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最後の市場アフリカ の商品レビュー

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4件のお客様レビュー

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2020/05/14

 さくさく読めて、アフリカ入門としては格好の一冊。市場のポテンシャルがすごいのはよくわかる。  少し前の本だから状況は変わっているのかもしれないけれど、本書発行の2014年時点で、携帯金融サービスの「エムペサ」が台頭していることが記されている。    インフラがない国では、IC...

 さくさく読めて、アフリカ入門としては格好の一冊。市場のポテンシャルがすごいのはよくわかる。  少し前の本だから状況は変わっているのかもしれないけれど、本書発行の2014年時点で、携帯金融サービスの「エムペサ」が台頭していることが記されている。    インフラがない国では、ICTを使った“飛び道具”みたいなソリューションが一気に花開くから、金融とか郵便とか固定電話とか、旧来型のサービスより、スタートアップみたいな企業が向いているのかも。  しかし、賄賂の問題など、南米と一緒で、アフリカは旧宗主国ではない国が情報網を築いて、商売を進めていくエリアとしては難易度が高そうだと改めて感じてしまった(そういうのは逆にリスクみたいなことは重々承知だけど…)。

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2014/05/09

インド系の人が多い。 インド人はアフリカで流通販売事業に精通しており、零細小売を主体とする伝統的な流通市場での販路拡大のパートナーとして最適。 インド+アルファという発想。 アフリカ諸国は自力で資金を調達することが困難。 サムスンはアフリカで2015年までに1兆円の売り上げを目指...

インド系の人が多い。 インド人はアフリカで流通販売事業に精通しており、零細小売を主体とする伝統的な流通市場での販路拡大のパートナーとして最適。 インド+アルファという発想。 アフリカ諸国は自力で資金を調達することが困難。 サムスンはアフリカで2015年までに1兆円の売り上げを目指している。 日本市場も世界的に見れば、危ない市場。

Posted byブクログ

2014/04/09

著者はデロイトトーマツのコンサルタント二人、野村氏とジェームス氏。 感想。ポイントがよくわかった。 備忘録。 •インフラビジネスにチャンスあり。アフリカ内輸送コスト<ヨーロッパとの輸送コスト、くらい未発達。 •でもアフリカはgood convernanceを前提とした対応が必...

著者はデロイトトーマツのコンサルタント二人、野村氏とジェームス氏。 感想。ポイントがよくわかった。 備忘録。 •インフラビジネスにチャンスあり。アフリカ内輸送コスト<ヨーロッパとの輸送コスト、くらい未発達。 •でもアフリカはgood convernanceを前提とした対応が必ずしもマッチしない。 •発電ビジネスもチャンスあり。例えばナイジェリアの年間発電量は日本の大手電力会社よ10分の1程度しかない。 •アフリカには大陸横断的な大型小売は少ない。物流網の構築が難しいから。日本の企業がアフリカで物を売りたいならば、比較的物流網を構築できている南アフリカの大型小売に物を卸すことから始めると良い。成功しているアフリカ外からの進出企業もその戦略。 •アフリカのナンバーワン銀行=スタンダード銀行。アフリカ内の銀行間決済業務を独占することに成功しており、その結果アフリカと世界のとの間の決済も押さえている。 •電子マネー「エムペサ」は携帯によるデータ通信で決済サービスを提供。アフリカでは携帯所有率70%らしい。 •アフリカのリスクは、テロ、贈収賄、リーガル、行政、為替と金利変動とか。それへの対策は「現地に任せること」らしい。労働者もマネジメント層も。もしくは現地上場企業とのアライアンス。 以上

Posted byブクログ

2014/03/05

その名の通りアフリカ市場について日本企業がどのようにアプローチしていけばよいか述べられている。アフリカ市場は日本(成熟市場)と異なり、成長市場である。現状、交通/インフラ整備が乏しいため、隣国との協力体制も保ちづらい状態である。また、日本が力を発揮してきたタイ市場とも異なり、イン...

その名の通りアフリカ市場について日本企業がどのようにアプローチしていけばよいか述べられている。アフリカ市場は日本(成熟市場)と異なり、成長市場である。現状、交通/インフラ整備が乏しいため、隣国との協力体制も保ちづらい状態である。また、日本が力を発揮してきたタイ市場とも異なり、インドに似ている。危険そうというイメージにより敬遠されがちだが、サムソン社などは積極的にリーチしている。郷に入っては郷に従うとあるが、イスラム教文化が根付いていることもあり、まずは知ること、そしてリスクを明らかにすることが肝要である。日本企業も見習う必要がある。また、テロを抑止するためにも日本人がマネジメントするのでなく、現地人を雇って運営していくのが良いという考えはな目から鱗であった。

Posted byブクログ