連帯と共生 の商品レビュー

津田直則【著】

2014/05/30

津田直則『連帯と共生　新たな文明への挑戦』ミネルヴァ書房、読了。効率は悪いより良い方がいいし、競争がそれを底上げしたが、経済システムの危機・人間性の危機・地球環境の危機の原因も競争に起因する。本書はそのオルターナティヴさぐる文明論。　http://www.minervashobo.co.jp/book/b165215.html

ミネルヴァ書房。営利の競争システムだけが生活を豊かにすることが可能なのか。著者は、協同組合やＮＰＯに焦点を当て、「競争」の替わりに「連帯」を提案する。先進事例を紹介しながら、「連帯」が効率化を促進することを論証する。目から鱗とはこのことか

ミネルヴァ書房。「共生」と聴くと生やさしい微温が漂うが、連帯による効率にもたらされる「共生」とは、民主主義と相反するように聞こえるが、自ら民主主義の主体として挑戦しゆくところにその突破点が存在する。「新たな文明への挑戦」示唆する一冊。