編集者のように考えよう コンテンツマーケティング27の極意 の商品レビュー
最近はようやくコンテンツマーケティングの書籍が出回ってきているので、「いちばんやさしいコンテンツマーケティングの教本」や「Webコンテンツマーケティング」の方が、分かりやすく、実践的であるが、当時としては先進的な内容だったのだと思う。そういう意味で、真新しいことはすくなかったの...
最近はようやくコンテンツマーケティングの書籍が出回ってきているので、「いちばんやさしいコンテンツマーケティングの教本」や「Webコンテンツマーケティング」の方が、分かりやすく、実践的であるが、当時としては先進的な内容だったのだと思う。そういう意味で、真新しいことはすくなかったのだが、訳書のため、知らなかったアメリカの事例が紹介されていたのは参考になった。 ・ターゲットとなる利用者に質の高いコンテンツを提供し続けるには、思考やアクション、独自性、戦略、実験と永続性が要求される。オンライン上のコンテンツの選択肢は日々増え続けており、その掲載対象となるスペースも大量に増えることによって、どんなコンテンツをつくるべきかという選択の複雑さが加わっている。 ・コンテンツの真のプロになるための14のステップ (1)読者を知ろう (2)カギとなるテーマとメッセージを設定しよう (3)更新頻度を決めよう (4)詳細な編集カレンダーをつくろう (5)お決まりのコンテンツをつくろう (6)インタビュー記事をつくろう (7)マルチメディアを使いこなそう (8)エキスパートの力を借りて、道先案内人になってもらおう (9)ユーザーが作成するコンテンツの力を借りよう (10)ニュースへの見解を述べて、編集をしよう (11)コメント機能をオンにする (12)注意深く耳を傾けよう (13)リサイクルしよう (14)見込み客の属性を把握しよう ・…文章であれ音声であれ、オンライン空間で活用するコンテンツをつくるのであれば、形式ばらない、普段の会話に使うような語り口でユーザーと向き合うように努めるべきだ。… 平凡な私たちには、「話すように書く」という方法がおすすめだ。 ・ウェビソード(webisode)を使ったキャンペーン …DoveのCalming Nigt(静かな夜)キャンペーンだ。母親をターゲットとしたこのキャンペーンで、DoveはCalming Nightと呼ばれる新しい商品ラインナップを使って「多忙な朝ではなく、夜にシャワーを浴びよう」という提案を行った。 ・コストをかけないキャンペーン …メディア費をほとんどかけていないにも関わらず、アイデアとイマジネーションのみで災害への備えを幅広い層に訴えた疾病管理予防センター(CDC)のキャンペーンがある。… そのキャンペーンは2011年5月、CDCのディレクターであるアリ・S・カーンが同センターのブログで奇妙な問いを投げかけたことからはじまった。「ゾンビたちはどこからくるのか?彼らはなぜ、脳ミソを食べたがるのか?」そして彼はこう続けた。「いつの日か、ゾンビはすべての国々を支配してしまうかもしれない。町をうろつき、生き物すべてを食いつくしてしまうかもしれない…」そしてこの問いかけが話題になるにつれて、多くの人々がゾンビについて考えるようになった。「自分たちはどうすれば、ゾンビの襲撃に備えることができるのだろうか?」 そして人々にそう考えてもらうことが、まさにキャンペーンの狙いだったのである。… 効果はどうだったのだろうか?CDCのスポークスマンによると、キャンペーン前に同団体のウェブサイトに掲載された記事へのアクセス数は平均1000から3000にすぎず、最も読まれた記事でも1万アクセス程度であった。しかし、ゾンビの記事以降は、6万を越えるアクセスがウェブサイトに殺到し、一時はCDCのサーバーがダウンしてしまったという。
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過去の事例を交えながらコンテンツマーケティングを紹介している。「コンテンツマーケティングって何?」と迷ったら、まずはこの本を読めば一定以上の理解ができるはず。ただ、アメリカで流行ったキャンペーンコンテンツが、日本でも成功するかは別の話だと感じた。
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いわゆるコンテンツマーケティングはどのようなことができ、どのような手段があるか、がとにかく網羅されている。それだけといえばそれだけ。 よくこのようなブログがあるが、それのリッチ版というところか。情報が網羅されているので、コンテンツマーケティングを始めよう、という人の手引書にはなる...
いわゆるコンテンツマーケティングはどのようなことができ、どのような手段があるか、がとにかく網羅されている。それだけといえばそれだけ。 よくこのようなブログがあるが、それのリッチ版というところか。情報が網羅されているので、コンテンツマーケティングを始めよう、という人の手引書にはなるかもしれない。ただ、著者の想いや思想は一切感じなかった。
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2013年くらいから徐々にその存在が重要視されてきた コンテンツマーケティングに関する代表作。 この本は2011年にアメリカで書かれたもので、それが2014年1月になって、 ようやく日本語に翻訳されて出版されたという背景がある。 やはり日本はアメリカより2年近く情報が遅いのか。...
2013年くらいから徐々にその存在が重要視されてきた コンテンツマーケティングに関する代表作。 この本は2011年にアメリカで書かれたもので、それが2014年1月になって、 ようやく日本語に翻訳されて出版されたという背景がある。 やはり日本はアメリカより2年近く情報が遅いのか。。。 2011年はまだ日本では外部リンク中心のSEOが盛りだった頃のはず。 それがその頃にはアメリカでコンテンツマーケティングが一般的であり、 さらにコンテンツマーケティングに取り組む人がその苦労を知り始めていた。 まさに今の日本のような状態でこの本が発刊されたのだろう。 内容としては、大手企業の事例が中心で、 クリエイティブや実際のコンテンツ作成にこんなにも力を入れなければならないのかと痛感した。 特にこのクリエイティブ(アイディア)については、コンテンツマーケティングに置いて、 もっとも重要な事だと理解した。 どんなクリエイティブを打ち出したらバズるのか、 どんなUIにしたらユーザが活性化するのか、 ただ単に、コンテンツの量を増やすだけではなく、 それに伴って質や見やすさも向上させ、話題性を高めなければならない。 ただし、大手企業が事例の中心だったということもあり、 なかなか中小零細企業がそのまま実践するのは難しいかもという内容が多かった。 また、YouTubeで100万回再生されたなど話題性についてはわかりやすいデータが多かったが、 それが、どれだけ売上に結びついたかについてまで言及しているところは少なかったのが残念。
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