こめぐら の商品レビュー
短編集。倉知淳さんをしっかりと読んだのはこれで三作目ぐらい。なので猫丸先輩には疎い…。だがこれはノンシリーズ物の短編集(ボーナストラックとして最後に猫丸先輩が出てくる作品も収録されている)なので気軽に読める。どちらかというと謎解きのオチとしてはずっこけたくなる話が多いように感じた...
短編集。倉知淳さんをしっかりと読んだのはこれで三作目ぐらい。なので猫丸先輩には疎い…。だがこれはノンシリーズ物の短編集(ボーナストラックとして最後に猫丸先輩が出てくる作品も収録されている)なので気軽に読める。どちらかというと謎解きのオチとしてはずっこけたくなる話が多いように感じた。「さむらい探偵血風録」も「どうぶつの森殺人(獣?)事件」も「こういうオチだったら笑えるなー」を良い意味で突き詰めていたのはある意味凄いのかもしれない。
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倉知淳の、シリーズ外短編作品集。二冊同時刊行。 寄せ集め感が否めない。 「Aカップの男たち」などはセンスが出ていて面白かったが、他の作品はあまりテンポもよくなく、読み弛んだ。 もう一作の方がよかった。 2+
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必要か不必要かはどうでもいいのだ。したいからする。これは信念なのだ-密やかなオフ会でとんでもない事態が発生、一本の鍵を必死に探す男たちを描く「Aカップの男たち」、うそつきキツネ殺人事件の犯人を巡りどうぶつたちが推理を繰り広げる非本格推理童話「どうぶつの森殺人(獣?)事件」などノン...
必要か不必要かはどうでもいいのだ。したいからする。これは信念なのだ-密やかなオフ会でとんでもない事態が発生、一本の鍵を必死に探す男たちを描く「Aカップの男たち」、うそつきキツネ殺人事件の犯人を巡りどうぶつたちが推理を繰り広げる非本格推理童話「どうぶつの森殺人(獣?)事件」などノンシリーズ作品に、猫丸先輩探偵譚「毒と饗宴の殺人」を特別収録した全六編。
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タイトルにあまり意味はないらしい短編集「こめぐら」。先日読了した「なぎなた」との姉妹本ということで、こちらにはミステリが六編収められています。作品は以下の通り。 ■Aカップの男たち ■「真犯人を探せ(仮題)」 ■さむらい探偵血風録 風雲立志編 ■偏在 ■どうぶつの森殺人(獣?)...
タイトルにあまり意味はないらしい短編集「こめぐら」。先日読了した「なぎなた」との姉妹本ということで、こちらにはミステリが六編収められています。作品は以下の通り。 ■Aカップの男たち ■「真犯人を探せ(仮題)」 ■さむらい探偵血風録 風雲立志編 ■偏在 ■どうぶつの森殺人(獣?)事件 ■毒と饗宴の殺人 本のタイトルはともかく、収められている作品のタイトルからは、ミステリの香りが漂ってくるので、「なぎなた」より期待をして読んでみたのですが…ちょっと残念でした。 ミステリではない、ということはないんですけど、ふざけているというか、結末に首を傾げてしまいます。 文体からは浮いた感じもするので、狙っているとは思うけども。 設定からギャグ的なものがチラホラあるので、ミステリを読む、というより短編集(ギャグ寄り)を読む気構えで臨んだ方が良いかもしれません。作者は「本格ミステリの入門書を書き続ける」という意気で執筆されているとのことですけど、この本に限って言えば、変化球過ぎるんじゃないかなあ、なんて思います。ミステリの定義自体が各人バラバラなので、あくまで個人的な話ですが。 お勧めかどうか、ちょっと難しい。 「ミステリ読んでみたいな、でも文章が難しそうだから軽めの入門編を読んでみよう」という方には、自分の趣味でいうとちょっと違うかな、と。もう少しミステリ然としたものを読みやすいものから選んで薦めたいな。 とはいえ、これもこの作家さんの味なので、この作家さんの入門編としてはお勧めです。
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“B級時代劇。侮ってはいけない。案外、本格的なミステリの匂いがたっぷりする作品が少なくない。科学捜査がない時代の話ゆえに、大胆なトリックや純粋な論理を駆使する余地が残されているからだ。テレビで全盛の「湯けむり温泉旅情殺人事件・女子大生三人旅で混浴露天風呂に浮かんだ全裸死美人の謎を...
“B級時代劇。侮ってはいけない。案外、本格的なミステリの匂いがたっぷりする作品が少なくない。科学捜査がない時代の話ゆえに、大胆なトリックや純粋な論理を駆使する余地が残されているからだ。テレビで全盛の「湯けむり温泉旅情殺人事件・女子大生三人旅で混浴露天風呂に浮かんだ全裸死美人の謎を女中さんが覗き見したのは不倫の果ての愛憎劇におしどり夫婦ルポライター探偵が挑む」なんて物よりはるかに面白い。 そんなわけで、今日はこの「さむらい探偵血風録」を借りてきたわけだ。ひょっとしたら予想外の掘り出し物かもしれない、と期待に胸高鳴らせて。”[P.110_さむらい探偵血風録] 「Aカップの男たち」 「「真犯人を探せ(仮題)」」 「さむらい探偵血風録 風雲立志編」 「偏在」 「どうぶつの森殺人(獣?)事件」 「毒と饗宴の殺人」 「Aカップの男たち」だけは若干読むのが苦痛だった。色々な意味で。 “「ちぇっ、仕方のない奴だな。まあ、そんなことくらい、隠しておいても意味はないからな、教えてやるよ。殺されたのは、うそつきキツネだ」 「なんですって、森の住人じゃないですか」 と、記者ウサギくんはびっくりしました。このどうぶつの森は、平穏そのものですから、てっきり旅のよそ者同士がいざこざを起こしたのかと思っていたのです。 (なんてこった、森野住人が被害者だなんて、これはいよいよ大事件だぞ)”[P.195_どうぶつの森殺人(獣?)事件]
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「なぎなた」と姉妹編のこちらは猫登場なしか~とちょっとがっかりしてたら、ちゃんとありましたw探偵ネコくんw ゆる~い変化球のミステリー短編の中、ホラー風味の「遍在」が良いスパイス。
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「なぎなた」の姉妹巻。こちらも短編集。 「なぎなた」よりも、やや投げやり気味な作品が多いような感じがします。まぁ、当然投げやりを装って、そのような作品に仕上げているんだと思いますが。ちょっとミステリーとしてどうなか!と思わないでもない雰囲気がありますが、まぁこれはこれで。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2014/1/30 Amazonより届く。 2020/8/31〜9/3 『なぎなた』と同時刊行された短編集。「Aカップの男たち」、「真犯人を探せ(仮題)」、「さむらい探偵血風録」、「偏在」、「どうぶつの森殺人(獣?)事件」、「毒と饗宴の殺人」の6編。どれも倉知作品らしく楽しめたが、やはり、猫丸先輩の登場する最後が良かったかな。
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