皮膚症状からみた血管炎診療の手引き の商品レビュー

厚生労働省難治性血管炎に関する調査研究班(編者)

2016/09/18

血管炎の総論を理解するには非常に良い書だと思う。ただ、病理医の視点からはやや物足りないか。詳しい所見の取り方や、蛍光抗体法なども掲載してほしいところである。医学書院の皮膚血管炎も参考にしてみようと思う。
　私事ではあるが、自分はTRAPSという自己炎症性疾患を患っているが、この病期もIgA血管炎や血管症に近い性格を有するものであるということが記載されていた。どうりで難治性で再発性なわけだと、妙に納得した次第である。