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破門 の商品レビュー

3.7

139件のお客様レビュー

  1. 5つ

    21

  2. 4つ

    50

  3. 3つ

    44

  4. 2つ

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2026/04/13

このシリーズは、もはや“暴力慣れ”を試す装置である。読めば分かる。 疫病神シリーズも三作目ともなると、殴る蹴るは日常風景だ。最初は面食らう暴力も、気がつけば「ああ、また始まったか」と受け流している自分がいる。慣れとは恐ろしい。 今回の騒動の発端は映画だ。しかも北朝鮮絡み。まと...

このシリーズは、もはや“暴力慣れ”を試す装置である。読めば分かる。 疫病神シリーズも三作目ともなると、殴る蹴るは日常風景だ。最初は面食らう暴力も、気がつけば「ああ、また始まったか」と受け流している自分がいる。慣れとは恐ろしい。 今回の騒動の発端は映画だ。しかも北朝鮮絡み。まともに転ぶはずがない。 案の定、プロデューサーは出資金を持ち逃げして愛人と蒸発。ここまではまだ“よくある話”で済む。しかし問題はそこから先だ。 桑原が揉める。しかも相手は格上。 これで無事に済むと思う方がどうかしている。 ヤクザの世界には「金で済む話」と「スジを通さなければ終わらない話」がある。本作は完全に後者だ。むしろ金の問題など前座に過ぎない。本番は“顔”と“ケジメ”である。 それにしても、桑原と二宮のコンビは相変わらず絶妙だ。暴力で押し切る桑原と、巻き込まれ体質の二宮。この温度差が、緊張感を妙なユーモアに変える。命がけなのに、どこか笑える。ここがこのシリーズの魔力だ。 結局のところ、この物語は「逃げた男を追う話」ではない。「逃げ場がどこにもない世界の話」である。 一度足を踏み入れたら最後、理屈も常識も通用しない。ただスジを通すか、潰されるか。それだけ

Posted byブクログ

2025/12/14

著者の疫病神シリーズということで、手に取る。 暴対法施工後、ヤクザ周りのしのぎがキツくなっていることがうまく描写されている。 大阪弁での生々しいやり取りは流石の領域で、登場人物の息遣いが聞こえてくるほど。 海外にも舞台が展開して、ダイナミックさを感じるが、登場させた必然性は若干疑...

著者の疫病神シリーズということで、手に取る。 暴対法施工後、ヤクザ周りのしのぎがキツくなっていることがうまく描写されている。 大阪弁での生々しいやり取りは流石の領域で、登場人物の息遣いが聞こえてくるほど。 海外にも舞台が展開して、ダイナミックさを感じるが、登場させた必然性は若干疑問符。 だが、全体として大満足の読書体験。

Posted byブクログ

2025/12/01

第151回直木三十五賞 直木賞という事で読んだら、どうやら疫病神シリーズ?の5作目だそう。 インコの存在の意味が特になく思えたけど、シリーズを読んでいれば愛くるしい名脇役なのかな? 終わり方があっさりして思えたのも次にまた続くからなのだろう。 コテコテのヤクザものだけど、桑原...

第151回直木三十五賞 直木賞という事で読んだら、どうやら疫病神シリーズ?の5作目だそう。 インコの存在の意味が特になく思えたけど、シリーズを読んでいれば愛くるしい名脇役なのかな? 終わり方があっさりして思えたのも次にまた続くからなのだろう。 コテコテのヤクザものだけど、桑原と二宮の軽快なやり取りがおもしろい。 特に一応カタギで建設コンサルタントの二宮のキャラクターがよくて、肝の座りっぷり、プライドのなさ、淡々とした口調が笑える。 物語は似たような状況が長くなかなか決着がつかない。 カジノでのゲームの話なんかは詳細に描かれているのに物語に全く関係なかった。 長くて途中から退屈になってしまった。

Posted byブクログ

2025/09/28

裏社会ものはあまり得意ではないのだけれど、直木賞受賞作なので挑戦。二宮と桑原の掛け合いが小気味よく、読んでいるとまるでその場に居合わせているかのような臨場感がある。シリーズ作品とのことで、前作から追っていれば二人の関係性をさらに楽しめただろうと思う。

Posted byブクログ

2025/09/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

映画プロデューサーに騙され取られた映画製作出資金を取り戻すために、ヤクザと堅気の男性が他のヤクザ組織との抗争もしながら奮闘する物語。 破門という題名からは物語の内容を予測しにくかったけれど、物語が次にどのように展開されるのか興味深く読み進むことが出来た。だけれども、決してワクワクしながらという訳では無かったけれど。。 何故かは分からないけれど、この物語にカッコいいヒーローが居なかったからかな?普通であれば、嫌々ながらもヤクザと関わる堅気の男性がヒーロー的存在なのだろうけど、ことあるごとに疫病神のヤクザにお金を無心するのだからとてもヒーローとはいえない。 「博打について冷静に分析して偉い!」と思っていると、結局は負けてしまい、その金の穴埋めにヤクザにまたお金の無心。。 ヤクザの専門用語が分からないところがあったけれども、場面も大阪からマカオ、今治へと展開され、まあ、楽しく読めた。

Posted byブクログ

2024/10/20

ドラマ版を少し視聴して、とても面白いと思ったので読んでみました。喧嘩の強さと勢いだけでなく頭が切れて立ち回りが上手い桑原と、彼に引っ張り回されているようでありながら抜群に機転がきき、ヤクザたちを驚かせることもしばしばの堅気?の二宮。他の組の構成員たちと喧嘩するところや悪人を容赦な...

