楽観主義者の未来予測(下) の商品レビュー
最期の危機のバイオテロとサイバー犯罪は今たしかに問題になっている。経済的余裕がある人が賞金コンテストやエネルギー問題にお金を使ってほしい。エネルギーの改善が女子教育の改善に繋がる。
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もう6年も前の本なのだが、「今読んでも十分通用する」という印象を持ったのは、自分が時代から取り残されつつあるからかもしれない。 昨年からようやく「キャッシュレス」。コロナ禍でやっと「遠隔診療」。世界では6年前から、こうした流れが始まっていたと、いまごろ認識した。 医療や...
もう6年も前の本なのだが、「今読んでも十分通用する」という印象を持ったのは、自分が時代から取り残されつつあるからかもしれない。 昨年からようやく「キャッシュレス」。コロナ禍でやっと「遠隔診療」。世界では6年前から、こうした流れが始まっていたと、いまごろ認識した。 医療やエネルギー問題など、上巻も含めてちょっと楽観的過ぎやしないか?感じる記述もあるのだが、BOP市場は今もって有力な市場だし、若くして社会貢献活を行うテクノフィランソロピストっぽい人たちも増えてきたように思う。 本書に、ホンダが安価な二輪車で世界市場を制したエピソードが出てくるが、豊かになりすぎたのか、今の日本人にはたぶんタタ(印)のナノみたいな車は作れない。 驚いたのは、2020年までにバイオエラー(有害ウイルスが事故や過失で実験室などから漏れ出すこと)やバイオテロで100万人が死亡するだろう、と2002年時点で予測されていたことだ。 今回のコロナ禍では、中国側が研究所からウイルスが漏れた可能性を否定しているが、「恐怖だけで、深刻な被害を与え、経済や社会、人々の心理にマイナスの影響をおよぼす」という部分は、エラーやテロでなくても当てはまる、まさに現在の世界の姿だ。 ところで、本書によれば、西洋人は18世紀まで安全な水が手に入りにかったこともあって、ビールをひっきりなしに飲んでいたらしい。そのため「一日中酩酊」していたとか。うらやましい。
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人間は悲観的に考えがち、現実を見るなら、潤沢な世界になりつつある。テクノロジーは指数関数的に加速される。エネルギー・教育・医療・自由、そしてその実現の力となるイノベーターたち。そしてそれを更に進化させるしくみは。 人類が「何とか食べていく」ことからフリーになる時、壮大です。
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指数関数的に進歩するテクノロジーで世界がどのように変わるかを示唆してくれる。読むことで未来志向のポジティブなマインドセットを与えてくれるので重用する。
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上巻でも感じたことだが、校正に難ありで、かつ主題が不明瞭で読み難い。個々の事例は未来の展望を感じるワクワクさせられるものなだけに残念。広範囲なテーマをカバーしているので興味ある箇所を摘み読みするのがよいかもしれない。
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私と同様に、下記2冊が今ひとつ理解できてない方は、是非、この上下巻をオススメします。 『テクニウム――テクノロジーはどこへ向かうのか? 』 http://www.amazon.co.jp/dp/4622077531 『ポスト・ヒューマン誕生―コンピュータが人類の知性を超えるとき...
私と同様に、下記2冊が今ひとつ理解できてない方は、是非、この上下巻をオススメします。 『テクニウム――テクノロジーはどこへ向かうのか? 』 http://www.amazon.co.jp/dp/4622077531 『ポスト・ヒューマン誕生―コンピュータが人類の知性を超えるとき 』 http://www.amazon.co.jp/dp/4140811676
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しばらく積んどく状態だった下巻を気を取り直して読んだ。出だしは60年代のヒッピーの聖典とも言い伝えられるスチアートブランドのホールアースカタログを導入に、テクノロジーのイノベーターを礼賛し慈善事業家へと話を進め、エネルギー、教育、医療そして自由について情熱的に話を進める。そしてテ...
しばらく積んどく状態だった下巻を気を取り直して読んだ。出だしは60年代のヒッピーの聖典とも言い伝えられるスチアートブランドのホールアースカタログを導入に、テクノロジーのイノベーターを礼賛し慈善事業家へと話を進め、エネルギー、教育、医療そして自由について情熱的に話を進める。そしてテクノロジーの発達を如何にして加速させるかについて熱弁を振るう。 蓄電技術が発達すれば電力の問題はかなり解決するだろうし、医療ワトソンやiPS細胞が多くの命を救えるのも分かる。が、しかしワクワク感が無いのである。テクノロジーと資本(慈善家の)と底辺から成長してくる数十億人の人々の力でもたらす「潤沢世界の実現」が本書のテーマなのであるが、ビル・ゲイツ財団のような慈善家の資本や主にサハラ以南に住むアフリカの人への理解・関心が自分に欠けているのだ。
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最後までトーンは同じ。財団のCEOだということだから、社会制度について踏み込んだ記述があっても良かった。富裕層全員が「富の福音」を読めばよいというものでもあるまい。 技術は人々を幸せにするというのは日本人には至極当然の概念。何故今まで出来ていないのか、そこが肝心。場合によっては宗...
最後までトーンは同じ。財団のCEOだということだから、社会制度について踏み込んだ記述があっても良かった。富裕層全員が「富の福音」を読めばよいというものでもあるまい。 技術は人々を幸せにするというのは日本人には至極当然の概念。何故今まで出来ていないのか、そこが肝心。場合によっては宗教にも踏み込まざるを得ないだろう。
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