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脱原発のための平和学 の商品レビュー

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2013/10/08

これは国際基督教大学平和研究所が主催したシンポジウムの記録である。反原発の良心ともいうべき京大助手の小出裕章氏の報告と坂本義和氏の対話を筆頭に、自らの仕事をなげうち、チェルノブイリ原発事故医療支援に従事し、帰国後松本市長となった菅谷昭氏の話、経済界でいち早く脱原発を打ち出した、城...

これは国際基督教大学平和研究所が主催したシンポジウムの記録である。反原発の良心ともいうべき京大助手の小出裕章氏の報告と坂本義和氏の対話を筆頭に、自らの仕事をなげうち、チェルノブイリ原発事故医療支援に従事し、帰国後松本市長となった菅谷昭氏の話、経済界でいち早く脱原発を打ち出した、城南信用金庫の吉原毅氏らの報告とそれぞれのコメンテーターの話をのせる。読んでいて、なんと良心的なシンポジウムなのかと心が洗われる思いがした。一方で、福島で放射線被害を訴えることの困難さも、ひしひしと伝わってくる。低放射線による被害がどれほどになるかはまだわかっていない。なのに、これに対する態度をめぐり家庭が崩壊したり、夫婦が離婚する悲劇を引き起こしている。脱原発のためにわたしたちはなにをすべきか。本書は、実際の運動に取り組んでいる人々の実体験を通し、わたしたちにこれからなにをすべきかを問いかける。

Posted byブクログ