ドラマ版を少し視聴して、とても面白いと思ったので読んでみました。喧嘩の強さと勢いだけでなく頭が切れて立ち回りが上手い桑原と、彼に引っ張り回されているようでありながら抜群に機転がきき、ヤクザたちを驚かせることもしばしばの堅気?の二宮。他の組の構成員たちと喧嘩するところや悪人を容赦なく詰めるところなど、いい場面はたくさんありますが、私は2人の、疫病神だヘタレだ何だと嫌いあっているようでありながら互いに認めている部分もあるのが滲み出ている掛け合いのシーンが1番好きです。とてもいいシリーズに出会えて嬉しいです。

Posted byブクログ

2024/08/21

著者、黒川博行さん、ウィキペディアによると、次のような方です。 ---引用開始 黒川 博行(くろかわ ひろゆき、1949年3月4日 -)は、日本の小説家・推理作家。愛媛県今治市生まれ。大阪府羽曳野市在住(2014年時点)。京都市立芸術大学美術学部彫刻科卒業。妻は日本画家の黒川...

著者、黒川博行さん、ウィキペディアによると、次のような方です。 ---引用開始 黒川 博行(くろかわ ひろゆき、1949年3月4日 -)は、日本の小説家・推理作家。愛媛県今治市生まれ。大阪府羽曳野市在住(2014年時点)。京都市立芸術大学美術学部彫刻科卒業。妻は日本画家の黒川雅子。 ---引用終了 で、本作の内容は、次のとおり。 ---引用開始 映画製作への出資金を持ち逃げされたヤクザの桑原と建設コンサルタントの二宮は、資金回収のため、関西とマカオを奔走する。巨額の資金をめぐる争いはやがて組同士のトラブルに発展し、桑原にも絶体絶命の危機が! ---引用終了 本作は、「疫病神シリーズ」の第5作とのこと。 そして、第151回・直木賞受賞作になりますので、当時の受賞作を見ておきましょう。 第151回(2014年上半期) - 黒川博行『破門』 第152回(2014年下半期) - 西加奈子『サラバ!』 第153回(2015年上半期) - 東山彰良『流』 第154回(2015年下半期) - 青山文平『つまをめとらば』 第155回(2016年上半期) - 荻原浩『海の見える理髪店』 第156回(2016年下半期) - 恩田陸『蜜蜂と遠雷』 第157回(2017年上半期) - 佐藤正午『月の満ち欠け』 第158回(2017年下半期) - 門井慶喜『銀河鉄道の父』 第159回(2018年上半期) - 島本理生『ファーストラヴ』 第160回(2018年下半期) - 真藤順丈『宝島』

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2024/05/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

小清水がどこに行っても見つかるのが面白い。 みんな喧嘩せんと『フリーズムーン』を成功させて儲けたらいいのにね。

Posted byブクログ

2024/02/15

除夜の鐘が鳴っていて今年もあと僅かw ってな事で今年の読み納は黒川博行の「破門」 装丁のイメージとは打って変わって割とコミカルタッチ(関西弁なんでw)なテンポで、ヤクザ桑原と元ヤクザの父親を持つ堅気の建設コンサルタント二宮が騙された爺を追うドタバタ任侠話。 最後数ページでの...

除夜の鐘が鳴っていて今年もあと僅かw ってな事で今年の読み納は黒川博行の「破門」 装丁のイメージとは打って変わって割とコミカルタッチ(関西弁なんでw)なテンポで、ヤクザ桑原と元ヤクザの父親を持つ堅気の建設コンサルタント二宮が騙された爺を追うドタバタ任侠話。 最後数ページでの展開がシュールと言うか、現代版「仁義なき戦い」な感じw もう任侠道は通じないのね。 山守さん!

Posted byブクログ

2024/01/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

題材 ヤクザの揉め事(最後に破門) テーマ 周りがどうであれ、己の生き方を貫く 最も伝えたかったこと 桑原と二宮のキャラ 何が新しいのか ヤクザの世界を覗くことができる キャッチコピーは何か 『悪人たちの命懸けの騙し合い』 その他(心に残ったことなど) ・スケールの大きさ ・軽快なセリフ回し(関西弁)

Posted byブクログ