私の欲しいものリスト の商品レビュー
何の前情報もなく、図書館でふと気になって手にした本。なんて素敵な小説だったのだろう! 最初のシーン、裸になって自分を見る所から、心を鷲づかみにされた。その後は物語が紡がれる数々の美しい言葉に酔いながら、心はすっかり主人公であるジョスリーヌと共に愛に満たされ、悲しみに押しつぶされそ...
何の前情報もなく、図書館でふと気になって手にした本。なんて素敵な小説だったのだろう! 最初のシーン、裸になって自分を見る所から、心を鷲づかみにされた。その後は物語が紡がれる数々の美しい言葉に酔いながら、心はすっかり主人公であるジョスリーヌと共に愛に満たされ、悲しみに押しつぶされそうになる。 ここ最近で1番の小説。フランスの小説がしっくりくることが多いな、近頃。 とてもいい時間が過ごせました。
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お金との関係を通じて、幸せとは何か、考えさせてくれる本。 物語冒頭、自分をとりまく人やものに愛情を注ぎ、満足して暮らす主人公の描写は、いきいきしてて、面白くてどんどん読んでしまう。 でもそれは、満ち足りてない自分を満ち足りてると信じることであったのかも。 かといってそれはそれで...
お金との関係を通じて、幸せとは何か、考えさせてくれる本。 物語冒頭、自分をとりまく人やものに愛情を注ぎ、満足して暮らす主人公の描写は、いきいきしてて、面白くてどんどん読んでしまう。 でもそれは、満ち足りてない自分を満ち足りてると信じることであったのかも。 かといってそれはそれで、悪いわけじゃなく、幸せの一つの形。幸せかどうかは、どの自分を幸せと思おうとするか、にかかってるのかなあ、と思った。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
宝くじが当たったことを機に、平凡だった家族の暮らしが崩壊していく物語。 「ない」ばかり見て夢に固執すると、必要で「あった」ものまで「なくなって」いくこともあるのねと思ったけど、そんな事は頭でわかってても、なくならないとわからないものって多いよね。 だから「現状に満足できる」って、とてつもなく凄い能力だと思った。 素敵な表現がたくさん詰まってて、原作を読んだら、もっと面白いんだろうな〜。 「言葉は、まるで珍しいものででもあるかのように、自分の中にしまっている」 口数の少ない娘を描写するこの一文は、お気に入りの一つ。
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ちょうど友人と「年末ジャンボ当たったらどうするー? 」なんて恒例のやり取り交わしたところだったから、タイムリーな1冊とも言える。 ごく平凡な家庭が突然の大金を手にしたらどうなるか、なんて寓話的なストーリーが、多分この話の肝じゃないよね。 フランス人作家の小説ってほとん...
ちょうど友人と「年末ジャンボ当たったらどうするー? 」なんて恒例のやり取り交わしたところだったから、タイムリーな1冊とも言える。 ごく平凡な家庭が突然の大金を手にしたらどうなるか、なんて寓話的なストーリーが、多分この話の肝じゃないよね。 フランス人作家の小説ってほとんど読んだこと無かったし、 タイトルだけ見て手に取ったから、あとがき読むまで作者は女性だと信じて疑わなかった。 たぶん、たぶん女性が多かれ少なかれ男性、という性に対して感じているであろう臭み?哀れみ?と憧れを、よくもさらさらと描写できたものだなぁ。
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うーん、微妙。途中までは良かったけどなあ。旦那失踪後からの作者の意図がいまいちわからん。それまではいろいろあったけど、今はそれなりに幸せなおばさんの日常で結構面白かったが。旦那失踪によりストレスで痩せてきれいになり、過去のやさしい自分は死んで冷酷な自分が出来上がった。うーん。なん...
うーん、微妙。途中までは良かったけどなあ。旦那失踪後からの作者の意図がいまいちわからん。それまではいろいろあったけど、今はそれなりに幸せなおばさんの日常で結構面白かったが。旦那失踪によりストレスで痩せてきれいになり、過去のやさしい自分は死んで冷酷な自分が出来上がった。うーん。なんだこれ。これがベストセラー、映画化と言われてもなあ。残念な本だなあ。冷酷って言ったって旦那に対してだけで、他は変わってないんじゃないかね。日本昔話のように説教臭い感じが残る。
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全く、想像していた内容とは違っていた。 もっと、やさしい雰囲気の話なのかと思っていたら、結構シビアというか、衝撃的でした! 全体的に、本当に、ほんとーにフランスらしさがあふれていました。
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移動図書館車で発見。開いてみて分かったのだが、誰もまだ手に取っていないようだった。 題名からは想像ができなかった結末。表紙に人間が誰もいない時点で気づくべきだったかな?
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こんな話とは??!! フランス人作家物には馴染みがなかったせいもあるし、考え方も新鮮。言葉の使い方も、フランス語的?なのか、「○○が無くなった」ではなく「○○の場所が空いた」というような同様の言い回しがオシャレに読めた。 が、まさか。。。。。こんな話。。。。
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譲り受けた手芸店を営むジョスリーヌは、愛する夫ジョーとの間に一男一女をもうけ(本当はもう一人女の子が生まれたが、生まれてすぐ亡くなった)、二人とも大人になって独立し、今はジョンと二人で暮らしている。小さな手芸店はほぞ細とではあるが順調で、手芸のブログは好評である。 ジョスリーヌは...
譲り受けた手芸店を営むジョスリーヌは、愛する夫ジョーとの間に一男一女をもうけ(本当はもう一人女の子が生まれたが、生まれてすぐ亡くなった)、二人とも大人になって独立し、今はジョンと二人で暮らしている。小さな手芸店はほぞ細とではあるが順調で、手芸のブログは好評である。 ジョスリーヌは、いつも宝くじを買い、当たったら何を買うかリストににしていたりする。そして、ある時、本当に高額の宝くじが当たる。小切手にしてもらい、ひっそり持ち帰ったジョスリーヌ。ジョンにも打ち明けていなかった小切手が、ある日ジョンとともに消えてしまう。 宝くじがもたらす運命、洋の東西を問わず、人間の運命の変わり目をひっそりと描く。
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よかったです、とても。 とてもフランスらしい、答えのない、だけどモヤモヤする感じではなく、美談でもなく、ひたすらに現実的。 痛みが伴うけどそれこそが人生と思わせる、美しい小説でした。 淡々と場面が変わっていく、どうしようもなく余韻が残ってしまう、手放せない小説になってしまいました...
よかったです、とても。 とてもフランスらしい、答えのない、だけどモヤモヤする感じではなく、美談でもなく、ひたすらに現実的。 痛みが伴うけどそれこそが人生と思わせる、美しい小説でした。 淡々と場面が変わっていく、どうしようもなく余韻が残ってしまう、手放せない小説になってしまいました。 フランスでは2012年の大ベストセラー、今年には映画公開も控えている本作。 是非とも、フランス語でも読みたい!
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