 「あらゆる疑問、懸念に正面から答える。冷静な議論のために」と帯にある。その通りで、わりと正直に答...

来週初めに安保法制懇の報告が出て、安倍首相が集団的自衛権の解釈改憲を行うのかが、焦点になっています(5月10日段階)。そんな中で最も近著の自民党幹部による集団的自衛権解説本である。 「あらゆる疑問、懸念に正面から答える。冷静な議論のために」と帯にある。その通りで、わりと正直に答えているように思える。 「必要であれば、地球の裏側にも行く」「アメリカに飛んでいく弾道ミサイルを撃ち落とすことは現状出来ない」「ホルムズ海峡の地雷除去も警察権的行使で出来る」など、従来の自民党の主張をアッサリ覆しているところもある。しかし、多くは突っ込みどころ満載の内容だった。 「大前提として強調しておきますが、集団的自衛権というのは「戦争をしかけられる確率を低くするための知恵」です」(141p) 石破さんの歪な頭の中ではそうなのかもしれないが、戦後の歴史と、現代のアメリカ発信に寄らない国際情勢をきちんとみれば、何の根拠もない主張だということがわかるだろう。 「アメリカの巻き添えになるだけではないのか?」という疑問には、「相反する二つの恐怖が同盟にはつきまとうのです。それは「同盟国の戦争に巻き込まれる」恐怖と「同盟国に見捨てられる」恐怖です」(144p)と答えています。かなりホンネだと思えますが、見捨てるのはアメリカの大企業だろうし、見捨てられて怖いのは、日本の一部だということは述べられていません。 そんなことのために、日本が営々と戦後60数年積み上げて来た憲法9条のある国という名誉を投げ捨てていいものだろうか。いや憲法9条があったからではない、と石破さんは言います。「日本が他国に攻め込まれなかった主な理由は、日米安全保障条約があり、アメリカという強大な軍事力をもつ国と同盟関係にあり、自衛隊という自国を守ることが出来る組織があり、といった条件が揃っていたから、と考えるのが自然でしょう」(154p) まったく理解出来ない。というのが、私の正直な気持ちです。戦後の日本の歴史の中で、ベトナム戦争にしても何にしても、何処に日米同盟以外で他国から攻められる契機があったのだろう。 「イケイケドンドンにならない。制限をかけるのだ」とも言っている。しかし、石破さん自身が「スタート段階はかなり(範囲が)限定されたもの」といいつつ、「もし必要であれば、それをさらに広げることは可能だ」と語っています(5月2日)。こういうのをペテンとは言わないのか?限定というけれども無限定となり、どこまでも広がっていくだろう。 因みに「集団的自衛権が国家にとっての自然権であることはすでに国際的には、議論の余地がないほどに受け入れられている」(31p)というのは、まったくの反対であって、国際的にも国際司法裁判所の判決でも、反対の流れになっているのである。それはこの本より半年前に出された「集団的自衛権の深層」(松竹信幸)に詳しい。 2014年5月4日読了

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2014/04/15

集団的自衛権が国家にとっての自然権であるということはすでに国際的には議論の余地がないほどに受け要られている。 日本は今、同盟国であるアメリカの技術に相当程度依存している。 日本には巻き込まれるという受け身の発想だけではなく、日本有事の際にはアメリカを巻き込むという積極的な発想こそ...

集団的自衛権が国家にとっての自然権であるということはすでに国際的には議論の余地がないほどに受け要られている。 日本は今、同盟国であるアメリカの技術に相当程度依存している。 日本には巻き込まれるという受け身の発想だけではなく、日本有事の際にはアメリカを巻き込むという積極的な発想こそが必要。

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2014/04/01

非常にわかりやすい。想定問答や、ケース紹介もあり、くどい位にわかりやすい。勿論、集団的自衛権が必要だという論理を突き通す。読み手も、そうか、と思ってしまう。勿論、読む前からその必要性は分かっていたつもりだが、警察的自衛権、集団安全保障、個別的自衛権の違い、法的解釈、閣議決定の歴史...

非常にわかりやすい。想定問答や、ケース紹介もあり、くどい位にわかりやすい。勿論、集団的自衛権が必要だという論理を突き通す。読み手も、そうか、と思ってしまう。勿論、読む前からその必要性は分かっていたつもりだが、警察的自衛権、集団安全保障、個別的自衛権の違い、法的解釈、閣議決定の歴史について詳しく分かる。石破さんのロジックは素晴らしい。

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2014/03/13

まえがきで石破茂氏が集団的自衛権は、決して「軍事オタク」だけが知っておくべきことではありませんし(以下略/P7より引用)と述べているように日本国民の誰しもが真剣に考えるべき問題である。集団的自衛権に関してはマスコミによる情報操作のせいで誤解を招いているような気もする。この本には石...

まえがきで石破茂氏が集団的自衛権は、決して「軍事オタク」だけが知っておくべきことではありませんし(以下略/P7より引用)と述べているように日本国民の誰しもが真剣に考えるべき問題である。集団的自衛権に関してはマスコミによる情報操作のせいで誤解を招いているような気もする。この本には石破氏がわかりやすく噛み砕いてあるので、一度読む事をおすすめする。

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2014/03/09

「集団的自衛権」を認めるように憲法解釈を変えるのが石破さんの悲願なんですが、そのあたりに漂う不安や疑問に丁寧に答える新刊で、良くわかりました。賛否両論のテーマですが、マスコミやネット記事だけでは問題の一部しか捉えられませんから、こういう丁寧な解説は貴重に思います。

Posted byブクログ