僕の明日を照らして の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
読み終わって感じるものは本当にこれでいいのかと思ってしまうけれど、心が温かくなるようなほっこりするような気持ちだった。 継父による虐待、それは絶対に許されるものではないし文字にしたら悍ましいのに、それ以外の2人の時間はあまりにも穏やかで優しくて居心地が良さそうで、ずっと2人は一緒にいてほしいと思ってしまう。 でも、きっと自分の身近にこんな人たちがいたら、絶対に離れなくてはいけないと思うし、それが正しいのだろう。 優ちゃんに暴力を振るわせたものは、そしてそれをやめさせたものはなんだったのか。
Posted by
虐待。報道でその言葉を聞くと「ひどい」「そんなことするなんて最低」そう思うけど、当事者達の葛藤もあるのだと気付かされた。ただ、本当に苦しい。胸がしめつけられる。
Posted by
義理の父、優ちゃんから殴られる隼太 冒頭からしんどくて、気になってどんどん読み進めた 母にぜんぶ話して、優ちゃんと隼太が離れるのが一般的に”正しい“ことだとしても、ふたりというか隼太にしたら優ちゃんから殴られるよりそれはずっと難しいことだったんだろうな …というのが読んでいくうち...
義理の父、優ちゃんから殴られる隼太 冒頭からしんどくて、気になってどんどん読み進めた 母にぜんぶ話して、優ちゃんと隼太が離れるのが一般的に”正しい“ことだとしても、ふたりというか隼太にしたら優ちゃんから殴られるよりそれはずっと難しいことだったんだろうな …というのが読んでいくうちにぼんやりと分かってきた 虐待の話ではなく、主に隼太の学校や恋などの生活が描かれていて、その中で優ちゃんと向き合う時間が多くとられている感じ 隼太とまわりの人のやりとりがまさに思春期っぽい なるほどここで着地するのか!というところで終わる
Posted by
近所の公民館図書館で出会いました。瀬尾さんで、まだ読んでいないのがあったと嬉しい気持ちで手に取る。虐待だから実際はそうはいかないなと思いながらも、そんな関わり方もあってもいいかと思えた。世の中にある正しいと思う方法が全てでないとも思った。
Posted by
虐待に耐えながらも優ちゃんを必要としている隼太はとても奇妙で、冒頭で惹かれ、レジへ持っていった。 第三者からすると完全な「悪」も、当事者により否定されることがある。 人間て不思議。
Posted by
僕の明日を照らして 瀬尾まいこさん。 義理の父からの虐待。 なんとも、悲しい始まりだったけど、 不思議な展開。 中学二年生の隼太。 揺れる気持ち。成長。 手に取るようにわかって、おもしろかった。 続きが知りたいです。
Posted by
母親の再婚相手とその息子。中学生という多感な時期を血は繋がっていなくても、互いに相手が自分にとってかけがえのない存在だと気付いていく過程に、心を鷲掴みにされた。愛するということ。歳を重ねたからこそ、共感できる箇所が多かったのかもしれない。 人間の弱さ脆さと、強さを同時に感じられる...
母親の再婚相手とその息子。中学生という多感な時期を血は繋がっていなくても、互いに相手が自分にとってかけがえのない存在だと気付いていく過程に、心を鷲掴みにされた。愛するということ。歳を重ねたからこそ、共感できる箇所が多かったのかもしれない。 人間の弱さ脆さと、強さを同時に感じられる作品。 #心友 #愛するということ #家族の絆 #子育て
Posted by
読後感が不思議 急な幕切れなだけに、その後が気になる。 つまるところ、子どもは成長する。 子どもなりの理屈で。 ある意味、柔軟でタフだなぁ。
Posted by
虐待の話なはずなのに逃げてとか誰か助けてあげてとか思わない、なぜか爽やかな風が吹いている気すらする不思議な話だった。 もちろん優ちゃんがしたことは許さないしこれを知らされず知った時には息子から泣いて気持ちをぶつけられるお母さんの気持ちを思うと辛いどころの話ではないけど、優ちゃんと...
虐待の話なはずなのに逃げてとか誰か助けてあげてとか思わない、なぜか爽やかな風が吹いている気すらする不思議な話だった。 もちろん優ちゃんがしたことは許さないしこれを知らされず知った時には息子から泣いて気持ちをぶつけられるお母さんの気持ちを思うと辛いどころの話ではないけど、優ちゃんと隼太にしか分からない事実がそこにはあった。 「戻ってくる」…どうかな、戻らない気はするしその方が良い気もする。
Posted by
「優ちゃんに殴られるより、もっと怖いことが僕にはあった〜」 世間の社会通念から考えると、優ちゃんと隼太の絆は児童虐待であり、当然引き離すべきな事 しかし被害者である隼太はそれを拒んで二人で克服しようと努力する 愛情は錯覚なんだろうか・・・ あくまで隼太視線のストーリーで優ちゃんと...
「優ちゃんに殴られるより、もっと怖いことが僕にはあった〜」 世間の社会通念から考えると、優ちゃんと隼太の絆は児童虐待であり、当然引き離すべきな事 しかし被害者である隼太はそれを拒んで二人で克服しようと努力する 愛情は錯覚なんだろうか・・・ あくまで隼太視線のストーリーで優ちゃんと母親の関係は希薄 この家族3人が一緒に暮らす日は来ることはないだろう う〜ん、どう頭の中を整理すればよいのか、危険な小説だった
Posted by