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恋愛学・恋愛失敗学入門 の商品レビュー

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2016/08/12
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様々なエピソードを交え、恋愛のことに関して説法する。質問に答える対機説法型。案外この手の恋愛や結婚に関して丸ごと一冊という説法は少ない(ほかに「幸せのつかみ方」があるが、少し時間がたっている)。内容を見て、恋愛マニュアルのようなものを想像する方はやめておいたほうがいい。本書は説法の書物だと考えられる。  初めての恋愛と出会うのは学生時代であることが多いが、学生時代は自己確立ができておらず、まだ将来の方向性がぼんやりとしか定まっていない時期である。恋愛も失敗がある程度の前提、それも修行ということだろう。「自分の興味関心を引き、その先に将来の自分が見えるか」という観点は、若者にとって参考になるだろう。  ダメな男を好きになってしまう女性の相談に関しても、案外ダメ男は、女性との関係の場面だけしっかりとした顔を見せるという話も、女性にとっては参考になろう。 常勝志向にも書かれているが、まず自分が相手に釣り合う人間になること、自己確立が大切だということも。これは、「成功者の法則(成功の法に書かれている)」とも共通する。 その他、宗教的に、異性に対する罪悪感のようなものを強く持ちすぎることが同性愛につながりやすいことなど、現代社会の問題についても鋭く切り込まれた。 もう一つ、非嫡出子の相続分を平等にする最高裁判決について、「最高裁は自ら家族制度を崩壊に招いた」と批判された。

Posted byブクログ