左目に映る星 の商品レビュー
なーんか変な本読み始めちゃったなぁと思ったの。 でもとりあえず読むかと思って読んでたら、最後面白くなっちゃった。 死んだ恋人の影に囚われているのかと思ったらそうじゃなかったし、元彼はちょっとヤバい感じがするし、突然アイドルオタクと連絡取り始めちゃうし。 どうしたらいいんだろうって...
なーんか変な本読み始めちゃったなぁと思ったの。 でもとりあえず読むかと思って読んでたら、最後面白くなっちゃった。 死んだ恋人の影に囚われているのかと思ったらそうじゃなかったし、元彼はちょっとヤバい感じがするし、突然アイドルオタクと連絡取り始めちゃうし。 どうしたらいいんだろうってなったんだけど…なんだろうなぁ確かに人って結局孤独なんだよね。 どこまでいってもさ。心の中が見えるわけでもないし。 私も人との共通点を見つけると仲良くなれるような気がするわけ。 でも考えてみれば共通点だけではそこまで仲良くなれないんだよね。 ちょっと自分の感覚とは違う人との方が長くお付き合い(友達付き合いとか近所付き合いとかそういう意味合いでね)できるような気がする。 もちろん同じ共通の趣味があったら最高だけど、そうじゃないから新しい世界を覗けて楽しいんだろうな。 自分と感性が違うからって排除するのは違うんだよなってなんだろう難しいことを考えながら読んだ。 まとまりのない変な感想。
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孤独ぶって周りの人を 傷つける、 自分のことしか考えて ない人。 それは知人はできても 友人があまりできない 人。 その人の行く末に待つ のは、本物の孤独かも ・・・ 主人公の早希子もその 一人。 かくいう私もその一人。 そもそも人間はみんな 孤独だし、 みんな自分...
孤独ぶって周りの人を 傷つける、 自分のことしか考えて ない人。 それは知人はできても 友人があまりできない 人。 その人の行く末に待つ のは、本物の孤独かも ・・・ 主人公の早希子もその 一人。 かくいう私もその一人。 そもそも人間はみんな 孤独だし、 みんな自分のことしか 考えてない。 でもだからこそ相手の 気持ちに寄り添うこと ができる人に、 人は惹かれて集まるん でしょうね。 ─ 数年ぶりに手にとって 再読しました。 思ったこと感じたこと を書き留めておきたく て。 レビューというよりも ほぼ独り言ですが、 あとで読み返したとき 記憶がよみがえるので ♪
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子どものころからすべてを孤独と決めつけてしまっては、当然ながら孤独の殻に引き込むだろうね。しかもそれでいて寂しがり屋。はたから見たらめんどくさい一人かな。それが大きくはないけどカタストロフを迎える流れは悪くない。もう一声を、好きな人にかけてみてもいいかと思わせてくれるかもしれない...
