進学塾という選択 の商品レビュー
日本の文化である「塾」の負の側面を払拭し、公教育とは異なる塾が存在する意義、塾業界の概観、どんな塾があってどんな指導をしているのか、といったことがまとめられている本。 おれは中学の教員だが、塾に言っている生徒というのは多い。けど少なくともうちの学校の場合、通っている塾は似たり...
日本の文化である「塾」の負の側面を払拭し、公教育とは異なる塾が存在する意義、塾業界の概観、どんな塾があってどんな指導をしているのか、といったことがまとめられている本。 おれは中学の教員だが、塾に言っている生徒というのは多い。けど少なくともうちの学校の場合、通っている塾は似たり寄ったりで、それらをまとめて知ることができる点では役に立った。特に、「塾相関図」(p.73)というのがあって、例えば東進の子会社が四谷大塚、とか代ゼミの子会社がサピックス、Z会と栄光は関連会社、とかそういう関係をまとめて知ることができるのが良かった。ただし第8章の「地方別」のところは、各地の塾事情がまとめられているが、あまりに雑だし、その地域に関係する人じゃないと知っても意味がない内容で、斜め読みしてしまった。さらに第6章では、色んな塾で色んな指導が行われているという各塾の指導方針、指導方法みたいなことが羅列されている部分があるが、我が子にとって何が良くて何が合っているんだか、というところは極めて分かりにくい。 『中学受験という選択』、『男子校という選択』という、私学教育の情報を肯定的に紹介する一連の流れに続くもので、中学受験とその後を考える親向けの内容。 個人的には、「教育においては根本的に、『教えてもらった通りになる』という効果よりも『教えた者のようになっていく』という効果のほうが大きい」(p.157)という部分に妙に納得して、高校3年間担任だった先生に自分が似てきているのを感じる。そして、そのおれが教師である今、何年もおれと付き合う生徒は、おれのようになってしまうのか、という教育による文化の再生産、みたいなことを考えてしまった。(16/02/21)
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102)海陽学園~'12/3までSEG講師が数学担当 東大合格13人 128)中学受験は「生きる力」を鍛える 頭が良くても塾に通わず中学受験は無謀。 腕力に自信の大男が力任せに竹刀を振り回す ようなもの。 日々の鍛練でしっかり型を身に付けた者には かなわない。 塾での勉強は自分の持てる力を効果的に利用 する術を身に付けるもの。 どんな状況でもベストを尽くせる一生の宝。 137)四谷大塚='13海陽87名 開成65/桜蔭52/ラサール132/灘23 146)中学受験する意味 社会人になる前に、思いきり頑張ったという 自信が必要。 面白くない仕事でも真面目に頑張れる。 小~中は親子関係が変化する時期。 親子で共通の目標を持つことは意義がある。 最初は親が面倒を見なければいけないが、 最終的に親はサポートしかできないと悟る。 180)愛知/佐鳴、秀英予備校、名進研(中学受験) 野田塾、明倫ゼミナール、eisu
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いろんな塾があることがわかった。 そして、塾といってもひとくくりにできないこと、今まで塾が果たしてきた役割について、知ることができた。 けれども、いろいろな塾がありすぎて、しかも混交玉石で素人には、自分の子をどこの塾に通わせたらよいのかわからなかったりもします。
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≪目次≫ はじめに 第1章 塾は必要なのか? 第2章 「学校×塾」で教育は多様化する 第3章 少子化、不況…塾業界は戦国時代?! 第4章 東大にいちばん近い教室 第5章 塾化する予備校 第6章 人気中学受験塾では何を教えているのか? 第7章 習い事感覚の低学年向けプ...
≪目次≫ はじめに 第1章 塾は必要なのか? 第2章 「学校×塾」で教育は多様化する 第3章 少子化、不況…塾業界は戦国時代?! 第4章 東大にいちばん近い教室 第5章 塾化する予備校 第6章 人気中学受験塾では何を教えているのか? 第7章 習い事感覚の低学年向けプログラム 第8章 地方別、高校受験に強い塾はどこか? 第9章 塾は日本最大の教育資産 おわりに ≪内容≫現在のキャリアの中に取り込まれていない塾。独立できているのは文科省の管轄外だから。しかし、著者は塾は必要だという。少子化の中であの手この手で工夫しているが、結局は如何に優秀な教師陣を集められるか。 同じ教育界でも塾業界は名前以外はあまり知らなかったので、面白かったです。
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最初と最後の理論的なところは読む価値はあるが、中心部分の塾紹介みたいなところは、縁のない身からすれば「だから何」感が否めない。また、こちらで取り上げられた某進学塾で学生講師をしていた身からすると、理想論ばかりでややうすら寒い。
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おおたとしまささんの「~という選択」シリーズ4作目。ほんとにこの人の本は面白い。 基本的にこの本で塾は肯定的に書かれている。主なメッセージとしては、 「塾が教育を多様化している」 ということ。学校と塾がうまく日本の教育の多様性を維持している、ということだ。 この本では、日本における塾の歴史から、現在の大手塾、予備校、各地方の少人数精鋭有力塾などの紹介まで、幅広く現在の塾業界を知ることができる。 難関校合格を目指す塾についての部分がすごく自分的にはおもしろかった。それぞれの教育方針が全く違っており、お互いにライバルでありながら、一目置く感じになっているらしい。生徒を奪い合う感じでもないらしく、消費者側としては、選択肢の幅が増え、とてもいいことだ。 この本を読んで、いろいろな塾で、どのような教育がされているのか、生で見てみたいとものすごく思った。
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