LIFE の商品レビュー
短編小説三作がおさめられた本です。ひとつ目は父性の誕生、二つ目はあこがれ、三つ目は故郷を表しているように思います。 文学的な表現は美しいと思います。想像力が掻き立てられ、一つ目はふわりとした気分になるし、二つ目はすーんと冷えた恐ろしさを感じるし、最後の作品は人のルーツを思い起こさ...
短編小説三作がおさめられた本です。ひとつ目は父性の誕生、二つ目はあこがれ、三つ目は故郷を表しているように思います。 文学的な表現は美しいと思います。想像力が掻き立てられ、一つ目はふわりとした気分になるし、二つ目はすーんと冷えた恐ろしさを感じるし、最後の作品は人のルーツを思い起こさせるような内容。 説明が少ないので難しいかも。
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猫木宝田カップルのまさかの続編! しかし猫木、大学時代からダメ度が各段にアップしていた。相変わらずのちぐはぐ感。「廃車」は好きで何回も読んだなー。「西暦2011」はロマン。
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- ネタバレ
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芥川賞候補作ということで手に取った。主人公がいきなり国王になりきって王国民として演説する妄想から始まる。それに比べ、実世界ではバイトも一人前にできず、なのに子供をつくってしまうダメ男。男の女との会話のやりとりのそっけなさは読者の苛立ちを煽る漢字。確かに人間上手くいかないと主人公のような態度で人と接していちいち相手の言動に不満を感じるものだが、それにしてもこんな会話のやり様でなんで家庭を築くところまで行ったのか、説明不足をこの作品に感じる。女もどこか真剣な面を覗かせるような瞬間もあるがそれでもバカっぽい。最終局面で赤ちゃんがダウン症で生まれてしまい、それに対して二人は途方に暮れる。主人公の妄想内でも誕生の瞬間に合わせて徐々に自分の退位と息子への王位継承の描写があるのだが、その妄想と実世界のダウン症の赤ちゃんの誕生のリンクのさせ方が弱い。自覚のない自立、あるいは父性の目覚めのようなものを淡々とダメ男なりの言い回し、方法で描いたのだろうが、それにしても熱量のない覚めた自覚というのは読んでも面白くない。
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う〜ん、何というか… 面白くもなく、感動的でもなく、教訓的でもなく、腹が立つ訳でもなく。 多分3日後には全て忘れてそうな内容だというのが読後感。
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