通り雨は〈世界〉をまたいで旅をする の商品レビュー
ただのSF、もしくは軽いホラーを思わせる作品かと思いきや読んでいく中で生活の温かさ、自身の持っている不満を代弁してくれるような文章があり、読んでいて心地よかったです。 個人的には最後まで引っ張り続けた事実、そして何が私たちを時にしんどく感じさせているのか、1つ提示してくれたよう...
ただのSF、もしくは軽いホラーを思わせる作品かと思いきや読んでいく中で生活の温かさ、自身の持っている不満を代弁してくれるような文章があり、読んでいて心地よかったです。 個人的には最後まで引っ張り続けた事実、そして何が私たちを時にしんどく感じさせているのか、1つ提示してくれたように思えました。 私の現状も含めて今読むべき作品でしたね。 自分に合うものを、便利さなのか? 完全に空想に寄っていきそうな感じから、人が求めそうなところのバランスが良い。 世界が分断と聞くとおとぎ話だが、ある意味で私達も選択をして適応する場所を探せるのかなと。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
途中まで設定がよく分からずどんな話なのかイマイチ入り込めませんでした。 どんな世界観なのかが分からないので登場人物に感情移入できなかった感じです。 家族を失うという不穏な言葉が序盤で登場するため、不幸が訪れそうな予感もあまり進んで読み進めたい気持ちを削いでいたのかもしれません。 ただ読み進めているうちに色々なことに合点がいき、最大の謎(世界が4つに分かれている)が明かされて全てスッキリしました。 沢村凛さんの作品は細かいところまで矛盾が無いようにされているなぁとも感じます。 今回も無理がありそうで破綻はしていなかったと思います。
Posted by
自分にとっての幸せは何か。 日頃から考え巡らせていることを そういう視点から!?という ちょっと想定外な発想で読ませて貰った。 . ファンタジーかSFなのかは分からないけど ファンタジー好きとして ファンタジーとして楽しい物語。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
表紙に引かれて選んだけれど、なかなか内容が怖くて読むの諦めようかとおもった… でも、アメは思ったような死神じゃなかった。ずっと、深かった。私ならどの世界を選ぶかな。以前はガラス張りのきらきらのパティスリーとかでスンってして働きたかったけど、今はもっとひとの温かみが近くに感じられるところで丁寧に暮らしたい気持ち。
Posted by
25:沢村さんの新刊。シリアスどっしりファンタジーではなさそう、と思っていたけど、ファンタジーというよりはSFに近い気がしました。一瞬、某雨男の死神を思い出したけど、そういうことだったのねと最後まで読んで納得。 ただ、物語の設定としては……どうなんだろう?
Posted by
なかなか面白い設定。アメの正体?も面白かったんだけど、どうしても効率悪くない?って思ってしまうのは仕方ないよね。
Posted by
雨が死神を連れてくるという噂と、それを取り巻く世界の話。 随分時間かかってしまった。。。 ぬめっとした文章が、表紙とのギャップを感じさせたせいか、なかなか捗らず。 世界の設定は面白いと思ったけど、それまでの距離が長い。
Posted by
ふむ、面白かった。 わたしも、カオア界がいいかも。 しかし、きちんと伝わるのだろうか。 送り手と受け手の共通の感覚でなんとかなるものなのか。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「憧憬」誰もが憧れるのは、自分が知った気でいる世界ではない。知らない世界、異世界には知り得ないリスクもある。でも、先が読めない期待に胸が躍るのなら、求めて止まないのも仕方がない。自分がここにある、そう決まってしまうのは、何に因るものなのか?受け入れられないもの、受け入れられるものの差、基準はいつ生まれるのか?選択の余地がなければ、どうでもいいことには間違いないのだけど。 …もう少し、自分のことがもう少しだけ分かればいいのに。どうでもいいメッセージは届くのに、大切なことは素直に伝わらない。次に機会があるのなら、どんな方法で伝えられるだろう。 最後に関係ないけど、「超高速、参勤交代」もっとハッキリしててよかった(笑)
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ぼくは〈眠りの町〉から旅に出た と同時刊行。こちらはSFとのこと。 <カオア界>の住人花園家にある日、旅人のスオウがやってきた。彼らは、色の名前を偽名に使うと聞いたことがある。 SFの定義がいまいちよくわからないので、あれですがこれはSFなのか…。そして少し期待していたのですが、特に同時刊行のもう1つの本とはつながりはなさそう。 帯の「彼らにとって、わたしは死神だろうか、福音だろうか?」で心配しながら読んでしまって最後でがっくりきました。はぁ。タイトルはそのとおりという感じ。 花園家の7歳のハランやその姉のナズナ等、それぞれの視点がかわいらしくて読んでいて楽しかったです。 自分だったらどの世界に行くことを選択するのか考えると楽しかった。別の家族の話も書けそうな設定でした。
Posted by
- 1
- 2