キャラクター・パワー の商品レビュー
今、町やテレビを見るとゆるキャラが目に付くことが多い。最近、ネットで「期間限定 ぐでたまカフェが西武池袋本店にオープン」という記事を見た。ゆるキャラとコラボしたカフェが登場するなど、キャラクター・パワーは計り知れない。 そんなキャラクターに光を当てたのが今回の本だ。著者は、...
今、町やテレビを見るとゆるキャラが目に付くことが多い。最近、ネットで「期間限定 ぐでたまカフェが西武池袋本店にオープン」という記事を見た。ゆるキャラとコラボしたカフェが登場するなど、キャラクター・パワーは計り知れない。 そんなキャラクターに光を当てたのが今回の本だ。著者は、広告代理店勤務を経て、広告論とブランド論を専門とする大学教授だ。 大人がキャラクターグッズを持っていても気持ち悪いとは思われない日本と外国の比較、表情に注目(無表情な日本のキャラクター対表情豊かなアメリカのキャラクター)、ついには密教を引用してキャラクター文化を語っている。 キャラクターはもはやただかわいいの枠を超えて、チャリンチャリンとお金を落とすビジネスとして成立していることや、キャラクターと通じてブランドの確立するなど影響力は大きい。 日本は、国家ブランドとしてキャラクターを大いに活用するべきだと説いている。「あうん」、「腹芸」というテレパシーコミュニケーションが通じない世界で自己アピールするには、キャラクターを活用するといいのはわかる。 ぐでたまカフェ http://gudetama.createrestaurants.com/jp/
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日本人が好む無表情なキャラクター「むひょキャラ」。他者から心の中に深く入り込まれるような、近すぎる関係を厭う心理、他者とのコミュニケーションを嫌う現代人の心理を表しいている。「むひょキャラ」が好まれるのは、無表情ならば自分の思ったことや感じたことに、いつでも同意してくれる存在とな...
日本人が好む無表情なキャラクター「むひょキャラ」。他者から心の中に深く入り込まれるような、近すぎる関係を厭う心理、他者とのコミュニケーションを嫌う現代人の心理を表しいている。「むひょキャラ」が好まれるのは、無表情ならば自分の思ったことや感じたことに、いつでも同意してくれる存在となれるからだ。嬉しいときはともに喜び、悲しいときは一緒に泣いてくれる。無表情だからこそ自分の感情を投影できる。何も言わずじっと自分のそばで見守ってくれるキャラクターは癒しの存在。人間関係が希薄になっているからこそ、人間でないものに感情的な潤いを求め、感情移入する。日本特有の完璧主義を追求する堅苦しさをほぐすかのような「ゆるさ」への嗜好は、精神のバランスをも調整している。日本人と日本文化の深層を読み解くものとして興味深く読んだ。さらにキャラクターをブランド論や文化論の観点からその意味を論じ、「日本のキャラクター文化には、かわいいを中核としたクールジャパンのシンボルがあり、日本はその元祖としてグローバルに認知され地位を確立することを目指さなければならない。」と日本の今後進むべき道筋を示す。ゆるキャラへ向ける視線は大きく変わった。
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日本の未来は、キャラクターにかかっている? 日本とアメリカのキャラクターの違いとか、キャラクターの意義とか。そんなにキャラクター依存とは思わないけど、キャラクター商品は嫌いじゃない。キャラクターはブランド。
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ゆるキャラを論の発端とするためか全体に論調はゆるく随所を印象論や類推でつないで行く印象。リニアに論を組み立て最終結論に導くのではなく、一見散漫にランダムに論の苗を植えて行くスタイルなので、読後、明確に「わかった!」とはなりにくいが、以後キャラクター思考に基づくブランディングを考え...
ゆるキャラを論の発端とするためか全体に論調はゆるく随所を印象論や類推でつないで行く印象。リニアに論を組み立て最終結論に導くのではなく、一見散漫にランダムに論の苗を植えて行くスタイルなので、読後、明確に「わかった!」とはなりにくいが、以後キャラクター思考に基づくブランディングを考える際の道標として様々なツールを提示してくれていると思う。
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○法政大学教授の青木貞茂 氏の著作。 ○”なぜ日本人はキャラクターが好きなのか”を中心に、日本人の歴史的特徴等について触れた作品。 ○中盤は、もはや文化人類学の世界に近い話しだったが、時折、ユーモアあふれる説明も織り込まれており、分かりやすかった。
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≪目次≫ はじめに 第1章 キャラクターに依存する日本人 第2章 キャラクターが持つ力 第3章 「ゆるキャラ」の先祖たち 第4章 武器としてのキャラクター思考 第5章 ブランドの価値とは何か? 第6章 企業のブランドをキャラクター化する 第7章 国家ブランドをキャラ...
≪目次≫ はじめに 第1章 キャラクターに依存する日本人 第2章 キャラクターが持つ力 第3章 「ゆるキャラ」の先祖たち 第4章 武器としてのキャラクター思考 第5章 ブランドの価値とは何か? 第6章 企業のブランドをキャラクター化する 第7章 国家ブランドをキャラクター化する ≪内容≫ 法政大学の広告論・ブランド論を専門とする教授の本。広告会社勤務から大学教授となった人で、本人はおじさんになってもキャラクター好きらしい(ヒトの事言えないが…)。 この本のミソは、第5章以降。キャラクター=ブランドととらえて、企業や国家までその俎上に上げる。ブランド論はちょっと難しかったが、第6章は「LAWSON」や新潮文庫の「Yonda?」君などを例に、第7章はフランスを例に、比較的わかりやすかった。 この例によれば、就活の自己分析も一種のブランド化をすることだそうで、「自分には何ができるか、何が得意なのか」(物理機能的価値)「どんな感情を持ち、どんな気持ちを与えることができるのか」(情緒的価値)「何のために働くのか、人生の目的は何なのか」(超越論的・精神的価値)を理解すべきと言っている。その重なったところが自分の「ブランド」なのだそうだ。
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世界中で使われている、トイレの男女表示は、東京オリンピックの際に日本人が開発したのだそうだ。そんな話から、ゆるキャラ、キティちゃんなどおなじみのキャラクタの話、ミッキーなど西洋キャラと日本キャラの違いまで。ブランディングの際のキャラクタの考え方もあり、おもしろかった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
昨今の日本では子供だけではなく、大人をも巻き込み『ゆるキャラ』ブームが到来している。著者はそこに目をつけ、自分自身の体験談をもとにゆるキャラについて、欧米や2013年に流行したドラマなどを比較対象にし、説明をしている。章が進む毎に『ゆるキャラ』の話は薄くなっているような気もする。イラストや写真、図などを用いてわかりやすく説明してあるので読みやすくはなっているが若干、意味がわからない部分もあった。あと、気になったのが韓国と日本のアイドルを比べた部分。日本のアイドルを下げていたのに首を傾げてしまった。
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