物語 岩波書店百年史(1) の商品レビュー
図書・図書館史用に1・2・3と続けて読んだ。 第1巻は岩波草創期~戦前編。 ・「きわめて個人的な関係を重視」する岩波のスタイル(p.66)のところとかなるほど、と。 ・p.52に岩波と帝国図書館のエピソードあり。いずれ何かに使えるかも。
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「物語」というだけあって、とても面白く読めた。 今まで印刷会社のことをあまり考えたことがなかったので、印刷会社「精興社」の話が興味深かった。
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紅野謙介、佐藤卓己、苅部直『物語 岩波書店百年史』岩波書店(全3巻)、読了。1巻は創業から1930年代まで(紅野)、2巻は30~60年代(佐藤)、60年代以降が3巻(苅部)。日本の人文主義を牽引した老舗出版社の百年の歩みを概観する。ある意味で社史を外部委託するその矜持に驚く。 新刊を扱う古本屋で創業した「書店」がなぜ、日本を代表する良識の出版社へと変貌したのか。それは創業者・岩波茂雄が「文化の配達人」を自覚した足跡と交差する。岩波書店の創意工夫が「『教養』の誕生」をもたらす。 古典を全ての人へーー岩波文庫の刊行は1927年(昭和2年)。岩波文化人との揶揄などあてこすり。茂雄と岩波書店の目標は一部のエリートに「知識」を独占させることとの戦いである。丹念に史料から浮かび上がらせる良書。
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