子どものころからすべてを孤独と決めつけてしまっては、当然ながら孤独の殻に引き込むだろうね。しかもそれでいて寂しがり屋。はたから見たらめんどくさい一人かな。それが大きくはないけどカタストロフを迎える流れは悪くない。もう一声を、好きな人にかけてみてもいいかと思わせてくれるかもしれないフィナーレだった。
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小学生の頃好きだった人を思い、その人のことを考えてしまう主人公と、アイドルをひたすら推している男性の恋の始まりを描いた作品。 昔好きだった人を今でも時々思い出している自分が救われたりもして個人的には好きでした。
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片目だけ悪い。 という主人公は嫌なことがあると見えている方の目を閉じる。 そうすると視界がぼやけて別世界に行ける。 この方法を教えてくれた男の子のことをずっと心にひっかけて生きている。 それが理由で元カレに振られてしまうほどに男の子は心を占めている。 でもその男の子はもう変わってしまった。 私の心の中にだけあの頃の彼がいるのだ。 どうにも現実の世界と折り合いの悪い主人公は友人の開催する合コンで会った男の同僚が自分と同じ左右非対称の視力を持つと知って紹介してもらう。 その男は声優アイドルの追っかけをやっている。 成り行き上そのアイドルのライブを見るようになる。 設定としては情報量が多いのにスムーズに理解できる。 主人公の変化は大人になったからなのか、殻を脱ぎ捨てたからなのか。 読後感は悪くないです。
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転校ばかり繰り返していた早希子の孤独を共有してくれたのは、小学生の時の吉住くんたった1人だった。 小学生の頃の吉住くんに気持ちを預けたまま大人になった早希子。 誰とも深く恋愛をすることもなく、合コンに出ては誰かと寝るだけの関係を続けていた。 右目を閉じて見える世界に閉じこもっていた早希子がたまたま出会ったのは、アイドルオタクの宮内だった。 宮内も自分と同じ世界が見えているはずだと思っていたけれど 自分とは正反対すぎる彼の不器用だけど真っ直ぐな性格に 早希子の心が動かされるまで。 よかった。ちょっと小学生の頃の恋愛をずっと胸に秘めながら他の人と寝まくってる設定が度肝抜ける感じだけど。 彼らのこれからの展開が楽しみ。
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自分と同じ気持ちを共有してくれると感じた初恋の相手が忘れられず、他人と刹那的な関係しか結べない主人公が恋を知らないアイドルオタクと出会い、いろいろ気づかされるお話。ちょっと主人公に共感できたので、最後の方は胸がきりきりしました。
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小学生の時に好きだった男の子を忘れられないまま大人になった女の人の話。 こじらせている。 でもその気持ちが痛いほどにわかる人は多いのではないだろうか。 好きになった人、叶わなかった恋、自分の中で神格化され、頭にこびりついて、そんなのはもはやある種の呪いのようなものである。 11歳の彼は、もうどこにもいない。大人になった彼ですら別人なのだから。人は変わるし成長もする。 わかっているのに抜け出せない、抜け出そうとすら思っていないのかもしれない呪い。 主人公はこの先宮内と付き合い、彼のことを考えなくなる時期はあるのかもしれない。でもきっと、ふとした時に頭を過ぎることは無くならないんじゃないだろうか。一生。
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悪い意味じゃなく濁ったような空気を感じて、冬の吐息みたいだった。主人公に自然に寄り添ってしまう分、終盤の主人公以外の人の主張に驚いてしまうのは先に読んだ二作目の「透明人間は〜」と同様。今作は特に日向の急な怒りや仕打ちが怖くて竦んだ。その分も最後が優しくてほっとした。まだ二作品だけ...
悪い意味じゃなく濁ったような空気を感じて、冬の吐息みたいだった。主人公に自然に寄り添ってしまう分、終盤の主人公以外の人の主張に驚いてしまうのは先に読んだ二作目の「透明人間は〜」と同様。今作は特に日向の急な怒りや仕打ちが怖くて竦んだ。その分も最後が優しくてほっとした。まだ二作品だけれど、著者の作品、すきだなあと感じた。
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孤独や疎外感、寂寥感が魅力的な作家さんだと思います。また左右の視界を使い、それにちなんだ文章がただただうまいなと思いました。 恋愛感情をうまく持てないまま合コンと自暴自棄な逢瀬を繰り返している主人公、早季子。彼女は左右の視力が異なっており、それぞれの異なる視界に世界から外れたよう...
孤独や疎外感、寂寥感が魅力的な作家さんだと思います。また左右の視界を使い、それにちなんだ文章がただただうまいなと思いました。 恋愛感情をうまく持てないまま合コンと自暴自棄な逢瀬を繰り返している主人公、早季子。彼女は左右の視力が異なっており、それぞれの異なる視界に世界から外れたような感覚を抱いていました。そんな中、地下アイドルを熱狂的に応援する宮内と出会います。 表面的には全く違う二人ですが、共通点や相違点が浮かび上がります。離れているのか近づいているのかが分からない交流がなんとも魅力的です。
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