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ポルトガル日記1941-1945 の商品レビュー

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2018/10/20

親ナチ政治団体の構成員だった筆者は社会主義者によりルーマニア追放され西側諸国に逃げ込み、妻の病死、大好物のムッソリーニの悲惨な死、敬愛するヒトラーの神話的戦い、原爆の恐怖、ソ連への憎しみを日記に書きまくる。筆者はシェストフ、キルケゴール、ハイデガー、ニーチェを愛読しカールシュミッ...

親ナチ政治団体の構成員だった筆者は社会主義者によりルーマニア追放され西側諸国に逃げ込み、妻の病死、大好物のムッソリーニの悲惨な死、敬愛するヒトラーの神話的戦い、原爆の恐怖、ソ連への憎しみを日記に書きまくる。筆者はシェストフ、キルケゴール、ハイデガー、ニーチェを愛読しカールシュミットとも交流あり。ルネゲノンにも言及。神話を集め自尊心がかなり強い。西側諸国に神話研究の仮面被りナチスが生きてると分かる一冊。

Posted byブクログ

2015/07/18

『マイトレイ』は私の中で恋愛小説No.1だったので、作者の日記を図書館でかりた。エリアーデは偉大な小説家かつ天才的な宗教学者でもあったんだけど、どうやって両立する時間があったんだろう。

Posted byブクログ

2014/03/22

作家というよりは宗教学者として有名なエリアーデの日記。ポルトガルで過ごした1941〜45年の日記と、補遺からなる。 日記に書かれたちょっとした描写(自然や風景、建物、美術品……等々)が非常に美しく、流石は『マイトレイ』を書いた作家だと思う。 話題は当時の緊迫した情勢からごく個人的...

作家というよりは宗教学者として有名なエリアーデの日記。ポルトガルで過ごした1941〜45年の日記と、補遺からなる。 日記に書かれたちょっとした描写(自然や風景、建物、美術品……等々)が非常に美しく、流石は『マイトレイ』を書いた作家だと思う。 話題は当時の緊迫した情勢からごく個人的なもの、そして妻の死と様々だが、『作家・エリアーデ』のファンとしては矢張り創作についてが興味深い。 幻想小説全集が早いところ復刊されないものだろうか……。

Posted byブクログ